9K38 イグラ (9K38 Igla、Игла́、SA-18 Grouse)

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2011/02/17(木)
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9K38 イグラ(ロシア語: Игла́, 英: 9K38 Igla)は、ソビエト連邦/ロシアが開発した携帯式地対空ミサイル・システム(MANPADS)。NATOコードネームはSA-18 グロース。なお、改良型は9K310と称され、SA-16 ギムレットというNATOコードネームを付与されている。

概要

ソビエト連邦は、近距離防空(VSHORAD)システムとして、1968年よりストレラ・ファミリーの運用を開始し、車載式としては9K31 ストレラ-1、携行式としては9K32 ストレラ-2が配備された。しかし特に携行式システム(MANPADS)において、交戦可能域の狭さが問題視されるようになり、改良型の9K34 ストレラ-3が開発されたものの、十分な解決には至らなかった。このことから1972年より、コロムナ設計局において、新世代のMANPADSの開発が開始された。開発開始後まもなく、技術的な困難から、開発が難航することが明白となった。このことから、1978 年に計画は変更され、漸進策としての9K38をまず開発・配備したのちに、完全版としての9K310を配備することとされた。

9K38 イグラシステムは、1981年3月11日より就役した。イグラ・システムは9M39ミサイルを使用しており、ストレラ-3システムの9M36ミサイルと比べると、

* シーカー感度の向上: 従来使用されてきた硫化鉛(PbS)に加えてアンチモン化インジウム(InSb)素子を導入
* IFFシステムの改良による同士討ちの防止
* 照準行程の自動化による応答時間の短縮
* ロケット・モーターの大型化と誘導装置の改良による射程の延伸

などの改良点があった。本システムはイラク軍により、湾岸戦争において実戦投入され、1991年1月17日、イギリス空軍のトーネード GR.1を撃墜する戦果が記録されている。

また、1983年からは、完全版としての9K310 イグラ-1システムの運用が開始された。イグラ-1・システムは9M313ミサイルを使用しており、空力設計やモーター部分はイグラ・システムで使用していた9M39ミサイルのものを踏襲しているが、シーカーはアンチモン化インジウム素子のみとされている。本システムは、スルプスカ共和国軍により、NATOによるボスニア・ヘルツェゴビナ空爆に対して使用され、少なくとも1機のミラージュ2000を撃墜している。2004年には、弾頭を大型化するとともに射程を延伸した9K338 イグラ-Sが開発され、SA-24 グリンチというNATOコードを付与された。

諸元

重量 10.8 kg (24 lb)
全長 1.574 m (5.16 ft)
弾体直径 72 mm
弾頭 1.17 kg (2.6 lb) with 390 g (14 oz) 高性能炸薬
信管 直撃ないし近接信管
エンジン 固体ロケット
有効射程 5.2 km (3.2 mi)
最大射高 3.5 km (11,000 ft)
速度 最大800 m/s(マッハ 2.3)
誘導方式 2波長光波誘導

さらに詳しく → 9K38 イグラ



武器と爆薬―悪夢のメカニズム図解武器と爆薬―悪夢のメカニズム図解
(2007/04)
小林 源文

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タグ : 9K38 イグラ ソビエト連邦 携帯式地対空ミサイルシステム MANPADS SA-18 グロース

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