銃の種類その2

航空兵器・陸上兵器・海上兵器・銃器・戦争・紛争・歴史・革命・テロ・事件・軍事動画・ニュース(報道)・社会情勢・政治運動・評論・講演など、軍事関連の情報を公開しています。宗教・思想・経済・政治的なものも少しアリ

広告
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2009/12/10(木)
*・機関マシンガン

機関(きかんじゅう)とは、小弾以上の大きさの弾丸を連続的に発射できるのことである。ガトリング式とマキシム式に大別される。引き金を引き続けるだけで、弾丸が自動装填され連続して射撃できる。射手と装填手の2人で操作ものや、射手1人で扱えるものがある。「弾幕を張れる/集弾効果によって貫徹力が高まる」という長所と、「弾薬の消費が激しい/や弾薬が重く機動性に乏しい」などの短所をあわせ持っている。

弾薬の供給は、多数を帯状にしたベルトリンク方式で行われるものが多いが、数十発ほどをに装着するマガジン方式もある。英語ではマシンガン(Machine gun)と呼ばれ、半自動射撃のみの銃は自動小銃(Automatic rifle)として区別される。

広義の機関銃には、重機関銃、汎用機関銃、軽機関銃、分隊支援火器、サブマシンガン(機関拳銃)、アサルトライフルなどがすべて含まれるが、狭義では、サブマシンガンと連続発射を前提に設計されていないアサルトライフルは含まず、重機関銃、軽機関銃、汎用機関銃、分隊支援火器のみとされ、サブマシンガンとアサルトライフルを機関銃に含めるか否かについては揺らぎがある。アサルトライフルだけを含めて「小銃弾、またはそれ以上の威力の弾丸を連続して発射する銃器である」と云う定義もありうる。

また、基本的には口径が20mm未満のものを機関銃と言い、20mm以上のものを機関砲と言う。ただしこの分類は国や時代により異なり、旧日本陸軍では7.7mmまでを機関銃、12.7mm以上を砲、旧日本海軍では40mm以上を砲、ドイツ軍では30mm以上を砲と定義していた。現在の日本や米国では20mm未満のものを指す。

下記画像はヘリコプターに搭載された「M134 ミニガン」。

M134 ミニガン


・重機関銃(ヘビーマシンガン

重機関銃(じゅうきかんじゅう)は一人で携行できないような大型の機関銃のことで、英語ではヘビーマシンガン(Heavy machine gun)。小銃弾を使用する第一世代の機関銃がこれにあたるほか、大口径、多銃身のものもある。小型軽量で一人での携行が可能な軽機関銃が登場したため、区別上この名で呼ばれる様になった。現代では汎用機関銃が登場・普及した事からその数を減らしている。

ガトリングガンやマキシム機関銃など初期の機関銃は非常に重く、兵一人では携行することができない。第一次世界大戦の前後に一人でも携行・運用ができる軽機関銃が登場したため、それまでの機関銃を重機関銃と呼ぶようになった。ただし、イギリスやアメリカ、及びこれらの国の装備体系を採用する国々では、日本で重機関銃として一括する自動火器を更に重機関銃(en:Heavy machine gun)と中機関銃(en:Medium machine gun)とに細分する。

軽機関銃が登場した後も重機関銃はその信頼性や継続射撃力を評価されて軍で使用され続けたが、第二次世界大戦中に重機関銃と軽機関銃双方の役目をこなせる汎用機関銃が発明された事から能力的なメリットが消失したため、軍の第一線から姿を消していくことになる。例外はブローニングM2重機関銃のように大口径の弾薬を使用する、M134ミニガンのように多銃身である、等の理由から小型化が難しい機関銃である。これらは現代でも広く使用されている。

下記画像はジョン・ブローニングが第一次世界大戦末期に開発したM1重機関銃の改良型で、1933年にアメリカ軍が制式採用した重機関銃「ブローニングM2重機関銃」。

ブローニングM2重機関銃


・軽機関銃(ライトマシンガン)

軽機関銃(けいきかんじゅう,LMG)は、トーチカ陣地等に固定して使用される重機関銃に対して、野戦で持ち歩きできる機関銃を指す。現代では汎用機関銃(多用途機関銃,GPMG)と呼ばれる。自動小銃やサブマシンガンとは区別される。

重機関銃の「重量があり素早く陣地転換できない」問題を解消するため軽量化を施した機関銃で、1~2人で運搬できるようにしたもの。堅牢性と威力(扱える口径など)は重機関銃に劣る。第二次世界大戦後は軽量短小弾薬を使用するアサルトライフルが歩兵全般に普及したことで、分隊小銃手のアサルトライフルと弾薬を共有できる新世代の(汎用機関銃よりさらに軽い)軽機関銃がまず東欧圏から利用されるようになり、後に西側も7.62mm弾から5.56mm弾に主戦弾薬が移行したことにより「分隊支援火器」の名を冠して普及している。

