テストパイロット B2ステルス爆撃機

航空兵器・陸上兵器・海上兵器・銃器・戦争・紛争・歴史・革命・テロ・事件・軍事動画・ニュース(報道)・社会情勢・政治運動・評論・講演など、軍事関連の情報を公開しています。宗教・思想・経済・政治的なものも少しアリ

広告
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2009/12/22(火)
* 

B-2はアメリカ空軍のステルス戦略爆撃機。開発はノースロップ・グラマン社が担当し、21機が生産された。水平尾翼および垂直尾翼がない全翼機と言う特徴的な形をしており、愛称はスピリット(Spirit,魂)。ただし、この機は同重量の金と同価値といわれるほど非常に高価で、少数しか生産されていないため、1機ごとに「Spirit of New York」等のパーソナルネームを与えられている。乗員は2名。B-2は1機20億ドル以上(1ドル100円として約2000億円)という非常に高価な航空機であり、これは世界一値段が高い飛行機としてギネスブックにも登録されている。ちなみに、世界的に見ても巨大かつ高価なイージス艦、こんごう型護衛艦は1隻あたり約1223億円であり、その倍近い金額である。

F-117と同じくステルス性を最重要視した形となっているが、F-117が直線的な多角形によって構成された機体デザインだったのに対してB-2は曲線的なシルエットとなっている。これはF-117開発時のコンピュータの計算能力が低く、曲面のシミュレーションが難しかったためにデザインが極端に簡素化されたのに対して、B-2開発時にはクレイ社のスーパーコンピュータを使用可能であったためである。『空飛ぶ翼』(flying wing)の概念を大きく踏襲し、垂直尾翼および水平尾翼を有していない。尾翼がないことにより、レーダー反射面積の面で有利となっている。また、表面はレーダー波を吸収してそのエネルギーを熱に変換するグラファイト/エポキシ複合剤(RAM:Radar Absorbent Material)で覆われているほか、内部構造には非公表ながらレーダー波を吸収するハニカム構造が大量に採用されているとされる。B-2の機体表面を環境変化などから保護するために表面には無数の小さな孔があけられており、本体内で発生した水蒸気などを外部へ逃して変形を防ぐ設計がなされている。

4基搭載されたアフターバーナーのない米ゼネラル・エレクトリック製F118-GE-110 ターボファンエンジンは、レーダー波を反射するエンジンファンが機体正面から露出しないように大きく曲げられたダクトを介して機体内部に深く埋め込まれている。赤外線による下方からの探知を避けるために排出口は機体上面に開口しており、通常のエンジンへのインテークと、そのやや前部に刻まれたジグザグ状の切れ目の2つに分けられたインテークから取り入れられた冷気を、排出前に排気に混ぜ合わせて温度を下げた上、意図的に長く作られた排出口以降の翼上部に熱吸収材でできたタイルを並べており、排気温度を更に下げる工夫がなされている。他に飛行機雲を作らないために塩化フッ化スルホン酸(Chloro-fluorosulphonic acid)を排気に混入させるようになっている。

またB-2は前脚両側ベイに2基の攻撃目標探索・航法用の米レイセオン(ヒューズ・エアクラフト)社製AN/APQ-181Ku-バンド フェーズドアレイレーダーを装備しており、ステルス性を阻害しないように自機の放つレーダー電波の周波数のみを通す選択透過性の高いカバーで覆われている。アクティブ・レーダー使用時にはステルス性が失われる危険があるため、レーダー波の照射は爆撃直前に地上の標的近辺のみを対象に限って行なわれるようになっている。Kuバンドによる目標の精密画像データは搭載のGPS援用目標照準システム(GPS aided targetting system、GATS)によるJDAM爆弾投下の精度を向上させる。このレーダーは開発時はC-135に搭載されテストが行われていた。

自衛用にAN/ALQ-161電子妨害システムとAN/APR-50レーダー分析警報装置を搭載している。AN/ALQ-161電子妨害システムは多数の敵ミサイル・敵航空機・地上からの捜索レーダー波を尾部警戒を含めて360度警戒を行い、複数の探知に対して直ちに適切な複数の妨害電波を送信できる。

コックピットには4台の多機能カラーディスプレイが設置され、パイロットは左側、コパイロットを兼ねる兵装担当士官(Weapon System Officer、WSO)は右側のマクドネル・ダグラス社製ACES-II上方射出シートに座る。これら通常の搭乗員2名の他に3人目の搭乗用スペースも設けられている他、WSOの座席の真後ろには長時間航行を想定して簡易便器も用意されている。操縦は4重のフライ・バイ・ワイヤでコンピュータによってアシストされている。

さらに詳しく → B-2  戦略爆撃機



ステルス戦闘機と軍用UAV―B‐2からF‐22ラプター、UAVまで。最強兵器・ステルスのすべて (ミリタリー選書)ステルス戦闘機と軍用UAV―B‐2からF‐22ラプター、UAVまで。最強兵器・ステルスのすべて (ミリタリー選書)
(2007/03)
坪田 敦史

商品詳細を見る
関連記事

タグ : 爆撃機 B-2 スピリット

この記事へのコメント
URL:
Comment:
Pass:   
この記事のトラックバックURL
http://gunjimania.blog108.fc2.com/tb.php/380-139cbaab
 この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

 | Copyright © 軍事マニアクス - Military Maniacs All rights reserved. | 

 / Template by 家族 ペット 自分史 ブログ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。