AK-47 (Avtomat Kalashnikov-47)

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2009/12/12(土)
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コチラも参考に → AKシリーズの歴史

AK-47は、1947年にソビエト連邦軍が制式採用した歩兵用アサルトライフル。第二次世界大戦終結後、ドイツから抑留されたStG44の開発者であるヒューゴ・シュマイザーの技術的助言の下、ミハイル・カラシニコフが設計した。

開発

第一次世界大戦終結後も軽量フルオート火器を模索していたドイツ国防軍は、1939年の冬戦争に際してソ連軍から鹵獲した極めて初期のアサルトライフルであるフェドロフM1916に強い関心を抱き、“StG44”の開発へと繋がってゆく。

開発されたStG44は当時まだMKb42(H)と呼称されていたが、ドイツが苦戦を続けていた東部戦線に試験投入された。直後にこれを鹵獲したソ連軍は、このドイツ製の新たな特徴を持つ自動小に強い関心を抱き、自軍では1940年にいったん退役させてしまった“フルオート射撃が可能な歩兵用自動小”=“Avtomát”、後のアサルトライフルを再開発するプロジェクトを1943年6月に開始した。

“Avtomát”開発プロジェクトは、独ソ戦の勃発により高齢をおして現役復帰したフェドロフ中将(フェドロフM1916の開発者)によって統括され、Avtomát用弾薬である7.62x39弾と7.62x39弾を使用するRPD軽機関とSKSカービンが開発され実戦試験が続けられた。

ナチス・ドイツの降伏後、ドイツの分割占領に加わったソ連軍は、StG44の開発者であるヒューゴ・シュマイザーの身柄を確保・抑留し、新進設計者だったミハイル・カラシニコフとの協同の下で、ドイツの“Maschinenkarabiner”あるいは“Sturmgewehr”と同様の設計思想を持つ各種の火器を開発させ、その成果として“AK”すなわちカラシニコフ自動小銃が生まれた。

構造

AKはStG44の基本概念を直接継承した製品でレイアウトにも共通点があるが、閉鎖・撃発機構には米国のM1カービンなどからの影響を受け、その基本構造も独自のものである。AKはStG44と同様に長ガス・ピストン式を用い、身上にガス・ピストンを位置させた設計を継承し、長いバナナ型弾倉とピストル・グリップを持つ共通した設計で構成されている。

ボルトを開放/後退させるボルト・キャリアはガス・ピストンと一体化したデザインであり、ボルトと一緒に前後動する総重量の大きさから命中精度は悪影響を受けているが、泥汚れなどにも耐える確実な作動性を実現している。さらに、身と薬室の内部、ガス・ピストン、ガス・シリンダー内部には耐腐食性・耐摩耗性に優れたクロムでメッキされ、腐食や摩耗を抑えている。

ボルトはボルトキャリア内側のカム溝によって、その前後動とともに回転させられ、ボルト先端の突起が銃身基部の切り欠きと嵌合/解除する事で、薬室の閉鎖/解除を行う。ボルトキャリアを前進させるリコイルスプリングは後方に位置し、分解時に飛び出して紛失する事を防ぐため、ワイヤーを折り曲げたストッパーを内蔵させて一定の長さ以上に伸びないよう工夫されている。

撃発機構は大きく余裕を持ったレシーバ(機関部)内の空間に位置し、泥が侵入しても動作に支障が起き難いよう設計されている。ハンマー(撃鉄)などを動作させるスプリングは、極寒の北極圏から灼熱の砂漠地帯まで、変化に富んだソ連全域で使用できるよう、MG42を参考に2本のピアノ線を捻ったものが使用されている。

レシーバ右側面にはダストカバーを兼ねた大型のセフティ・レバー兼セレクターがあり、カバーを閉じた状態は安全位置となり、引き鉄がロックされ発射できなくなる他、ボルトも不完全な位置までしか後退できなくなる。

