2009 事業仕分け【備品、被服、銃器類・弾薬のコスト】

航空兵器・陸上兵器・海上兵器・銃器・戦争・紛争・歴史・革命・テロ・事件・軍事動画・ニュース(報道)・社会情勢・政治運動・評論・講演など、軍事関連の情報を公開しています。宗教・思想・経済・政治的なものも少しアリ

広告
2009/12/19(土)
*

事業仕分けの目的

1. 既存の予算であっても、そもそも必要な予算なのかゼロベースで見直す
2. 極力現場の目線で執行の実態を踏まえる
3. 予算編成の透明性を徹底する
4. 全府省政務三役の一致協力―政治主導の実現
5. 「しがらみ」から予算編成作業を解き放ち、国民みんなの力を結集する

実施の経緯

鳩山由紀夫内閣が掲げる政治主導の一環として、行政刷新会議にワーキンググループ(WG)が置かれ、2009年11月10日から事業仕分け作業が開始された。「事業仕分け」とは「公開の場において外部の視点も入れながらそれぞれの事業ごとに要否等を議論し判定するものであり、透明性を確保しながら予算を見直すことができる有効な方法」と説明されている。民主党の議員や有識者、担当府省の副大臣又は政務官からなるメンバーで公開の場において、予算をそれぞれの事業ごとに要否等を議論し判定するとしている。この事業仕分けはあくまで「判定」であり、仕分け人に予算削減を行う権限・強制力はない。政府内や自治体での事業の重複や天下り先となっている独立行政法人の基金を中心に廃止、見直しがなされた。

防衛関連

防衛事業については、仕分け人の軍事に関する知識不足から判定は難航した。防衛予算については、鳩山内閣が防衛計画の大綱を先送りしていることもあり、結論が出ずに事実上の仕分け中止となった事業がいくつか存在する。傍聴者の1人は「(仕分け人の蓮舫議員がテーマパークを例に陸上自衛隊広報センターの有料化を提案したことについて)自衛隊の施設をテーマパークと比べるのはナンセンス。事前に勉強して質問しているようには見えなかった」「官僚側にも予算を確保しようという気力が感じられない」と感想を語った。防衛省側では自衛官の1人が、「経費節減を余儀なくされている現状で、さらに予算の削減を求められた」として、仕分けの結果を非難した。

防衛省側が強く要求していた自衛官の増員についても「見送り」と判定され、隊員の制服を海外調達とするなど被服購入費縮減も求められた。北沢俊美防衛相は、「軍服を海外で調達するなど聞いたことがない」と批判、増員要求が否定されたことについては、自衛隊員と一般公務員を同列に論じる仕分け人に不快感を表明した。また、数学者の金田康正教授が「カラシニコフは1丁30ドルで買えるとインターネットに書いてあった」と述べ、自動小銃の予算減額を迫るなど、軍事知識が明らかに不足している状況での仕分け作業となった。軍事ジャーナリストの潮匡人も、仕分け人が自衛官増員の必要性や自衛官の専門性を理解していないと指摘し、「仕分け人には誰一人として、防衛関係の実務者・専門家は存在しなかった」と非難した

2009年11月27日、事業仕分けが終了。当初目標としていた3兆円には届かず、1.7兆円が見直し・国庫返済との判定になった。判定結果には疑問が出されているものが多いことから、実際の予算編成時に見直しになる事業が出てくる可能性が指摘されている。

行政刷新会議では、事業仕分け後、「予算編成過程の公開の重要性を再確認した。と同時に、従来の予算に大きな問題があることが明らかにされた。とりわけ、政策、事業等の目的、必要性に重点が置かれ、実施手段についての検証が十分ではないことが判明した」と総括している。今回仕分けでは対象となってない事業についても、重複排除、補助金交付の効率化、モデル事業、広報・パンフレット・イベント等、IT調達、公益法人及び独立行政法人等の基金の見直し、独立行政法人・公益法人向け支出の見直し、特別会計の事業の見直し、という8項目の横断的見直しの基準で、各省庁において見直すとしている。また、一部から「仕分けの対象とするべき」との意見が出ていた。子ども手当は仕分け対象に含まれなかった。

2010年度予算要求では削減額は6770億円となり、3兆円削減という当初の目標にはほど遠いものとなった。仕分け人の1人である土居丈朗慶應義塾大学教授は「政府は仕分け結果を反映できない理由を説明すべきだ」と述べ、仙谷由人行政刷新担当大臣も「官僚の自浄能力には限界がある」と述べるなど、財務省による最終段階の査定に対する不満が示されている。

2010年度予算への反映状況が報告され、事業仕分けの評価結果や横断的見直しの反映による2010年度概算要求からの予算削減額は約9662億円であった。個別の反映状況では、大半の事業において事業仕分け結果が縮減額も含めてそのまま反映される結果となり、また診療報酬・薬価の見直しといった一部事業では増額も行われた。 また、理系研究者を志望する東京大学の学生に対して、若手研究者育成資金が縮減と判定されたことへの影響をアンケートした結果、8割超が研究者になることをあきらめるか、海外に行くなど進路に影響があると回答した。

さらに詳しく → 事業仕分け



ミリタリー雑学大百科 Part1 (Graphic Action Series 世界の傑作機別冊)ミリタリー雑学大百科 Part1 (Graphic Action Series 世界の傑作機別冊)
(2007/06)
坂本 明

商品詳細を見る
関連記事

タグ : 事業仕分け

この記事へのコメント
URL:
Comment:
Pass:   
この記事のトラックバックURL
http://gunjimania.blog108.fc2.com/tb.php/291-60e4a1b4
 この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

 | Copyright © 軍事マニアクス - Military Maniacs All rights reserved. | 

 / Template by 家族 ペット 自分史 ブログ