戦争と兵器 「対戦車兵器」

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2009/12/19(土)
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対戦車火器(たいせんしゃかき)とは狭義に戦車に対して攻撃する火器そのもの、広義には対戦車システム全般をさす。本項目では前者、特に他の兵器運用体系に組み込まれずに単体で用いられる兵器について取り上げる。戦車自身が対戦車用に搭載している火砲については戦車砲を参照。→戦車砲

分類

* 銃
    o 対戦車ライフル(対物ライフル)
     o その他、対戦車用途に使用される弾薬を使用する銃→徹甲弾、成型炸薬弾(小銃擲弾)

* ロケット
    o 対戦車ロケットランチャー
     o 対戦車ミサイル

* 火砲
     o 無反動砲
    o 対戦車砲
     o その他、対戦車用途に使用される弾薬を使用する砲→徹甲弾、成型炸薬弾(榴弾)

* 弾薬類
     o 火炎瓶
    o 吸着地雷
    o その他、対戦車地雷や爆薬類が肉薄攻撃に使用される。

歴史

第一次世界大戦

第一次世界大戦で登場した戦車は、装甲車両に有効な対抗手段を持たない敵軍を恐慌に陥らせた。ドイツ軍は野砲を前線に配置したり、歩兵に徹甲銃弾を配給したりする傍ら、専用兵器として対戦車銃を投入した。当時の戦車は装甲が薄く、速度も遅かったため、このような手段であっても十分に対抗できた。また、火炎瓶をエンジンの開口部に投げつけて火災を発生させ、戦闘能力を奪う方法もこのころからあったものである。

戦間期から第二次世界大戦

各国軍に対戦車砲が配備されるようになる。当初は手押しで運べる程度の小型火砲(口径にして25mm~45mm程度)が主流であったが、戦車の装甲の強化に対抗して大型化していった。その結果大戦後半には野砲や高射砲と同じような大きさ(口径75mm以上)になり、けん引車両を必要とするようになる。

対戦車砲の中には実際に高初速の野砲や高射砲から発展したものもある。一方で対戦車ライフルは威力向上の限界から陳腐化した。成型炸薬弾の実用化は低初速の火器にも対戦車用途への扉を開いた。特に歩兵は対戦車ロケットランチャー、無反動砲、擲弾筒等によって対戦車能力を大きく向上させた。

第二次大戦後から現代

対戦車ロケットに誘導機能を付加した対戦車ミサイルが登場し、第四次中東戦争で威力を証明した。一時は成型炸薬弾に耐えるほど戦車の装甲を増すことは不可能であり対戦車火器の前に無力だといわれるまでになった。しかし、爆発反応装甲や複合装甲の登場など戦車の装甲が質的に向上を遂げて、再び対戦車火器と装甲のシーソーゲームが再開された。

今日においてもより強力な対戦車火器の登場が要望されて続けている。近年では成型炸薬弾ではなく運動エネルギーによって戦車を撃破する対戦車ミサイルの開発が増えている。一方で従来の対戦車砲は大型化の果てに運用性を損ない陳腐化した。また火炎瓶は戦車がNBC兵器汚染環境下において乗員を保護するために外部から密閉された構造となり、また引火しやすいガソリンエンジンを使わなくなったため、あまり有効でなくなった。



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