アレーニア・アエルマッキ M-346 (Alenia Aermacchi M-346 Master)

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2013/05/14(火)
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M-346は、イタリアのアレーニア・アエルマッキ社の練習機。軽攻撃機としての利用も考慮されている。

開発

1990年代にA・S・ヤコヴレフ記念試作設計局とのジョイント・ベンチャーで行われた練習機開発計画が、市場の変化に伴いロシアと西側向けに分離した。ロシア側に分離したものがYak-130であり、イタリアで設計されたものが本機である。

Yak-130との分離後、2004年に初飛行、2008年1月24日には試作2号機により、トーネード IDSからのプローブ式の空中給油に成功した。同年4月10日には、生産型1号機がロールアウトした。

生産型は降着装置をAMXと同様のものとし、縦通材を省き機体構造の見直しとチタニウム及び複合素材の使用で380kg以上の軽量化を果たし、これに加えてテスト用の機材や標準化システムが占める物を含めて700kg程の余裕が持たされた。

空力設計に基づき、燃料タンクは前方に80cm移動、航法システムはアレーニアSIAとSelexコミュニケーションズの機材をアレーニア・アエルマッキのソフトウェアで制御するものに強化された。

2008年11月19日、ハネウェルとの間に520億ドル分のエンジン供給契約が締結された。2009年には公式試験が終了し、アレーニア・アエルマッキは「マスター」(Master)と命名した。

2009年6月、パリ航空ショーの後、イタリア空軍と初期6機、オプション9機の契約を締結し、航空軍備総局よりT-346の型式が与えられた。

2010年12月21日、最初の2機がロールアウト、2011年3月31日に初飛行、6月20日に型式認証された。11月には受領が正式に決定している。

イタリア国外への販売

2006年、ポーランド空軍に提案を行ったが、ポーランドは2011年に練習機導入計画自体を中止している。
2009年、アラブ首長国連邦空軍はノックダウン生産を含む48機(軽攻撃機型20機を含む)の導入を決定したが、その後の契約交渉が進まず2011年の段階では停止状態となっている。
2010年9月、シンガポール空軍に練習機として12機の導入が決定した。
2012年2月16日、イスラエル空軍のTA-4更新計画に際し、T-50との受注争いに勝利し、約30機の導入見込みとなった。

特徴

高等練習機と軽攻撃機を兼ねる機体として設計されており、双発エンジンによる安全性の確保、システム冗長性の獲得をおこなっている。デジタルコントロールは四重化され、これによって実用機の特性を模することが可能とされている。

コクピットには、ヘッドアップディスプレイとカラー液晶ディスプレイ3面の合わせて4面のディスプレイが設けられ、ヘッドマウントディスプレイや暗視ゴーグルの運用にも対応している。 射出座席には、イギリス製のMk16を採用している。

高アングル・高G(+8から-3まで)の機動、遷音速までの速度域に対応している。対空、対地の訓練内容を地上から随時変更可能とし、合成素材の多用や機体構造の標準化、F124エンジンの採用などによって訓練費用や維持費用の低減にも配慮している。

軽攻撃機型はレーダー・データリンクを装備し、近接航空支援(CAS)・ヘリコプター等の低速目標迎撃(SMI:Slow Mover Interceptor)・対艦攻撃に用いられる。

FLIR/レーザー照準器/ECM/偵察ポッド等の携行も可能である。練習機型との差異は、乗員1名で全ての機能を制御可能であることと、機材の即時適応性であり、実運用に際しては練習機型との混成でも支障は無いとされている。

要目

乗員:2名
全長:11.49m
全幅:9.72m
全高:4.91m
翼面積:23.52m2
空虚重量:4,625kg
運用時重量:7t
最大離陸重量:10t
ペイロード:3,000kg
エンジン:ハネウェル F124-GA-200 2基
最大出力:2,850kg x 2
機内燃料搭載量:2,000kg(2,500リットル)
増槽:1,515kg(630リットルタンク3本)
最高制限速度:590ノット(1,092km)
最高速度:572ノット(1,059km)
失速速度:90ノット(166.6km)
上昇率:22,000フィート/分
上昇限度:45,000フィート
航続距離:1,070nm(1,981.6km)
フェリーレンジ:増槽3本使用時、1,470(2,722.4km)
行動半径:185km(AIM-9L2発と、訓練用ポッド搭載時)
離陸滑走路長:420m
着陸滑走路長:550m(残燃料20%時)
ハードポイント:9ヶ所(翼端各1、翼下各3、胴体1)
    許容荷重は翼端が150kg、翼下は翼端より300kg、500kg、650kg、胴体は650kgとなっている。
    翼端にAIM-9L等の空対空ミサイル
    胴体に300リットルのコンフォーマルタンク
    630リットル増槽3本
    爆弾:500または1000ポンド爆弾、誘導爆弾
    AGM-65 マーベリック
    MARTE MK2対艦ミサイル

さらに詳しく → M-346
外部リンク → アレーニア・アエルマッキ(Alenia Aermacchi S.p.A. )




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