下記画像はベトナム戦争を始めとして多くの実戦で使用されたアメリカ合衆国の軍用機関銃「M60」

M60.jpg


・短機関銃(サブマシンガン)

短機関銃(たんきかんじゅう)とは、一人で携行できる全自動の小火器である。英語ではサブマシンガン(Submachine gun, SMG)。機関銃との違いは、小銃弾でなく、拳銃弾を使用する点にある。発明国のドイツでは Maschinenpistole と呼ばれ、機関短銃、機関拳銃、マシンピストルと訳されている。

短機関銃は拳銃弾を使用するため小銃より有効射程距離が短いが、反動が小さく全自動射撃に向く。また一般的に小型にできるので一人で携帯・使用でき、取り回しが楽という特徴を持つ。そのため軍隊では前線部隊指揮官や戦闘車両搭乗員の自衛用に使用される。突撃銃(アサルトライフル)が登場する前の第二次大戦のころは近接戦闘で大規模に使用された。また、警察の銃器対策班や特殊部隊が拳銃で火力が不足する状況で使用する。対するテロリストやマフィアも火力と隠匿性の高さからしばしば使用する。

第一次世界大戦時下のドイツが、このメリットを塹壕戦に用い効果を上げた。世界各国はサブマシンガンを妥協の産物としメリットを見出せなかったが、冬戦争ではフィンランドのスオミ KP/-31が戦果を上げた。1970年代以降はアサルトライフルのメカニズムを取り入れ、高性能の銃に発展している。

下記画像はドイツのヘッケラー&コッホ (H&K) 社がG3のバリエーションとして1960年代に開発した機関拳銃(SMG)「H&K MP5」

HK MP5


パーソナルディフェンスウェポン/PDW

PDW(Personal Defense Weapon:ピーディーダブリュー・パーソナルディフェンスウェポン)とは、1990年代に登場した銃器の形態の一つ。短機関銃と類似性が高く、近年登場した銃器カテゴリーであるため、短機関銃の一種として評価、評論する専門家、専門誌もある。日本語では「個人防衛火器」「個人防御火器」等と訳される。特にヘッケラー&コッホ社の特定の銃器に使用された固有名詞であったが、後にそれはMP7という商標名を与えられたため、現在は種別呼称の一つと認識されている。

形状や用途は短機関銃と類似しており、同様の使用も可能であるが、短機関銃が拳銃用の弾丸を使用するのに対し、PDWは貫通力を重視したそれ専用の弾丸を用いる為、ボディアーマーで防護された対象に対する後者の攻撃力は前者のそれを大きく上回る。それ故、短機関銃とアサルトライフルの中間に位置する武器と捉える事が出来る。

後方部隊の自衛用火器は小銃弾を用いる自動小銃、アサルトライフルやそれを短小化したカービン銃、あるいは拳銃弾を用いる短機関銃や拳銃等があてられる。しかし、どれも中途半端で「帯に短く襷に長し」といったような状況と言われることがある。アサルトライフルのような小銃は後方任務用として重く、嵩張り取り回しもしにくい。逆に短機関銃や拳銃では威力や射程に欠ける。特にボディーアーマーや車両への貫通力不足は問題である。そこで自衛用途を専門とした銃としてPDWが設計された。

こういう状況が判明し、分析した結果、以下のような仕様の銃器が効果的であると西側先進国は結論を出した。

* 後方施設内全域で戦闘行為を行える有効射程距離にして200~300メートル程度の能力がある物。
* 短機関銃のようなあらゆる兵科の兵士が扱える利便性を持つ物
* 片手撃ちが可能なサイズもしくは形状である物
* 発射反動が片手使用で扱える物
* 上記射程範囲で対物貫通力が小銃並に高い物
* 装弾数が可能な限り多い物


すなわち、小銃より携帯性に優れ、短機関銃のように片手でのとっさの取り扱いが可能で、短距離でなくともボディアーマーに対して効力を持つ銃器の開発を行うことが肝要とし、これらの銃器の開発を各メーカーに求めた。そしてこれらの銃器を「PDW」と分類し、全く新しい銃器として認識されるようになるのである。そして開発されたPDWは、逆に言えば上記で定義された状況での攻撃的な戦闘でも威力を発揮するということでもあり、特殊作戦を行うような強襲部隊や、警察の機動化部隊などでの使用も非常に効果があることがわかり、今日では、その分類呼称に反し、このような特殊な兵科での使用の方が盛んなようである。

