M60機関銃(M60 Machine Gun)

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2009/12/26(土)
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M60機関 (M60 Machine Gun) はアメリカ合衆国の機関である。7.62×51mm NATO弾を使用する。ベトナム戦争を始めとして多くの実戦で使用された。現在のアメリカ軍においては後継機関のM240(MAG-58)や、さらにその後継のM249(ミニミ分隊支援火器)に置き換えられつつある。しかしながらこの機関は様々な用途で残っている。さらにオーストラリアなどいくつかの国では現在も使われており、生産も続けられている。

概要

M60は攻撃状況にも防御状況にも使うことができる。攻撃においてはM16よりも大口径の弾を、高い発射速度で長い有効射程範囲内に発射することができる。防御においては長射程でも近接戦でも、最終防衛手段としても使うことができる。このようにM60は部隊の戦術計画に多様な形で組み込むことができる。M60はオプションの三脚を使用した場合、1,100mが有効射程となる。また標準装備の二脚を使用した場合では800mが有効射程に、点標的に対しては600m、移動する標的に対しては200mが有効射程となる。アメリカ海兵隊の方針では手が熟練している場合、M60やそれと同等クラスの武器は面射撃や制圧射撃で 1,500mが有効射程とされている。

M60は部隊員にとって役立つ武器と考えられている。一人の場合よりも二人で運用した方が効果が高い。一人は射手で一人は装填手となる。射手は M60本体を運び、装填手は予備の銃身と弾薬を運ぶ。基本的には600-900発を携帯する。これは発射速度を最高速と考えた時におよそ2分間弱の持続射撃ができる弾数である。また旧ソ連製のPKM機関銃などと異なり弾薬ボックスをセットできないため、映画にみられる一人で移動しながらの射撃はリンクのねじれなどを頻発し実用的でない。ベトナム戦争においては数々の部隊で分隊支援火器として使われ、分隊のほぼ全員が予備の銃身か少なくとも200発のM60用弾薬、あるいはその両方を自分用の小火器と一緒に携帯した。

開発と使用経緯

M60の開発は新型 7.62mm 軽機関銃 (lighter 7.62 mm machine gun) として1940年代の後半から始まった。設計にはそれ以前の優れた武器のものを積極的に取り入れ、独自の改良を加えた。具体的には次の事項のようなものである。

* プレス工法の積極的取り入れ:ショーシャ軽機関銃(第一次世界大戦で最も大量に生産された)
* ベルト給弾方式:ブローニングM1916機関銃(A6型、ないし、その後のモデル)
* ベルト給弾の機械的構造:MG42機関銃
* バレルの素早い交換:チェコのZB 1930
* 銃把(ピストルグリップ)と銃床(ストック)

またM60はガスオペレーション方式を採用しているが、これはFG-42を参考にしたと言われている。またあるソースではルイスガンの機構を借りたものとも言われている。ソースは何であれガス動作オペレーションシステムの複雑さに起因する信頼性の低さはこの銃に関する共通の批判であった。しかしながらこの機構は米軍やその他の機関によって1957年から現在まで使われ続けている。この銃に関する評判は良いものから悪いものまで広く存在し、批判は使用者がどのバージョンを使ったかに依存する。

この機関銃のM249 MINIMIへの交換は1980年代の一部の作戦から始まった。また、1991年に制式採用された M240機関銃(FM MAGのライセンス生産品)への交換が20世紀の終わり頃から始まった。M240はM60よりはるかに重いが、その高い信頼性から重用されている。

M60はまた陸軍ヘリのドアガンとして2000年代にも使用され続けた。また米軍特殊部隊において7.62mm機関銃として1990年代の終わり頃まで、さらにSEALs(米海軍特殊部隊)によって1990年代から最近まで使われ続けた。現在に至るまでアメリカ沿岸警備隊や多数の予備役部隊によって使用されているが、これはM240の各バージョンに段階的に置き換えられている。しかしM60はまだ米軍や特殊部隊、その他の部隊によってまだまだ使われ続けるだろう。

M60の使用自体は続くものの使用中の武器がゆるやかに摩耗していくことと新しい代替機関銃が導入されること、また新しい任務に応じて新しい武器が支給されることと併せて先細りになっていくだろう。しかし、M60を使い続けるグループは予備を保存しておくだろう。M240機関銃自体は、計画中の新しい軽量7.62mm機関銃により置き換えられる予定である。

設計

M60はガス動作式、空冷式、ベルト給弾式の機関銃であり、オープンボルト位置から薬室に7.62mm NATO弾を装填する。弾薬は金属製分割式リンクで連結された100発単位のベルトで給弾される。他の武器と同様、立射、膝射、腰だめ射撃ができるが、最も使用効果が高いのは二脚を使用した伏射か、三脚に載せて3発から5発までのバースト射撃を行った場合である。この武器は重く、支持なしでの射撃は照準が難しいが、重量自体は連射による反動を抑える方向に働く。全長に渡って直線的な設計は操作ロッドとバッファが銃床まで直接後退し、全長を短くすることに成功している。 大きなグリップは腰の位置で持ち運ぶのに非常に便利である。また、実弾を工具代わりに使って分解できる。

弾薬

M60シリーズは多様な弾薬を発射することができる。最も一般的なのがM61徹甲弾(AP弾)、M62曳光弾、M80通常弾、そしてM63模擬弾とM82空砲である。弾芯がタングステンでできた新しいM993徹甲弾もM60で使用することができるがM60を現役で使っている部隊にはかなり経ってからでないと支給されなかった。空砲を連射で発射する場合には発射速度に応じてM13またはM13A1空砲アダプター(Blank Firing Adapter = BFA)を取り付ける必要がある。これらの弾薬はすべてNATO標準の金属製分割リンクで供給される。

M60でのごく標準的な戦闘時の弾薬配列は4発のM80通常弾に対して1発のM62曳光弾である。4:1の配置は射手が標的に対して正確に「着弾を歩かせる」ことを可能とする。経験を積んだ射手は曳光弾が通常弾と必ずしも同じ飛び方をするとは限らないことを熟知している。銃の照準を使用する時、曳光弾が燃え尽きても目に見えないところで特に800mを超えた範囲で通常弾が着弾していることを知っている。この問題はこの口径およびこれより小さい口径(5.56mmを使用するM249(MINIMI)など)では共通の問題である。曳光弾と通常弾の重さが根本的に異なることが理由である。特に 5.56mmの曳光弾は最悪の場合300mで燃え尽きてしまうため、問題として顕著である。

弾薬一覧

* M61 徹甲弾(AP弾 = Armor Piercing)
* M62 曳光弾(tracer)
* M80 通常弾
* M82 空砲(空砲発射用アタッチメントの取り付けが必要)
* M63 模擬弾(ダミー)

これらはM13リンクで連結される。リンクは射撃後に自動的に分解され、空薬莢とともに排出される。

仕様

種別 汎用機関銃
口径 7.62mm
銃身長 560mm
使用弾薬 7.62mm NATO弾
装弾数 ベルト給弾式
作動方式 ガス圧利用(ショートストロークピストン式)、ターンロックボルト、オープンボルト
全長 1077mm
重量 10500g
発射速度 550発/分以下
銃口初速 853m/秒

さらに詳しく → M60機関銃  汎用機関銃



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