オブイェークト279試作重戦車(TANK Object 279、Объект 279)

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2010/01/01(金)
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オブイェークト279(Объект 279)は、1957年(1955 年説もあり)に開発されたソビエト連邦軍の試作重戦車である。IS-4重戦車を設計した L.S.トロヤーノフ技師のチームにより開発された。

沿革

1950年代、ソ連軍重戦車としてT-10が大量生産されていたが、さらなる新型戦車の開発プランが進行していた。

* T-10の改良型であるオブイェークト266
* IS-7とT- 10の長所を掛け合わせたオブイェークト277
* 130mm砲とハイドロマティック自動変速機を備えたオブイェークト770
* 核戦争下での活動を考慮したオブイェークト279

などである。

結局本車は構造が複雑でコストが高すぎるのがネックとなり採用には至っていないが、試作車1輌がクビンカ軍事博物館に現存する。

構造

オブイェークト279の形状はユニークである。履帯は左右2本ずつ、計4本もある。まるで円盤のような流体曲面の車体をもち、核爆発時の爆風や衝撃波を逃して車体が横転しないようにした設計となっている。砲塔は普通の鋳造製だが、車体は鋳造製の本体の上に、薄手の増加装甲を被せた作りとなっている。

エンジンはH型16気筒ディーゼル、トランスミッションはハイドロマチック自動変速、サスペンションは車高変更可能な油圧式と、従来のソ連製戦車に比べ大変高度な作りになっていた。四本の履帯により接地圧が分散され、エンジン出力の大きさとあいまって悪路での機動性も高く、記録映像では泥沼化した道にはまり込んだT-10を牽引する姿が見られる。

武装は戦前の海軍向けのものから発展し、IS-7などに使われているものと同系列の130mm砲で、重い砲弾を扱うための装填補助装置や、縦横方向の砲安定装置、上下像合致式光学ステレオレンジファインダー照準器、圧搾空気を用いた砲身内部洗浄装置をもつ。

性能諸元

全長 10.238 m
全幅 3.40 m
全高 2.475 m
重量 60 t
懸架方式 油圧式
速度 55 km/h
行動距離 250 km
主砲 130 mm戦車砲M-65(24発)
副武装 14.5 mmKPVT重機関銃(300発)
装甲 砲塔前面最厚部305 mm
    車体前面最厚部269 mm
エンジン 2DG-8M 4ストロークH型16気筒
    水冷ディーゼル
    1,000 HP
乗員 4 名

さらに詳しく → オブイェークト279  ソビエト連邦軍



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