最近の有名な事例では、「ペルー日本大使公邸占拠事件」では、ペルー軍突入部隊が、PDWであるFN社のP90を使用しており、最近ではドイツ軍特殊部隊KSKなどでのヘッケラー&コッホ社のMP7の正式採用も現在確認されている。

下記画像はベルギーのFN社が開発した「FN P90」

FN P90


・擲弾銃(グレネードランチャー

グレネードランチャー(Grenade launcher)、グレネードガン(Grenade Gun)、擲弾発射器(てきだんはっしゃき)、擲弾筒(てきだんとう)、擲弾銃(てきだんじゅう)は、手榴弾または同程度の威力の擲弾を発射する武器である。通常、口径20mm以上の火器は砲として扱われることが多いが、グレネードランチャーは例外的に銃として扱われることがほとんどである。

古くはライフルの火薬で手榴弾を投射する火器を指していたが、第二次世界大戦後では高低圧理論を元に低反動で歩兵が保持して使用できる火砲を指す場合が多い。対戦車擲弾は成形炸薬弾(対戦車榴弾)頭を持ち、同じく擲弾発射器から放たれる。また、大型の対戦車榴弾を発射するパンツァーファウストやRPG-7のような兵器(Antitank grenade launcher)もあるが、これらは通常、対戦車用の無反動砲やロケット・ランチャーに分類される。

一般的に射程距離は短く、ライフルグレネードやグレネードランチャーの有効射的距離は150~200m程度であり、手榴弾より長く軽迫撃砲より短い、これは歩兵が保持して射撃するという性質上扱える反動の上限が低いためであり、フランスのLGI Mle F1など現代でも軽迫撃砲を装備する国もある。

オートマチックグレネードランチャーは有効射程が1500~1600mと歩兵用のグレネードランチャーに比べて10倍も長いが、それだけ初速も速く反動も大きいため、三脚や車輛などに固定しなければ扱えない。NATO標準規格のグレネード弾は、歩兵用グレネードランチャーで40×46mm、オートマチックグレネードランチャーは40×53mmであり初速も歩兵用が76m/s、オートマチックグレネードランチャー用が241m/sで三倍以上も違うまったくの別物である。

下記画像は主にベトナム戦争で使用されたアメリカ合衆国の「M79 グレネードランチャー」。

M79 グレネードランチャー


・システム・ウェポン

システム・ウェポン(System Weapon)とは、銃器(火器)に考案された構造である。銃には様々な種類が存在し、戦場の状況や兵士の判断等で使い分けられている。戦況によって銃器を使い分ける事は戦術上重要であるが、複数の銃器を常に持ち歩く事は現実的ではない。

そこで、新しい概念システム・ウェポンが生まれた。 システム・ウェポンは銃弾に着火させる構造はそのままにし、銃身やストック、照準などの部品組み替えにより複数の銃器の役割を単一の銃器担い、戦況に臨機応変で対応するという概念である。兵士は銃の部品を一緒に持ち運ぶ、または作戦中に配布されることで、その場に応じた銃器で戦うことが出来る。またこれらの部品交換が迅速に行えるよう配慮された設計となっている。

これにより、狙撃銃で敵の機関銃手を仕留めてからアサルトライフルで突撃したり、アサルトライフルで施設を制圧してから分隊支援火器で味方の援護をする、などの運用がより簡単に行えるようになる。また、たとえば普段5.56mm NATO弾を使用する軍の特殊部隊が、敵地潜入を行う際に銃を組み替え敵軍の標準7.62mm弾を使用し、潜入の痕跡を残さないなどといった使用法も提案されている。

一部の部品交換により用途の変更が可能な銃。弾丸を発射する機関部分を共通化し、分隊支援火器、小銃、カービン銃、狙撃銃などの役割を1つの銃器で担わせるコンセプト。さまざまな状況に対応できるため、次世代の軍用銃と言われている。

下記画像はアメリカ軍の次期制式アサルトライフルとしてドイツのヘッケラー&コッホ社(H&K社)で2005年に開発が開始された5.56mm口径の小火器「H&K XM8」。

HK XM8


ハンドガン、カービン、アサルトライフル等は → 銃の種類その1
参考記事 → 時代別 著名ライフル 一覧表





図説 銃器用語事典図説 銃器用語事典
(2008/04/10)
小林 宏明

商品詳細を見る
関連記事

タグ : マシンガン パーソナルディフェンスウェポン PDW グレネードランチャー システムウェポン

この記事へのコメント
URL:
Comment:
Pass:   
この記事のトラックバックURL
http://gunjimania.blog108.fc2.com/tb.php/35-9db5fffe
 この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

 | Copyright © 軍事マニアクス - Military Maniacs All rights reserved. | 

 / Template by 家族 ペット 自分史 ブログ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。