87式自走高射機関砲 (Type 87 self-propelled anti-aircraft gun)

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2011/05/26(木)
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87式自走高射機関砲(87しきじそうこうしゃきかんほう)は陸上自衛隊が装備する自走式対空砲である。防衛省は略称を87AW、広報向け愛称を「スカイシューター」としているが、部隊では「ガンタンク」や、敵航空機を蝿に見立てて、それを撃墜する「ハエ叩き」とも呼ばれる。

開発

アメリカから供与されていた40mm自走高射機関砲M42及びM15A1対空自走砲の後継として、1978年に部分試作が開始された。当初は退役する61式戦車の車体を流用する予定だったが、61式戦車の車体に対して砲塔が過大だったため、74式戦車の車体を拡大した新造車体に改めて1982年に全体試作を開始し、試作車両は1983年に完成、各種テストの結果1987年に制式化された。試作車は陸上自衛隊広報センターに展示されている。

特徴

砲塔の左右にスイスのエリコン社製35mm対空機関砲KDAを1門ずつ、2門装備し、砲塔上部の後方にパルス・ドップラー方式の索敵レーダーと、追尾レーダーが配置されている。後上方の水平棒状のものが索敵レーダーのアンテナ、前を向いた皿状のものが追尾レーダーのアンテナである。バックアップ用には映像システム、TVカメラ、低光度TVカメラ、赤外線映像装置、レーザー測遠機などの光学照準システムが搭載されている。

車体前部右側には、搭載機器の電力を補うため補助動力装置(APU)が搭載されている。車体の左右側面には多くの点検用パネルが設けられ、様々な機器が収納されている。主力戦車に随伴して行動するため、74式戦車の車体を利用しているが、後に開発された90式戦車とは機動力に差がある。

搭載する機関砲は、地上目標に対する水平射撃も可能であり、74式戦車と同様の姿勢制御により走行中の射撃や、斜面からの射撃も可能にしている。同じ機関砲を使用するエリコン社製35mm高射機関砲(L-90)と比べると有効射程や命中公算(命中精度)が向上している。

射撃統制装置や各種レーダーも搭載した高性能な自走高射砲だが、15億円超という高額な調達費から、年に数両しか導入ができず(平成6年調達数2両、平成16年調達数1両)、52両で調達を終了した。主な配備は第7師団の高射特科連隊及び第2師団の高射特科大隊1個中隊のみの少数に留まっている。

ドイツ陸軍のゲパルト自走対空砲と同様の索敵レーダー、追尾レーダー配置を理想としていたが、ゲパルトのレーダーの配置が特許を取っていたため、それに触れない位置に設置されている。35mm機関砲の性能自体は優れているが、射程は戦闘ヘリコプターや航空機に搭載されるミサイルや誘導爆弾のものより短いため、アウトレンジ戦法により破壊される可能性が大きく、現代の戦場では実用性が低いと指摘されている。

基礎データ

全長 7.99 m
全幅 3.18 m
全高 4.40 m
重量 38.0 t
乗員数 3 名

装甲・武装

主武装 90口径35mm対空機関砲KDA×2
機動力
速度 53 km/h
エンジン 三菱10ZF22WT
空冷2ストロークV型10気筒
ターボチャージド・ディーゼル
720hp/2,200rpm
行動距離 300 km

さらに詳しく → 87式自走高射機関砲



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(2011/04/26)
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タグ : 87式自走高射機関砲 スカイシューター 陸上自衛隊 自走式対空砲

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