ドキュメント 男たちの90式戦車

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2009/12/26(土)
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90式戦車(きゅうまるしきせんしゃ、Type-90 tank)は日本の戦車である。日本国内で開発生産された戦車としては61式戦車、74式戦車に続く三代目にあたり、第3世代主力戦車に分類される。着上陸侵攻してくるソビエト連邦軍の機甲部隊に対抗する事を開発目標としており、世界の第3世代戦車に並ぶ性能を有すると考えられている。製造は、車体と砲塔を三菱重工業、120 mm 滑腔砲を日本製鋼所が担当し、1990年(平成2年)度から2009年(平成21年)度までに61式戦車の全てと74式戦車の一部を更新するために341輌が調達された。価格は1輌あたり約8億円である。120 mm 滑腔砲と高度な射撃管制装置により高い射撃能力を持つ。西側諸国の第3世代戦車では初となる自動装填装置を採用しており、乗員は装填手が削減され三名となっている。装甲には複合素材が用いられ、正面防御力は世界最高水準と評価されている。

火力

主砲には西側第3世代主力戦車の標準主砲となっているラインメタル社の44口径120 mm 滑腔砲を備え、弾種はAPFSDS(120 mm TKG JM33装弾筒付翼安定徹甲弾)とHEAT-MP(120 mm TKG JM12A1対戦車りゅう弾)を使用する。この120 mm 滑腔砲用砲弾の薬莢は、焼尽薬莢と呼ばれるもので、底部を残して燃えて無くなる仕組みで、射撃後に空薬莢を捨てる必要がない。照準具安定装置、自動装填装置、熱線映像装置、各種のセンサーと連動したデジタル計算装置を備え、照準具安定装置の自動追尾機能は車体が上下に揺れたり、左右に方向転換しても常に目標を捉え続け、砲を目標に指向できる。

射撃統制装置がレーザー測遠機や砲耳軸傾斜計、装薬温度計、横風センサー等から送られてくる情報を計算し、弾道へ与える各種要素を割り出す。そして照準装置への入力・設定を照準制御器に送る事で、砲弾は的確な軌道を描いて目標に命中する。これら国産ハイテク技術が導入された射撃統制装置や自動装填装置を用い、射撃には大容量のデジタル弾道コンピュータとジャイロを併用する事で、目標及び自らが移動していたとしても高精度な行進間連続射撃が行え、急激な制動で車体が前後に傾いた状態でも正確な射撃が可能となった。なお、90式戦車の滑腔砲は仰俯角範囲が狭いものの、サスペンションによって車体を傾斜させることでこれを補う。

日本の演習場では、広さの問題から行進間連続射撃や最大射程射撃訓練などが十分に出来ない為、1992年(平成4年)度より毎年9月にアメリカ・ワシントン州のヤキマ演習場に90式戦車を持ち込んで戦闘射撃訓練などを行っている。ヤキマ演習場で高機動テストや走行間射撃テストを行った際には、停止状態だと2 km 先の標的用M60に高確率での命中、走行間射撃では3 km 先の目標に命中させるなどの性能に、アメリカ軍関係者が驚いたという。00式120 mm 戦車砲用演習弾の導入により、富士総合火力演習でも2002年(平成14年)度から行進間射撃が披露されるようになった。

砲塔内の車長席には正面に照準潜望鏡、潜望鏡操作パネル、サーマルモニター、照準機ハンドルなどがある。潜望鏡操作パネルには28個のスイッチとランプがあり、車長はこれらを見る事で自らの車輌の状態を知る事ができる。また、車外の車長用視察・照準装置を介して外の様子を知る事ができる。車長席側の装填装置にはハンドルを取り付ける穴があり、装填装置が使用不能になったとしても、車長がハンドルを取り付けて回す事で弾薬を装填できる。砲手席には正面とサイドにパネルがあり、正面のパネルには14個、サイドパネルに20個のスイッチが備わっている。砲手席左側には無線装置がある。照準ハンドルには追尾スイッチ、角速度ボタン、レーザー発射スイッチ、撃発安全レバー、撃発ボタンの計5個のボタン・スイッチがあり、両手の指を使い操作する。砲塔後部にはラックと、円筒形の風向センサーを備えている。

なお、自動装填装置を採用している点については、評価する声がある一方で、装填手一人分の人手がなくなった事で、車体の清掃や整備、戦車用掩体を掘るといった作業における搭乗員の負担が増加したとの意見がある。メルカバやM1のように、技術的には可能とされながらも乗員減のデメリットを考慮し、自動装填装置の搭載を見送った例もある。人員削減の思惑もあるとされるが、砲弾装填の失敗、事故を防ぐ点は評価されている。主砲の滑腔砲は74式戦車が備えるライフル砲と違い空砲射撃が出来ないが、これは砲自体が空砲使用を前提としていない為であり、創立記念行事などでの訓練展示(模擬戦)では、代わりに同軸機銃の74式車載7.62mm機関銃で空砲射撃が行われる。

さらに詳しく → 90式戦車  自衛隊



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(2008/09/02)
江畑 謙介

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