BTR-50 (БТР-50)

航空兵器・陸上兵器・海上兵器・銃器・戦争・紛争・歴史・革命・テロ・事件・軍事動画・ニュース(報道)・社会情勢・政治運動・評論・講演など、軍事関連の情報を公開しています。宗教・思想・経済・政治的なものも少しアリ

広告
2011/07/18(月)
*



BTR-50は、ソビエト連邦がPT-76水陸両用戦車を基に設計した水陸両用式装甲兵員輸送車である。第二次世界大戦後のソ連製の装甲兵員輸送車はすべて装輪式であるのに対し、BTR-50は無限軌道を装備するのが特徴である。

開発

BTR-50は、1952年に開発され1954年にソビエト連邦陸軍に制式採用された。BTR-50は、PT-76と同様に滑らかな形状の車体をしており、水上走行時には車体左右の浮き袋を膨らませて浮力を得て車体後部両側のハイドロジェット推進で推進力を得る。

運用

BTR-50ソビエト連邦軍及び東ドイツ国家人民軍において機甲師団の隷下にある自動車化狙撃兵連隊に配備されたが、装軌式故に製造及び整備維持にかかるランニングコストが高くついたためソビエト連邦軍といえどもBTR-50による全歩兵部隊の自動車化は財政的に不可能なため、後継のBTR-60では調達費及び整備維持費用の安く付く装輪式に逆戻りした。これ以降のソ連における装軌式の兵員輸送車輌の登場はBMP-1歩兵戦闘車の開発を待たねばならない。

しかし、指揮統制車仕様はワルシャワ条約機構加盟国で広く使用されており、フィンランド国防軍ではデジタル式戦場通信ネットワークシステムを改修によって搭載した。また、チェコスロバキアとポーランドにおいてBTR-50のクローンともいうべきOT-62/TOPASが製造されており、それらはエジプトとシリアが1967年の第三次中東戦争や1974年の第四次中東戦争で運用している。さらに、イスラエル国防軍も鹵獲したBTR-50を運用していたが、イスラエルが保有していた車輌は後のレバノン内戦の際に、シリアやPLOと対立している点で利害が一致していた南レバノン軍(South Lebanon Army)やレバノン軍団などに軍事援助の一環として供与された。

派生型

BTR-50P
初期型。兵員区画は屋根の無いオープントップであり、固定武装はない。

BTR-50PA
車長用キューポラに14.5mm口径KPV 重機関銃を搭載した型。

BTR-50PK
装甲された屋根を取り付け、武装に7.62mm口径SGMB重機関銃を搭載した型。

BTR-50PU
指揮統制車仕様。車体は非装甲であるが、上部ハッチ付きの装甲された屋根がある。乗員は10名。

BTR-50PUM-1
BTR-50PUの改良型である指揮統制車仕様。乗員は8名に削減されている。

BTR-50PK(B)
装甲回収車

MTP
装甲工兵車

MTK
爆導索付きのロケットランチャーを使用した、地雷処理車輌。

オブイェークト914
試作歩兵戦闘車。

BTR-50PK Yugoimport SDPR upgrade package
セルビアの防衛企業Yugoimport SPDRが提案したBTR-50PKの近代化改修プランであり、30mm機関砲と7.62mm Zastava M86機関銃(PK汎用機関銃のライセンス生産品)、4連装スモークディスチャージャー、9M14マリュートカ(AT-3サガー)対戦車ミサイル発射器2基を搭載したユーゴスラビア製M-80歩兵戦闘車の砲塔を追加搭載することによって、大幅な武装強化を行う。

OT-62 A/B/C (TOPAS)
チェコスロバキア及びポーランドで製造されたBTR-50のクローン車輌。オリジナルと違って側面ドアが存在するのが最大の特徴。

WPT-TOPAS
OT-62を基にした装甲回収車。

77式水陸両用装甲車
中華人民共和国が、PT-76の独自改良型である63式水陸両用戦車を基に製造した型で、デザインはよく似ているが厳密にはBTR-50のクローンではない。

77-1式
水陸両用式の兵員輸送/火砲運搬用装甲車であり、屋根の上に牽引式火砲(85mm対戦車砲もしくは120mm榴弾砲)を搭載する。火砲の搭載及び揚陸用の液圧式ウインチとランプを備える。

77-2式
水陸両用式装甲兵員輸送車。火砲の搭載機能はなく、ウインチとランプもない。

採用国

欧州
アルバニア、チェコスロバキア、東ドイツ、フィンランド、ハンガリー、ポーランド、ロシア、セルビア

アジア、中東
北朝鮮、ベトナム、インド、アフガニスタン、イラン、イラク、シリア、イスラエル(エジプトやシリアから鹵獲)、南レバノン軍

アフリカ、中南米
エジプト、アルジェリア、モロッコ、コンゴ共和国、ギニア、ジンバブエ、ソマリランド、ニカラグア

基礎データ

全長 7.07m
全幅 3.14m
全高 2.03m
重量 14.5t
乗員数 2名+兵員20名

装甲・武装

装甲 6~13mm
主武装 7.62mmSGMB重機関銃若しくは14.5mmKPV 重機関銃

機動力

速度 44km/h
エンジン V型6気筒1ディーゼルエンジン
240hp
懸架・駆動 トーションバー式
行動距離 240km
出力重量比 16.6hp/t

さらに詳しく → BTR-50




1/35 旧共産圏戦闘車両シリーズ ソビエト軍 BTR-50PK 水陸両用兵員輸送車1/35 旧共産圏戦闘車両シリーズ ソビエト軍 BTR-50PK 水陸両用兵員輸送車
(2011/09/27)
トランペッター

商品詳細を見る
関連記事

タグ : BTR-50 BTR50 ソビエト連邦 装甲兵員輸送車 水陸両用車

この記事へのコメント
URL:
Comment:
Pass:   
この記事のトラックバックURL
http://gunjimania.blog108.fc2.com/tb.php/2137-0892bdaf
 この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

 | Copyright © 軍事マニアクス - Military Maniacs All rights reserved. | 

 / Template by 家族 ペット 自分史 ブログ