セフティの解除には右手をグリップから離して、親指を使って押し下げる操作が必要であり、解除の次は全自動位置となり、さらに押し込むと半自動位置となるが、グリップから手を離さずに全ての操作が可能な米欧諸国のアサルトライフルに比べて、セフティ解除から発射まで時間がかかる弱点があり、AKから派生したイスラエル製のガリルは、レシーバ左側面にレバーを設けてより早い操作を可能にする改良が施されている。

銃身と銃身基部の接合は、AK-47ではネジ込み固定とされていたが、AKMでは銃身を圧入した後に一本のピンで固定する方法に改められ、中国製の56式などでは、ほとんど全てがAKMと同じ固定方法を用いている。

銃身途中にはガス・ポートが穿たれ、ガス・シリンダーを取り外すと肉眼で目視できるため、作戦行動中にガスポートが詰まってしまっても、兵士が自力で対応する事も可能である。

リアサイト(照門)はボルトアクション式小銃と同様のタンジェント・サイトと呼ばれる種類である。横方向への調整ができない為に、M16などの上下左右に微調整できるピープ・サイトに比べて照準時の精度は低くなるが、素早く照準を合わせられる利点がある。

バリエーション

AK系ライフルは基本設計が優れていたため、多くの改良がなされながらも50年以上に亘って世界の紛争地域で使われ続けている。初期型のものも7.62mm弾の対人威力が非常に大きいことから、特に接近戦の多い市街戦などで現役で多用されている。また、東側各国でライセンス生産や模造品の生産が行われ、種類は多岐に渡る。国内の報道ではAK系はすべてAK47と記されることが多いが、実際にはその派生系である場合が多い。

AK-47
AK-47は7.62×39mmの口径を持つ銃で、実包はバナナ型といわれることもある30発入りの箱型弾倉、または75発入りのドラム型弾倉に収められている。

一度弾を込めて発射すると、発射時に発生する高圧ガスを銃口手前から引き込んで、重いピストンを後方に押し下げ、その先にある部品が自動的に次の弾を込めるようになっている。この射撃と送弾を連続的に行うことにより連射が可能となり、AK-47は一分間に600発以上の速度で射撃ができる。西側ではAK-47を生産時期と特徴からI型からIII型まで分類している。

当初製造されたI型ではドイツのStG44と同様にレシーバーをプレス加工で製造していたが、当時のソ連にはプレス加工に必要な技術力が不足していたため強度に劣り、ぶつけたりした際に変形することがしばしばあったために実用性に欠けた。このため、新たに製造が開始されたII型ではレシーバーの製造法を費用と手間はかかる代わりに堅実な切削加工に変更した。

さらに後に開発され、事実上AK-47の中でも最も生産数の多いIII型では、木製ストックの取り付け方法を変更するなどの細かな変更が行われている。AK-47は当初、機密扱いの武器であったため、兵士は覆いを被せて持ち運んでいた。弾の威力や信頼性の点で当初から強力な銃ではあったが、改良は常に行われており、さらに後のAKMに発展する。

AKS-47
AKS-47は、AK-47の銃床を金属製の折り畳み式のものに変更し携帯性を高めた種類である。この銃床は銃の下方に回転させて折り畳む方式で、ドイツのMP38/40のものとよく似ている。AKS-47は落下傘部隊やスキー部隊などの特殊部隊に支給されたほか、車両部隊やヘリコプターの装備火器としても利用された。さらに、国境警備に当たるKGB部隊にも支給された。

AKM
AKM(露: Автомат Калашникова Модернизированный、ラテン文字転写: AK Modernizirovanniy、AK近代型の意)はAK-47の改良型である。基本構造はAK-47と同様だが、以下の点が変更されている。

* レシーバ(機関部)がプレス加工と切削加工部品をリベット接合する方式で製造され、生産性を大幅に高めると同時に軽量化にも成功した。

* AK-47では若干傾斜していた銃床を、銃身軸線の延長線上に銃床が位置する直銃床として、フルオート射撃時の制御を容易にした。銃床とはストックとも呼ばれ、銃の肩に当てる部分である。

