P-47 サンダーボルト (Republic P-47 Thunderbolt)

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2011/06/01(水)
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P-47はアメリカのリパブリックにより製造されたレシプロ単発戦闘機である。愛称はサンダーボルト (Thunderbolt) 。第二次世界大戦当時、P-51と並びアメリカ陸軍航空軍 (USAAF) の主力戦闘機として活躍した。Jug(ジャグ)の愛称でも知られる。空中戦にも強かったが、特に戦闘爆撃機(ヤーボ)として大いに活躍した。アメリカ以外の連合国の空軍でも使用された。

実戦配備

1942年末までにはおおかたの不具合は解決された。前線配備が始まり、P-47Cがイギリスへ送られた。第56戦闘航空群 (56th Fighter Group) が第8航空軍に合流するために大西洋を渡った。第8航空軍の第4・第78戦闘航空群(4th, 78th FG) もサンダーボルトを装備していた。

米国参戦前からイギリス空軍のイーグルスコードロン(第71鷲飛行中隊、第121鷲飛行中隊、第133鷲飛行中隊)の名称で戦っていたアメリカ人義勇兵の熟練パイロットは、米国参戦とともに第8航空軍第4戦闘航空群に移管され、スーパーマリン スピットファイアから大きなジャグに乗り換えることにはあまり乗り気ではなかった。事実、英国の同僚たちはこの巨大な戦闘機を目にして仰天した。「離陸すらできなさそうなのに、こいつで空中戦をやるだって?」

サンダーボルトに関してどっちつかずな意見を持つ米国人パイロットはほとんどいなかった。嫌うか、愛するかのどちらかだった。悪い点としては、離陸滑走距離が長く、機動性も良くないことが挙げられた。ただし、高々度での機動性は割とよかった。あるパイロットは、まるでバスタブを飛ばしているようだと評した。エンジン停止状態での不時着は、楽しいものではなかった。 一方、頑丈で火力が強力なことは良い点だった。8丁の12.7 mm機関銃は大量の鉛の弾丸を吐き出し、照準器に捕えられた不幸なターゲットは爆発か空中分解する運命にあった。

まるでレンガのように素早く急降下できることも、空中戦では有利な点だった。サンダーボルト相手に、急降下して離脱を試みることは自殺行為だった。P-47は急降下で楽に885 km/hに到達できた上、音の壁を突破したと主張するパイロットまでいた。だがこれは、速度計の指示が高速で不正確になったのが原因だったと考えられている。サンダーボルトのような重い航空機の急降下が素早いことは想像しやすいが、驚くべきことに、ドイツ軍機は上昇しても逃れることはできなかった。P-47は重く巨大ではあったが、そのR-2800エンジンとプロペラもまた巨大で、上昇率は素晴らしかったのである。ロールレート(横転率)も良かった。

P-47初の戦闘任務は1943年3月10日で、4th FGがフランス上空の戦闘機狩りに出かけたが、無線装置の故障により空振りに終わった。全機体が無線を英国製に交換し、4月8日に任務が再開された。4月15日、ルフトヴァッフェとの初の交戦が発生し、4th FGのDon Blakeslee少佐がサンダーボルトによる初撃墜を記録した。8月17日には初の護衛任務を行い、ドイツ シュヴァインフルトを空爆するB-17 フライングフォートレスの、最初の行程に随伴した。

1943年の夏までにはイタリアの第12航空軍もジャグを使用していた。太平洋戦線では、348th FGがオーストラリア ブリスベンからの護衛ミッションを行い、日本軍とも交戦した。

戦場のP-47D

各タイプのうちで最も重く、もっとも良くできたタイプであるP-47Dは、戦闘の矢面に立った。

ヨーロッパ戦線

1944年までには、アラスカ以外のUSAAFの全戦線にサンダーボルトが配備されていた。改良が進むにつれ燃料搭載量が増大したため、ボマー・エスコート(爆撃機護衛任務)での飛行距離も増大していき、ついにはドイツまでずっと同行できるようになった(それまで、爆撃機の護衛は複数の戦闘機隊によるリレー形式で行われていた)。

