ファランクス(CIWS)ってどんな兵器?

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2009/12/20(日)
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ファランクス (Phalanx) とは、アメリカのレイセオン・システムズ社製、艦艇用近接防御火器システム(CIWS) Mk.15の名称。6銃身のゼネラル・エレクトリック社製20mmガトリング砲M61A1 を用い、捜索・追跡レーダーと火器管制システムを一体化した完全自動の防空システムである。対艦ミサイルからの防御を主目的とする。名称は、古代ギリシアで用いられた重装歩兵の密集陣形「ファランクス」に由来する。

構造

Kuバンドの捜索レーダーが納められた半球状の丸いレーダードームの下に同じくKuバンドの追跡レーダーが納められた円筒状の胴体が続き、下部に銃身が付いている。この上部システムは胴体中ほどでマウントに接続されている。砲とレーダーも含めた上部システム全体が俯仰し、マウントが全周旋回して標的を狙う構造である。その外観からアメリカ海軍では本システムを非公式に R2-D2 と呼び習わしている。最大射程4,500m、有効射程1,500m、有効迎撃距離550m、発射速度は毎分3,000発。弾倉容量は989発。自重6t。劣化ウラン弾芯の APDS を使用していたが、1988年からはタングステン弾芯に切り替えられた。

動力配線を別にすれば、ファランクス・システムの構成要素は全てマウント上に配置されており、設置にあたって床面に穴をあける必要がない。したがって搭載艦艇の甲板強度や重心位置が許す限り何処にでも設置が可能である。このことは既存の艦船への後日装備が極めて容易であることを意味する。結果的にこのことがファランクス・システムのセールスポイントとなって各国海軍に広く普及することとなった。

射撃制御

目標破壊までは、以下の手順で行われる。

システムが起動し、目標が射程内に入ると、20mmガトリング砲を発射する。発射した20mm弾の弾道をレーダーで追尾、目標とのズレを計測する。そのデータに従い、銃身の向きを変更し、銃弾を発射する。目標が破壊されるまでこの動作を繰り返し行い、目標が破壊されると、次目標の索敵を行う。これらは全自動で行われる。この制御手順は自動機器の基本的な制御手順の一つであるクローズド・ループ制御(またはフィードバック制御)を応用したものである。この方式は後に登場したゴールキーパーなど、多くのCIWSで採用されている。

さらに詳しく → ファランクス(CIWS)



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(2005/10)
坂本 明

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