冷戦以降の戦略爆撃機

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2009/12/31(木)
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戦略爆撃機(せんりゃくばくげきき)とは、戦術目標(敵の軍事拠点・軍そのもの)ではなく戦略上重要な目標(主に都市・一般民衆など)に対して使用されることを目的とした爆撃機である。だが、実際の運用の境界は曖昧であり、単純に大型で航続距離の長い爆撃機と理解しても差し支えない。

概要

戦略爆撃機にはその攻撃目標の性質上次のような性能が求められる。

1. 敵地奥深くに侵入するための航続力
2. 爆弾を多量に搭載する能力
3. 護衛戦闘機がつかない場合の防御火器

これらの性能を満たすために、大型の発動機を四つまたはそれ以上有している。

その歴史は古く、第一次世界大戦時には既に投入されている。 世界で最初に実用化に成功した戦略爆撃機(厳密には大型爆撃機)の祖は、3発エンジンのイタリア軍のカプロニCa.36型といわれ、296機生産されたという。第一次大戦中には、ロシアが世界最初の4発爆撃機イリヤ・ムロメッツ5を約80機。イギリスが4発のハンドレページV-1500を36機生産し、ベルリンを夜間空襲。また、ドイツはツェッペリン飛行船を使用してロンドンやパリを夜間空襲。大戦後期には4発の巨大爆撃機ツェッペリン・シュタッケンR- 6を18機生産。英仏連合軍への夜間空襲に使用した。当時の爆撃機はいずれも低速だったので、損害を減らすため主に夜間に使われた。

第二次世界大戦では、上記のような性能を持った4発エンジンの戦略爆撃機を枢軸国側もソビエトも大量生産はできず、少数生産された機体も、戦略爆撃を行うには若干性能面で劣っていたため、この分野では連合国側のアメリカ・イギリス両国の爆撃機に限定された。アメリカのB-17及びB-24が主に昼間爆撃に、イギリスのアブロ ランカスター、ハンドレページ ハリファックス、ショート スターリングが主に夜間爆撃に使用された。 アメリカは大戦末期に日本本土に対して戦略爆撃を実施したが、長大な航続距離を要する事から上記のB-17及びB-24ではいずれも不十分で、当時最新鋭で最高性能の大型戦略爆撃機B-29を投入した。

第二次大戦後は、核爆弾による攻撃を主軸に置きはじめ、冷戦の影響もあって開発が進んだが、核兵器の小型化によりミサイルへの搭載が可能となりミサイル技術の発達とともに、衰退していった。さらに戦闘爆撃機・マルチロール機の発達により、戦闘機を兼務する機体であっても、かつての戦略爆撃機に近い、もしくは同等の能力を得た事も、この傾向に拍車をかける事となった。現在でも大型の戦略爆撃機を運用しているのは、アメリカ合衆国、ロシア、中華人民共和国に限られている。フランス空軍において戦略爆撃機として運用されているのは、戦闘機ベースの機体である。

近年では、爆弾の搭載量の多さから、ベトナム戦争から、アメリカ主導の対テロ戦争まで、拠点制圧などにおける有効性が再評価されてきている。しかしながら新規の戦闘爆撃機の開発は停滞傾向にあり、現在でも1950年代に開発された戦略爆撃機が主体となっている。

さらに詳しく → 戦略爆撃機



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