爆撃行からの帰り、パイロットたちは(地上の)格好の標的に向けて撃ちまくった。こうして、ジャグは強力な戦闘爆撃機であることが判明した。複雑なターボチャージャーシステムを備えていた割には損傷に強く、8丁の機関銃は敵に大きなダメージを与えることができた。

P-47は徐々にUSAAFで最良の戦闘爆撃機になっていった。500lb爆弾 → 3連装 M-8 115 mmロケットランチャ → そしてついにはHVARへと搭載兵器は強力になっていった。この任務で、ジャグは何千という戦車・機関車・駐機中の航空機、そして何万ものトラックその他の車両を破壊した。

最終的に護衛任務はP-51 マスタングに取って代わられたものの、空中戦でも優秀な成績を残した。たとえば、

フランシス・S・ギャビー・ガブレスキー中佐:31機撃墜
ロバート・S・ボブ・ジョンソン大尉:28機撃墜
ヒューバート・A・ハブ・ゼムキ大佐:20機撃墜

といった具合である。サンダーボルトを乗機としたエースのうち、上位10人全員が大戦を生き抜いたという事実が、耐久性の高さを物語っている。

なお、ヨーロッパ戦線でのP-47は、しばしば地上の友軍から、 フォッケウルフ Fw190と間違われて誤射されるという被害を受けている。胴体が太いP-47と、胴体を絞ったFw190は、一見すると似ても似つかない機体に見えるが、P-47の胴体は上下方向に対して太いのであって、左右方向にはさして幅がある訳ではなく、真下からのP-47の機影はFw190に似通っていたためこの様な事態が起きたものと見られる。

有名な逸話として作戦終了後、被弾して飛ぶのがやっとの状態のサンダーボルトが一機のFw190に捕まったものの、真後ろから全弾を打ちつくしても墜落しないサンダーボルトの頑丈さに感心したドイツ軍パイロットに敬礼され、パイロットは無事に帰投できたというものがある。

欧州戦線以外での活躍

第二次世界大戦中、P-47は米国以外の連合国の航空部隊でも使用された。

RAF(ロイヤルエアフォース、英空軍)は1944年半ばからP-47を受領し始めた:

サンダーボルト Mk. I:レイザーバックタイプのP-47D。240機
サンダーボルト Mk. II:バブルキャノピィのP-47D。590機

評価試験に使われた数機をのぞいた全ての機体はRAFにより運用され、インドから飛び立ってビルマの日本軍を攻撃した。この作戦は「キャブ・ランク(cab rank、タクシー乗り場)」として知られている。サンダーボルトは500lb爆弾あるいは英国製「60パウンダー」ロケット弾で武装していた。戦後はわずかな期間しか運用されず、最後の機体は1946年10月に退役した。

ブラジル遠征軍は88機のP-47Dを受領し、イタリア戦線で運用した。メキシコは対日戦用に25機を受領したが、戦闘を行うことなく終戦を迎えた。自由フランス軍は1945年に446機のP-47Dを受領し、1950年代のアルジェリアでの暴動時に使用した。

203機のP-47Dがソビエト連邦に提供された。ソ連から亡命したグルジア人が設計した飛行機を共産主義者に贈るというのはある種の皮肉を感じさせる。それまで比較的小型で敏捷な機体に乗ってきたソ連パイロットたちが、巨大なジャガーノートにどんな反応をしめしたかには興味が持たれるところではある。しかしながら、ソビエトでのサンダーボルト運用の詳細は明らかになっていない。

スペック (P-47D)

出典:USAF Museum
乗員:パイロット 1名
全長:11.0 m
全幅:12.4 m
全高:4.47 m
翼面積:29.92 m²
空虚重量:4,800 kg
運用時重量: kg
最大離陸重量:7,942 kg
動力:P&W R-2800 エンジン×1
出力:2,430 HP
1,813 kW
最大速度:697 km/h
巡航速度:563 km/h
航続距離:1,657 km
実用上昇限度:12,800 m
上昇率:m/min
武装
    機関銃:ブローニング M2 12.7 mm 機関銃 (425発) ×8
    爆弾:2,500 lb (908 kg)
    ロケット弾:5 in (127 mm)×10

さらに詳しく → P-47



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タグ : P-47 サンダーボルト Thunderbolt レシプロ 単発戦闘機 P47 リパブリック アメリカ陸軍航空軍

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