江滬型フリゲート 053H型 鎮江 (Jiang-hu class frigate Type 053 Zhenjiang)

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2011/06/25(土)
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江滬型フリゲート(ジャンフーがた-、Jiang-hu class frigate)は、053型フリゲートの中で、対艦ミサイルを主兵装としたフリゲートである053H型、053H1型、053H2型および053H1G型、さらに艦載機など新装備の実験艦である053H1Q型に与えられたNATOコードネームである。

概要

江滬型フリゲートは、対艦ミサイルを主兵装としたフリゲートである。1970年代から1990年代にかけて30隻という多数が建造され、中国人民解放軍海軍の主力哨戒艦艇として活動しており、後継の江衛型フリゲートや江凱型フリゲートが就役を開始した現在でも、なお数的には多数が就役している。

江滬-I型フリゲート(053H型)は、本来、艦対空ミサイル装備の江東型フリゲート(053K型)と対になって活動する艦対艦ミサイル装備のフリゲートとして構想されており、船体設計の大部分を江東型から引き継いでいる。しかし、艦対空ミサイルの開発遅延と性能の低さから、江東型の大量配備は実現せずに終わった。このため、防空を江東型に依存するものとして構想された江滬-I型(053H型)は、防空能力に重大な問題を抱えることとなったが、哨戒戦力の不足を補うために、14隻という多数が建造された。その後、053H型に小改良を加えた053H1型(NATOコードは変わらず江滬-I型) 9隻を建造したのち、抜本的な改設計を加えた053H2型(江滬-III / IV型)と改良を重ねたが、053H2型は数々の新機軸を導入したためにかえって運用実績は芳しくなく、これは3隻が建造されるに留まり、完全な新設計による江衛型フリゲートの開発に移行した。

また、1990年代中盤には、台湾海峡・南沙諸島情勢の緊迫に対応した「戦時急造艦」として、より漸進的な設計に回帰した053H1G型(江滬-V型)が開発され、6隻が配備された。そのほか、江滬-I型(053H型)の1隻は、新装備の実験艦に転用されて、江滬-II型(053H1Q型)となったが、これは、フランス製の先進的なソナー・システムと対潜兵装、艦砲を搭載したほか、艦載ヘリコプターの運用設備を追加装備しており、江衛型フリゲートの開発にあたって重要な資料を提供したほか、中国海軍でもっとも優れた対潜艦として活動した。

江滬-I型(053H型, 053H1型)

江滬-I型と種別されるものには、実際には、原型である053H型と、性能向上型の053H1型の2種類がある。これは、NATOが053H型と053H1型を同一のものと誤認したことによる齟齬である。

053H型

053H型は、艦対空ミサイル搭載艦である053K型(江東型フリゲート)と対になって行動する、艦対艦ミサイル搭載艦として構想された。この構想は、江東型に搭載される艦対空ミサイルの開発遅延によって破綻したが、中国海軍の哨戒艦艇不足を解消するために053H型の配備は継続され、最終的には14隻という多数が建造された。

053H型の設計は053K型のそれを踏襲しているが、主砲や機関砲なども刷新していた053K型に対して、053H型では技術的冒険を避けて、対艦ミサイルをのぞくすべての武装を、旧来より使用してきた機種としている。また、電子装備も簡素なものであり、機械的な射撃指揮装置は搭載せず、戦闘情報センターの設置も行なわれなかった。

これらの配慮の結果、5年間で14隻という多数を急速建造することに成功したものの、レーダーなどの性能は不足であり、全天候戦闘能力もなく、各装備のシステム統合はまったく不十分であった。また、053K型(江東型フリゲート)と対になるものとして構想されたがゆえにやむをえないとはいえ、対空火力はまったく弱体であり、対艦ミサイルはおろか、ジェット攻撃機に対しても対抗することは困難であった。

053H1型

これらの反省から、性能強化型の053H1型が開発され、1982年から1988年にかけて9隻が配備された。これは、053H型をベースにして、砲熕兵装を053K型と同様の新型とするとともに電子装備を強化、対艦ミサイルも改良型に変更したものである。また、南沙諸島情勢の緊迫を受けて、南シナ海への配備も念頭において、空調能力も強化されている。

主砲は79式56口径100mm連装砲(PJ-33)に変更され、また、343型(Wasp Head)射撃指揮装置の導入によって、射撃精度は格段に向上した。ただし、この装備は初期建造艦には間に合わず、後期建造艦より装備されたほか、初期建造艦でも順次換装された。

このような改良を受けたにもかかわらず、053H1型は、性能的になお不足であった。このことから、根本から改設計された053H2型が開発され、053H1型の11番艦、12番艦は053H2型として竣工することとなった。また、5番艦の「四平」(#544)は、のちに試験艦に転用され、形式番号も053H1Q型(江滬-II型)に変更された。

さらに詳しく → 江滬型フリゲート




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