T-80

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2010/01/09(土)
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T-80ロシア語:Т-80テー・ヴォースィェミヂスャト;ウクライナ語:Т-80テー・ヴォスィムデスャート)はソ連時代にロシア・ソヴィエト連邦社会主義共和国およびウクライナ・ソヴィエト社会主義共和国で開発された戦車である。1976 年にソ連軍に採用された。

概要

開発

精鋭部隊を中心に配備されたT-64が期待に反して欠陥が多かったため、これを改良発展した戦車としてT-80が開発された。そのため、普及型戦車であるT-72とは別に開発された車輌である。T-80の開発は、T-64にタービンエンジンを搭載したSKB-2の開発に始まった。レニングラート(現在のサンクトペテルブルク)のキーロフ工場で開発されたSKB-2は、改修を経てT-80として量産に移った。

特徴として、主砲の125 mm滑腔砲から射程約4000 mの9M119MレフレークスMレーザー・ビーム・ライディング誘導対戦車ミサイルを発射可能にした点、ガスタービンエンジンの採用があげられ、T-64同様に技術的に高度かつ高価な戦車となっている。使用される砲弾はAPFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)及びHE-FRAG(高性能榴弾)である。

ロシアでの改善作業

ガスタービンエンジンはT-64でも搭載が試みられていたが、計画は中止されており、T-80に引き継がれている。T-80の開発においても、整備性や稼働率、寿命、燃費などの点で問題が生じたために改良が重ねられ、T-80A(オブイェークト-219A)を経て、実用的なガスタービンエンジンであるGTD-1250(1250 馬力)を搭載したT-80Uが登場している。T-80UはT-90の上位車種としてソ連時代末期にロシア・ソヴィエト連邦社会主義共和国で開発され、その後独立したロシア連邦で開発が継続されている。しかし、ロシア連邦の経済および政治的混乱の影響で、いまだ全面的配備には至っていない。

T-80Uは経済協力借款の償還として大韓民国に約80輌が送られ(当初朝鮮人民軍を模したアグレッサーとして使用されていたが、現在は一部実戦部隊の第3機甲旅団に移管)、他キプロスとアラブ首長国連邦にも輸出された。なお、後継となるべきチョールヌィイ・オリョール戦車も攻撃力・防御力を増したT-80Uの発展型ではあるが、1999年に試作車が完成したものの、開発に当たっていた企業が倒産したため計画は頓挫している。

ウクライナでの改善作業

T-80の改良は東ウクライナ・ハルキウのO・O・モローゾウ記念ハルキウ機械製造設計局でも行われた。ただし、搭載する鋳造砲塔など部分はロシア・ソヴィエト連邦社会主義共和国内で製造されたものであった。

ウクライナで開発された派生型は、ガスタービンエンジンの失敗に備える保険としてのディーゼルエンジン型となった。これはT-80UDと呼ばれており、燃費の良さから末期のソ連の経済的苦境に対応する形で採用配備されている。T-80UDでは、コンタークト1などの爆発反応装甲が標準装備された。また、これらは八月クーデターやチェチェン紛争に姿を見せ、実戦を経験しており、輸出も行なわれている。

T-80UDは、2005年現在ウクライナ陸軍の主力戦車となっている。T-80UDは320輌がパキスタンに輸出され、カシミール紛争で使用された。これらのうち一部の車輌は改良型のT-84と同様の砲塔を搭載していたため、一部資料ではT-84と紹介されることもある。但し、正式にはこれらはすべてT-80UDとされている。その他、指揮戦車のT-80UDKも開発され、ウクライナ等で使用されている。現在ロシア陸軍やインド陸軍の主力戦車となっているT-90は、T-72にT-80の特徴を付与した混合発展型であるといえる。

T-80の開発を行っていたウクライナでは、独立後も自国で運用するT-80UDの改良作業を続行した。その一過程として、前述の通りパキスタンへ輸出された車輌の一部にはウクライナ製の新しい溶接砲塔が採用された。自国向けの新型戦車としては、新しいエンジンや溶接砲塔を搭載し爆発反応装甲を施したT-84が主力戦車として開発・配備された。これに加えて、2001年からはT-80UDのさらなる改良型であるオプロートも部隊配備されている。また、輸出型としてヤタハーンも開発されている。これはNATO標準の120 mm主砲を搭載しており、トルコ、ギリシャ、マレーシアでのトライアルに参加している。

性能諸元

全長 9.66 m
車体長 7 m
全幅 3.6 m
全高 2.2 m
重量 46 t
懸架方式 トーションバー方式
速度 65 km/h(整地)
    45 km/h(不整地)
行動距離 335 km
      600 km(外部タンク搭載時)
主砲 125 mm滑腔砲 2A46
副武装 12.7 mm機関銃 NSVT
     7.62mm機関銃 PKT
エンジン ガスタービンエンジン
      GTD-1250
      1250馬力
乗員 3 名

さらに詳しく → T-80



ソビエト・ロシア戦車王国の系譜―T-54/55 T-62 T-64 T-80 T-90&最新試作車輌~ソビエト・ (KANTOSHA MOOK)ソビエト・ロシア戦車王国の系譜―T-54/55 T-62 T-64 T-80 T-90&最新試作車輌~ソビエト・ (KANTOSHA MOOK)
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