* 銃口(マズル)部分を竹槍状に切り落とした形状としてマズルブレーキとし、発射時の反動で銃口が上を向かないよう改良された。

また、プラスチック製弾倉もAKMとともに採用されている。

AKMS
AKMSは、AKMの銃床を折りたたみ式にしたものである。AKS-47同様、空挺部隊や戦車部隊などで用いられる。銃床の折り畳み方はAKS-47と同じであるが、東ドイツではセレクター兼安全装置の操作を阻害しないように形状が工夫された右側面折り畳み式銃床を装備したAKMSとAKS-74が生産された。
後にはルーマニアも同一形状の銃床を装着したAKMSやAKS-74の派生形を生産したほか、エジプトやハンガリーでも多少形状の違う右側面折り畳み式銃床を装備した派生形を生産している。

特徴と逸話

AK-47は信頼性が高いことが最大の特徴であり、扱いが多少乱暴でも確実に動作する。これはミハイル・カラシニコフが設計の段階で変化に富んだソ連の気候を想定し、部品同士のクリアランスを大きめに取り、多少の泥や砂、高温または寒冷地における金属の変形、生産時の技術不足による部品精度の低下が起きても、問題なく動作するよう考慮したためである。故に極寒地や砂漠地帯の兵士からも信頼が寄せられている。特に機関部は、内側に泥や砂などが入っても、軽く水洗いすれば射撃できるほどである。以下に特徴を挙げる。

ユニット化と故障の少なさ

内部の部品は極力ユニット化されており、野外で分解する際に部品を紛失したり、簡単に故障したりしないように工夫してある。このような銃の頑丈さや簡素化は同時に兵士の負担も減らす。銃を扱うのが初めての人間でも数時間から数日間の講習を受ければ、100m先の標的に命中させられるようになるという。

初期の曲銃床とマズルジャンプ

マズルジャンプとは、弾丸が銃口から飛び出した瞬間に銃口が跳ね上がる現象で、射撃時の反動から生じる。この現象は通常の銃であれば程度の差はあれ必ず生じるが、初期のAK-47は曲銃床であったため、反動を直に受け止めにくく、マズルジャンプが起こりやすかった。

フルオート射撃時には連続的に反動が生じるため、銃口が連射とともに徐々に跳ね上がり、狙いを定めるのは困難になる。同様の例はアメリカ軍に採用されたM14でもあり、M14は後のM14A1で、AK47ではAKMでいずれも直銃床に変更され、より反動を受け止めやすく、制御しやすい構造に改良されている。

民族自決と革命の象徴

第二次大戦後、弾丸がAK47と共通する以外は独自設計のVz 58を採用したチェコスロバキアを除くワルシャワ条約機構加盟国や中国・北朝鮮などで採用されて東側を代表する火器となった。

武力によって独立を勝ち取った国や政権を奪取した政府にとって、AKは戦乱を戦い抜いた頼もしい戦友であり、自主独立の象徴でもある。このため、モザンビークやジンバブエ、東ティモールの国章にAK-47の図柄が組み込まれているほどである。特にモザンビークでは、国旗にもAK-47のデザインが取り入れられており、国家以外でもレバノンのヒズボラやコロンビアのFARCなどが組織の旗にAK-47の図柄を取り入れている。

ベトナム戦争での活躍

ベトナム戦争では、ソビエト連邦や中華人民共和国から、北ベトナム軍(NVA)や南ベトナム解放民族戦線(NLF,ベトコン)に向けて大量のAKが送り込まれた。戦場は熱帯雨林を中心とする過酷な環境であったが、AKはその中でも確実に動作した。

アメリカ海軍の特殊部隊「SEALs」でも鹵獲品を使用する例があった。

中東やアフリカでの流通

中東では、アメリカが1980年代にムジャーヒディーンに対し武器援助をした際、不正規品の購入に資金を与え、AK-47がこの地域に大量に出回る結果となった。アフリカ諸国においては、1960年代の独立闘争の際や、冷戦終結後、東欧諸国などから流入したAKがあふれて、それが内戦の終結を難しくしている一因となっている。

