様々な種類のグレネードランチャー

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2010/01/06(水)
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グレネードランチャー(Grenade launcher)、グレネードガン(Grenade Gun)、擲弾発射器(てきだんはっしゃき)、擲弾筒(てきだんとう)、擲弾銃(てきだんじゅう)は、手榴弾または同程度の威力の擲弾を発射する武器である。通常、口径20mm以上の火器は砲として扱われることが多いが、グレネードランチャーは例外的にとして扱われることがほとんどである。

古くはライフルの火薬で手榴弾を投射する火器を指していたが、第二次世界大戦後では高低圧理論を元に低反動で歩兵が保持して使用できる火砲を指す場合が多い。対戦車擲弾は成形炸薬弾(対戦車榴弾)頭を持ち、同じく擲弾発射器から放たれる。また、大型の対戦車榴弾を発射するパンツァーファウストやRPG-7のような兵器(Antitank grenade launcher)もあるが、これらは通常、対戦車用の無反動砲やロケット・ランチャーに分類される。

一般的に射程距離は短く、ライフルグレネードやグレネードランチャーの有効射的距離は150~200m程度であり、手榴弾より長く軽迫撃砲より短い、これは歩兵が保持して射撃するという性質上扱える反動の上限が低いためであり、フランスのLGI Mle F1など現代でも軽迫撃砲を装備する国もある。オートマチックグレネードランチャーは有効射程が1500~1600mと歩兵用のグレネードランチャーに比べて10倍も長いが、それだけ初速も速く反動も大きいため、三脚や車輛などに固定しなければ扱えない。NATO標準規格のグレネード弾は、歩兵用グレネードランチャーで40×46mm、オートマチックグレネードランチャーは40×53mmであり初速も歩兵用が76m/s、オートマチックグレネードランチャー用が241m/sで三倍以上も違うまったくの別物である。

擲弾発射器の種類

ライフルグレネード(Rifle grenade=小擲弾)

口に装着し、空包を用いその発射ガスの圧力を利用して、手榴弾または専用の擲弾を発射するためのアダプタ。正確にはグレネードランチャーではなく小用のオプションパーツであり、擲弾装着中はライフルの発砲ができない・銃身に棒を差し込む方式では銃身内部の圧力が過大になり、銃身が曲がったり破裂したりする危険性があるなどの欠点がある。このため、第一次世界大戦の時にはライフルグレネード用の銃は銃身を針金や縄で巻いて破裂しないように補強していたほどである。

第一次大戦から本格的に採用された。一部のタイプでは銃身の途中から発射ガスを誘導して発射する方式や、銃身の下に装着するものあり、これは実包での発射が可能である。どの方式でも発射する物体の重量が大きいことから反動が強く、発射するときは通常の構え方ではなく銃を地面につけて発射する。
近代では弾丸トラップ式が主流となり、空砲ではなく通常のライフル弾で発射できるようになっている。この方式は銃身に過大な圧力がかからず、反動も小さいため通常の銃の構え方で使用でき、利便性が高い。

ライフルグレネードには三種類のタイプがある。

スティック型
最初に開発されたタイプで第一次世界大戦で大量に使用された。構造は手榴弾の尻に銃口に差し込むための棒をつけただけで、空砲で発射する。これが拡大発展したものがスピガット・モーターと呼ばれる迫撃砲である。銃を痛めることから現代では使用されていない。例:甲号擲弾銃

ソケット型
銃口にソケットを装着してグレネードをかぶせる方式で現代の主流になっている物は最初からグレネードが合うように銃口が作られている。現代ではNATO標準で自動小銃の銃口の外径を22mmに統一することで同じ5.56mmクラスの自動小銃であれば同じライフルグレネードが使えるように共通化が進んでいる、事実上の標準となっているためAK-47など東側の銃でも外径22mmの銃口が作られている。このため現代のアサルトライフルはソケットアダプター不要となっている。ただし、AK-47は銃口のすぐ近くにフロントサイトがあるため、かぶせる部分の長さを稼ぐためにソケットアダプターを取り付ける必要がある。例:九一式擲弾器、三式擲弾器、M7ライフルグレネード、06式小銃てき弾

カップ型
銃口に取り付けたカップにグレネードを入れて打ち出す方式、第二次世界大戦でも使用されたが、現代では使用されていない。例:一〇〇式擲弾器、二式擲弾器

グレネードランチャー(Grenade launcher=擲弾発射器擲弾筒

信号拳銃から発展したドイツのカンプピストーレやシュトゥルムピストーレ、米軍のM79のような中折れ式ショットガンを大口径にしたような物がある。軍用以外にも、治安部隊向けにゴム弾やガス弾を発射する物もあり、リボルバー拳銃と同様の機構を持ち、連射が可能な物もこれに含まれる。構造がシンプルで扱いやすいが、これを装備していると同時に近距離での自衛用の火器が使えないため、アンダーバレル・グレネードランチャーが開発された。日本の八九式重擲弾筒のような、発射時に携帯せず地面に置く小型迫撃砲のような物もあるが、英語版WikipediaなどではLauncherではなくDischargerと訳し、別に分類している。

アンダーバレル・グレネードランチャー(Underbarrel grenade launcher)

その名のとおり小銃の銃身下部に装着し、専用の擲弾を発射する(アドオン方式)。このため、擲弾を装弾したままライフルの発砲が可能である。擲弾自体に発射のための装薬が込められており、発砲後空薬莢を排出する。ベトナム戦争の途中から本格的に採用された。

オートマチックグレネードランチャー(Automatic grenade launcher=自動擲弾発射器

自動擲弾銃、グレネードマシンガンとも呼ばれる。金属製ベルトリンクで接続された擲弾をガス圧もしくは反動により連射できるようにした物で、外観はほとんど重機関銃と変わらない。アメリカがMk19 グレネードランチャーをベトナム戦争時に試作し、その後本格的に配備された。有効射程距離は 1500mにもなり射程でも単位時間あたりの投射重量でも軽迫撃砲を上回り中迫撃砲にも匹敵する、1980年のアフガニスタン戦争におけるソ連軍の運用法から、「迫撃砲と重機関銃を統合する存在」という認識も生まれている。

さらに詳しく → グレネードランチャー



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