XP-55 アセンダー (Curtiss-Wright XP-55 Ascender)

航空兵器・陸上兵器・海上兵器・銃器・戦争・紛争・歴史・革命・テロ・事件・軍事動画・ニュース(報道)・社会情勢・政治運動・評論・講演など、軍事関連の情報を公開しています。宗教・思想・経済・政治的なものも少しアリ

広告
2011/11/18(金)
*



カーチスXP-55はカーチス社がアメリカ陸軍用に試作した戦闘機である。愛称はアセンダー (ASCENDER) 。機体後部にプロペラ、機首付近に小翼を配した先尾翼機だったが、安定性不良等の問題から開発中止となった。

概要

1939年にアメリカ陸軍は、レシプロ機の限界を打ち破るべく周回計画 (Circular Proposal) R40Cという単発の迎撃機の仕様を航空メーカー各社に提示した。そして、バルティーXP-54、ノースロップXP-56と共に、カーチス社の設計案に対して試作発注がなされることとなった。

カーチス社の設計案では、主翼は後退翼で着陸装置はカーチス社の軍用機としては初の3車輪式の先尾翼機で、エンジンは開発中だったP&W X-1800(2,200 hp)を搭載することになっていた。しかし、陸軍は余程カーチス社に信頼がおけなかったのか、地上試験用モデルと風洞テスト用モデルの製作発注のみを行い、試作機の発注はその結果次第で行うという対応をとった。

その結果、カーチス社はまず実物大の飛行テスト機(社内名称 CW-24B)を自費製作し1941年12月からテストを行った。そして、その年の7月にようやくXP-55として試作機3機の発注を陸軍から受けることができた。

試作1号機の初飛行は1943年7月19日に行われたが、その時点から安定性不良が指摘された。また、搭載予定していたX-1800エンジンが開発中止となってしまったため、約1,000 hpも出力が落ちるアリソンV-1710エンジンを搭載したが、このエンジンでは明らかにパワー不足であった。

試作1号機は1943年11月に失速試験を行っている際に墜落して失われた。翌年に、全幅や小翼の形状を変更し操縦性の改善を図った2号機、3号機が完成した。しかし、劣悪な操縦性や低速時の安定性不良は改善されず、最高速度も当時の制式戦闘機を下回る628 km/hしか出なかった。結局、性能不良ということで、本機の開発計画は中止になってしまった。

スペック

全長:9.01 m
全高:3.53 m
全幅:12.36 m
翼面積:21.83 m²
自重:2,882 kg
全備重量:3,597 kg
エンジン:アリソンV-1710-95 液冷V型12気筒 1,275 hp
最大速度:628 km/h
航続距離:1,022 km
実用上昇限度:10,912 m
乗員:1名
武装:
    12.7mm機関銃 × 4

さらに詳しく → XP-55




アメリカ陸軍機1908-1946―P-51、B-29に象徴される最強軍用機群の発達系譜 (Graphic Action Series 世界の傑作機別冊)アメリカ陸軍機1908-1946―P-51、B-29に象徴される最強軍用機群の発達系譜 (Graphic Action Series 世界の傑作機別冊)
(2009/10)
野原 茂

商品詳細を見る
関連記事

タグ : XP-55 アセンダー カーチス・ライト アメリカ陸軍

この記事へのコメント
URL:
Comment:
Pass:   
この記事のトラックバックURL
http://gunjimania.blog108.fc2.com/tb.php/2261-71e9d43a
 この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

 | Copyright © 軍事マニアクス - Military Maniacs All rights reserved. | 

 / Template by 家族 ペット 自分史 ブログ