中国 軍事パレードのドキュメンタリー J-10戦闘機

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2010/01/03(日)
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J-10(殲撃十型、Jian-10、歼-10)は、中華人民共和国の戦闘機である。西側諸国ではヴィゴラス・ドラゴン(Vigorous Dragon:猛竜)と呼ばれている。主力戦闘機のJ-11(Su-27)は高価であるため、これとともに配備され機数を確保する混合運用(ハイ・ロー・ミックス)目的に合致する軽戦闘機として開発・配備された。中華人民共和国の航空機メーカー、成都飛機工業公司によって設計され、現在も生産が行われている。イスラエルの技術を導入しているとみられ 、同国の試作戦闘機ラビに似た形状をしている。

特徴

中華人民共和国はJ-10についての情報をほとんど公開せず、技術的な細部は明らかになっていない。J-10の外形の印象はラビに似ているが、J- 10の主翼の形状はMiG-21の影響が見受けられ、インテークもラビはF-16と酷似しているが、J-10はタイフーンのような四角形の形状である。また、装備するエンジンの違いからJ-10の方がラビより一回り太く、ラビとは似て非なる機体である。

単一の大きな垂直尾翼を持ち、デルタ翼の主翼に近接してやや面積の大きなカナードを置く翼の配置はラビとは違い、ヨーロッパの第4世代戦闘機であるタイフーンやラファール、グリペンの配置に近い。低い抗力・十分な強度を持つ構造・大きな機体内容積を実現するためにブレンデッドウィングボディ形式の採用、エア・インテークを機首下面に設けて大迎え角でも安定した空気流入を確保する、機体後端の左右に主翼から延長する形で棚のような張り出しを置いてベントラルフィンを配置する、垂直尾翼根元を厚く太くして十分な構造強度を確保するとともに電子機器の配置場所とする、水滴型の全周視界の良いキャノピーを装備するなどといった点は、ラビやF-16と共通する特徴である。

エンジン

第1期生産分はロシアのAL-31F A/B(Su-27搭載エンジンの派生型)ターボファン・エンジンを搭載し、AL-31Fは推力の大きなエンジンであり、J-10は同じ単発機であるラビやグリペンを大幅に上回る推力を誇っている。第2期量産分からはAL- 31Fを元に開発した渦噴10A太行に換装されるだろう。また、中国は2005年7月に二次元推力偏向型エンジンのAL-31FNをロシアに発注しており、第1期分の50基、第2期分の100基は既に納入されている。これはJ-10用だといわれ、このエンジンを装備したJ-10は機動力が大幅にアップするだろう。

アビオニクス

レーダーは南京の第14電子技術研究所で開発されたKLJ-3パルスドップラー・レーダーの搭載を計画していた。このレーダーは最大探知距離130km、2目標を同時追跡することができるといわれている。ロシアは自国製のファズトロン・ジューク10PDを提案しており、このレーダーは160kmの探知距離を有し10~15目標を同時探知、そのうち4~6目標を同時追跡するTWS機能を持っている。またイスラエルはElta EL/M-2035レーダーを提案しているという。中華人民共和国は最終的にロシア製のファズトロンRP-35を3機分導入しロシアの援助を受けて組み立てたが、追加発注は行わなかったという。中華人民共和国はこのレーダーを解析したが、重要チップのコピーを行う事ができなかったという説もある。

試作機と国内型のJ-10Aは、南京の第14電子技術研究所で開発されたKLJ-3パルスドップラー・レーダー(別名としてJL-15、 1473型の名称も伝えられている。)を搭載することになったとされる。このレーダーは最大探知距離104~130kmで、15目標を追尾しつつ、2~6 目標を同時攻撃できるといわれている。

J-10はLANTIRNのような前方赤外線・レーザー目標指示ポッド(イスラエルの技術援助で開発)も搭載可能とされているので、搭載すれば、夜間や悪天候下でも攻撃ミッションを遂行することが出来る。飛行操縦装置は4重のフライ・バイ・ワイヤと見られる。コクピットはグラス化されており、3つの多機能ディスプレイ(MFD)が備えられている。またウクライナのものを中華人民共和国でコピーしたヘルメット目標指示装置と、ミサイルのシーカーを連動させる事も可能になっている。

搭載兵装

胴体に23mm機関砲を搭載するほか、両翼下に3ヶ所ずつ、胴体中心線下に1ヶ所、胴体前後左右に4ヶ所の計11ヶ所のハードポイントを持ち、空対空/空対地の各種兵装を搭載できる。

仕様

* 乗員:1名(単座型)、2名(複座型)
* 全長:16.43 m
* 全幅:9.75 m
* 全高:5.43 m
* 翼面積:45.50 m²
* 空虚重量:8,000–9,730 kg
* 機外搭載量:5,500 kg
* 最大離陸重量:18,000 kg
* エンジン
o 第1期生産分:リューリカ・サトゥールン AL-31F ターボファンエンジン×1基
o 第2期生産分以降:瀋陽 WS-10A"渦扇10A" ターボファンエンジン×1基

またはAL-31FN(2次元推力偏向型)×1基

* 推力 (ドライ推力 / アフターバーナー)
o AL-31F A/B : 79.3kN / 122.6kN
o WS-10A : 89.17kN / 129.4kN
* 機内燃料搭載量:4,950 L

性能

* 最大速度:マッハ 2.2(高空)、マッハ1.2(低空)
* 許容G:+9g / -3g
* 戦闘行動半径:950 km
* 最大航続距離:3,000 km
* 実用上昇限度:18,000 m

武装

* 固定武装:23 mm機関砲 1門
* ハードポイント:11
* ミサイル
o 対空:PL-8, PL-9,PL-10,PL-11, PL-12, R-73, R-77
o 対地:YJ-9, YJ-9K, YJ-91(Kh-31P),
o 対艦:YJ-8K, Kh-31A
* その他:各種レーザー誘導爆弾、無誘導爆弾、ロケット弾など


さらに詳しく → J-10  マルチロール機



王道の日本、覇道の中国、火道の米国王道の日本、覇道の中国、火道の米国
(2009/08/06)
青山 繁晴

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