2011年 エジプト革命 (2011 Egyptian Revolution)

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2012/03/12(月)
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目的 ホスニー・ムバーラク政権打倒
結果 30年に及ぶムバーラク政権が崩壊
発生現場 エジプト
期間 2011年1月25日 – 2月13日
行動 革命、デモ活動、暴動、市民的不服従、市民的抵抗(英語版)、略奪、ストライキ
死者 少なくとも850人
負傷者 少なくとも5,500人
逮捕者 1,000人以上 (1月26日時点)

2011年のエジプト革命(エジプトかくめい)は、エジプトの国内外において2011年1月より発生した大規模な反政府デモとそれに付随する事件の結果、ムバーラク大統領が辞任に至った革命。

概要

チュニジアにおいて長期政権を倒したジャスミン革命に触発され、29年間の長きにわたり大統領職にあり独裁政権を維持したムバーラクに対する反発が表面化し退陣を要求するデモが繰り返された。この騒乱により、ムバーラクは退陣し、政権の長期独裁に終止符が打たれることになった。

この事件の名称や通称、政権崩壊にまで至った要因については様々な議論がある。

名称について

一連の動きについて、大規模な流血のなかった「名誉革命」だったことから、欧米では「ホワイト革命」と呼ばれている。しかし、産経新聞は「実際には300人以上の死者が出ている」としてこの名称には疑問を呈している。

インターネット上で多方面にも呼びかけられたにもかかわらず明確な指導者や今後の状況が不透明なことを、古代エジプトの神聖な花で、復活の象徴とされるものの繊細で脆い様になぞらえた「スイレン革命」の名や、「ナイル革命」、デモ発生日にちなんで「1月25日革命」の名も挙がっている。

日本のメディア上では「エジプト革命」と記載されることが多い。

背景

エジプトはムバーラクのもと、2000年以降に経済の自由化を推し進めた。その結果、年間5 - 7%の経済成長率を維持し、2010年も5.3%と推測されている。だがその一方で若年層の失業率は高く、20代での失業率は2割という試算もある。国民の約2割は1日2USドル以下で生活しているとも、4割以上が1USドル以下で生活しているとも言われ、物価高も不満の要因となってきた。

29年間続く非常事態宣言の中で野党関係者が政府によって恣意的に弾圧されたこともあり、人権状況の改善も訴えられてきた。またホスニー・ムバーラクが2011年秋の大統領選挙で6選を狙っているという観測や、後継者に次男のガマルが目されていたことも批判の対象となっていたほか、縁故主義(ネポティズム)も問題視されてきた。

要因

一連の動きが大規模になり、政権が崩壊にまで至った理由として、大きく2つの要因(説)が考えられている。

インターネット・携帯電話の普及によるもの

概要などにもあるように、一連の動きがチュニジアのジャスミン革命で見られたFacebookといったソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、Twitterといったミニブログ、そしてYouTubeといった投稿動画サイトをきっかけに広がったため、識者からは「ネットメディアが大きな役割を果たした」・「インターネットから起きた革命」と称された。

実際、エジプトではコンピュータ教育が浸透し、自宅にパソコンのない貧困層でも1時間2エジプトポンド(約30円)で利用できる格安のインターネットカフェが存在していることからも、一連の動きが広まったと考えられる十分な理由になる。さらにエジプトなどの発展途上国でも携帯電話の普及率が高いため、一連の動きが急速に拡大した要因にもなっている。なお、4月6日運動が活動の一端に使ったのも、インターネット(主にFacebook)である。

しかしながら、インターネットや携帯電話の普及は、あくまで一連の動きを成功させるための一つのツールでしかないと懐疑的に見る識者も存在する。

ジェネレーションギャップによるもの

インターネットや携帯電話はあくまでツールの役割でしかないとする背景には、若年層(15歳~35歳)の多さと旧世代(50歳前後)とのジェネレーションギャップから来ていると指摘している向きがある。

2011年2月19日および20日付のイギリスのフィナンシャルタイムズによれば、2011年にはエジプトの人口の半分が25歳未満で、15~35歳の世代が人口の36%を占めると推測している。この層はムバーラクを腐敗や独裁の象徴として扱い、政府との対話を選んだ野党の対応にさえ「口先だけ」・「政権を延命させるだけ」と手厳しい評価を下している。

対米・対イスラエル感情も不服はあるものの民主的な制度を見習うべきだと現実的な見方をしている。そのため欧米型民主主義への渇望を抱く者が多いとされる。先述にあるインターネットを駆使するのも若年層である。一部の識者は、この世代が持っている行動の背景にグローバリゼーションがあると分析する者もいる。

対して人口の15%ほどしかいない50歳以上やそれより若干多いと思われる50歳台前はむしろムバーラクに対して、老害なところはあれど悪くもなかったと評している。ムバーラク自身が第4次中東戦争で活躍し、シナイ半島をイスラエルから『奪い返した』英雄の側面があり、第4次中東戦争以降、国内では戦争が起こらなかったこと、アラブ世界から孤立したエジプトの地位回復に努めたことなども彼らがムバーラクは良くもないが悪くもないと評される理由として挙げられる。

仮にムバーラクに批判的な部分はあれども、政権打倒にまで至った若年層の行動に対して、いきすぎ感をも感じている。加えて、ムバーラクが近く(任期終了後に)辞めると言っているのに、これ以上恥をかかせるべきではないと感じ、相手のメンツを重んじるというエジプトにある風習を行わない若年層を非寛容とも見ている。またイスラエルへの憎悪を抱かない、アラブ的な思考の薄い若年層に対して、民族の誇りを失い堕落していると感じてもいる。

さらに詳しく → 2011年エジプト騒乱  ホスニー・ムバーラク



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水口 章

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タグ : エジプト騒乱 エジプト革命 ホスニー・ムバーラク ムバラク大統領 ジャスミン革命 反政府デモ

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