現在、アフガニスタンやイラクで活動している特殊部隊や民間軍事会社(PMSCs)の社員には、M16系ではなく7.62mm口径のAKを使う者も多い。これは信頼性のみならず、7.62mm口径の高威力や、弾薬と部品の補給が容易だからでもある。特にPMCは軍に比べて部品の供給が遅いため、故障・破損しても即座に修理・代替することができるAKの人気は高い。

大量破壊兵器のレッテル

ソビエト連邦は冷戦期、東側友好国に対して大量のAKを供与した。また、一部の国々に対してはライセンス生産も認めた。このため、7.62mm口径のAKは莫大な数が生産されており、世界で最も大量に生産された小銃といわれている。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルの調査によると、非正規品を含め約1億丁ほど出回っている。AKはアフリカなど一部の地域では30ドル以下でも購入でき、多数の武装勢力による紛争、テロリスト等に使用され発展途上国で多大な被害をもたらしていると報告した。調査報告書は「AK-47:世界最強の殺人マシーン(AK-47:The World's Favourite Killing Machine)」と題され、「人類史上最も人を殺した兵器」とも、「小さな大量破壊兵器」と称される事がある。

模造品の氾濫

テロリストや傭兵(非戦闘員)が使用しているのは、ほとんどがAK-47の非正規・コピー版である。中国の中国北方工業公司はライセンス切れのため、改造箇所を根拠に自社製品としてAK系を製造し続けていて、中には民間向けのスポーツ射撃用のものまである。2008年11月、インド・ムンバイ市で発生した同時多発テロでも、犯人グループ「デカン・ムジャヒディン」の使用していたAK-47は中国製であると報じられた。

2006年時点で、AKの製造ライセンスを持つのは、カラシニコフが籍を置く後述のIzhmash社のみだが、過去にAKのライセンス生産を行っていた国々の大半は製造を継続しており、輸出も行なわれている。さらにAKは構造が単純で、部品の誤差を許容する設計から密造品も多く、これら不正規品を含めたAKの総数は1億丁を超えるのではないかと推測されているが、正確な規模は把握されていない。

日本においてもオウム真理教が発展型であるAK-74を基に密造(自動小銃密造事件)が発覚したが、銃身内径を正確に切削できず、発射に危険が伴う水準のもので、警察の追及もあって量産には至らなかった。

2004年、85歳の誕生日を前にカラシニコフは「中国などがライセンス切れにもかかわらず、AKの製造を続けている。それが紛争地に出回り、AKの評価を落としているのは悲しいことだ」と朝日新聞の取材に回答している。

Izhmash社のウラジミル・グロデツキーは、2006年の製品発表会で「ロシア製のAKは世界全体に流通しているうちの12%程度」と発言している。

パキスタンの連邦直轄部族地域に在るダッラ村では、旋盤などの簡単な工作機械しか持たない「村の鍛冶屋」のような工房で製造されているが、正規品と異なる材質の鋼材を用いているため耐久性に難があり、連射で銃身が加熱すると溶けはじめてしまう水準の製品である。

また、傭兵の高部正樹はルーマニア製のAKM(AIM)はマガジンの着脱に難があり、何弾倉分かを連射するとバレルが曲がってくるなどの問題があり、酷評されていたと語っている。

仕様

種別 アサルトライフル
口径 7,62mm
銃身長 415mm
ライフリング 6条右回り
使用弾薬 7.62x39弾
装弾数 30発
作動方式 長ガス・ピストン式
回転ボルト閉鎖
セミ/フルオート切替射撃
全長 870mm
重量 3.800g(マガジン無し)
4.300g(マガジン付)
発射速度 600発/分
銃口初速 730m/s

関連動画 → AKシリーズの歴史

さらに詳しく → AK-47  ミハイル・カラシニコフ
外部リンク  → Izhmash



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