T-90 ヴラジーミル (T-90 Владимир)

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2009/12/19(土)
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T-90(ロシア語:Т-90テー・ヂヴィノースタ)は、ソ連、ロシア連邦が開発した第三世代主力戦車である。T-72をベースに大幅に改良してより高価なT-80Uのレベルに近づけた戦車で、1993 年にロシア連邦軍が制式採用した。ロシアでの愛称は「ヴラジーミル」(Владимир) である。

概要

T-90の開発は、ソ連時代に着手された。無人砲塔の搭載等、それまでのT-64、T-72、T-80とは異なる完全新設計戦車と西側諸国で噂されていたが、生産が開始されたのはソ連崩壊後で、既存のT-72をベースに改良強化したものであることが明らかになった。 1994年の量産開始以降、ニジニ・タギルの産業合同「ウラルヴァゴンザヴォート」(ウラル車輌工場)で生産が行われている。 T-90は湾岸戦争でガタ落ちになったT-72を初めとするロシア製兵器の評判を挽回し、輸出市場拡大による外貨獲得を目的とし開発されたモデルであるとされるが、ロシア国内軍にも採用配備されている。

T-72の上位モデルといっていい既存のT-64とT-80がウクライナに存在する設計局&工場で製造されていたため、ソ連崩壊により新規車両やメンテナンスパーツの入手が不透明になったことも、開発の動機の一つであると考えられる。

主砲は51口径125mm滑腔砲2A46M-1で、T-72の主砲を改良したものにあたる。APFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)、HEAT(対戦車榴弾)、HE(榴弾)など、現代戦車では一般的な弾薬のほか、T-80で採用された9M119Mレフレクス対戦車ミサイル(NATOコードネームではAT-11 Sniper)を発射できる。

主砲からミサイルを発射できるのは旧東側戦車の特徴で、レフレクスの場合、レーザーを戦車から目標に照射し、その反射を捉えてミサイルを誘導するセミアクティブレーザー方式を採用している。ミサイルの飛翔速度はマッハ2に達し、射程は約5000m。750mm~800mm程度の装甲(均質圧延鋼板換算)を貫通するという。これら弾薬とミサイルは自動装填装置により装填されるため、T-90に装填手は搭乗していない。

装甲などの防御装備も改良されており、積層装甲と新型の爆発反応装甲コンタクト5を採用している。また、敵戦闘車両や航空機などのFLIR(赤外線監視装置)や、赤外線誘導方式の対戦車ミサイルに対し、強力な赤外線を照射して妨害する能力や、敵のレーザー照射を妨害する能力を持ったミサイル警報装置を搭載しており、これらはTShU-1-7シトーラ1防御システムと呼ばれている。

エンジンは当初、T-72系列のエンジンを改良したV-84MSであったが、出力が840馬力で、重量46.5tのT-90にとっては必ずしも満足できるものではなかったため、1000馬力程度のエンジンに置きかえられる模様である。

輸出

T-90は一両あたり約140万ドルと安価で、性能も優れていることから、他国に対しても積極的な売りこみが行われている。かつて旧ソ連は「モンキーモデル」と呼ばれるオリジナルよりも性能の劣る仕様で他国へ兵器を売り込んでいたが、T-90は湾岸戦争でガタ落ちになったT-72を初めとするロシア製兵器の評判を挽回すべく開発されたモデルであり、モンキーモデルを売り込むことはもうないと思われる。

ロシアとインドは、2000年10月に「戦略的パートナーシップ宣言」に調印し、この中でT-90Sの約300両(一部は戦車回収車型)の売却と、インドでのライセンス生産について合意している。インドの隣国であるパキスタンがウクライナからT-80UDを導入していることから、T-90Sの導入はこれに対抗する意図があると見られている。インドの現地生産型T-90Sは、「ブヒーシュマ」(Bhishma)の愛称で呼ばれることになる。

一方で、北朝鮮の金正日が2001年8月にロシアのオムスクにある戦車工場を訪れた際には、ロシアはT-90の売却を拒否している。このため、北朝鮮では独自にT-72をベースに発展させた「暴風号」というT-90風の戦車を開発したという報道もあるが、詳細は明らかになっていない。

このほか、アルジェリアにもT-90SAが180輌輸出される。また、インドからはモロッコに330輌のT-90Sを輸出する契約が結ばれた。この他、リビア、イラン、シリア、インドネシアに対してもロシアやインドとの契約が結ばれたとされる。高性能であるがあまりに高価なT-80U系の車輌が販売不振であるのに対し、手頃なT-90は順調に輸出が進んでいるといえる。

性能諸元

全長 9.53 m
車体長 6.86 m
全幅 3.78 m
全高 2.23 m
重量 46.5 t
懸架方式 トーションバー方式
速度 65 km/h(整地)
    45 km/h(不整地)
行動距離 375 km
    550 km(外部タンク搭載時)
主砲 125mm滑腔砲 2A46M-2
副武装 12.7mm機関銃
    7.62mm機関銃
装甲 不明
エンジン AB-1-P28(補助エンジン)
    1kW
    V-84-MS(主エンジン)
    12気筒液冷ディーゼル
    840~1000馬力
乗員 3 名

さらに詳しく → T-90 ヴラジーミル  ロシア連邦軍



ソビエト・ロシア戦車王国の系譜―T-54/55 T-62 T-64 T-80 T-90&最新試作車輌~ソビエト・ (KANTOSHA MOOK)ソビエト・ロシア戦車王国の系譜―T-54/55 T-62 T-64 T-80 T-90&最新試作車輌~ソビエト・ (KANTOSHA MOOK)
(2009/04)
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