M1911 拳銃 (M1911 pistol)

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2010/11/04(木)
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M1911は、アメリカ合衆国の銃器設計者であるジョン・M・ブローニングの設計に基づき、銃器メーカーのコルト社によって軍用に開発された大型自動拳銃である。

概要

1911年にアメリカ軍に制式採用され、軍用拳銃としての制式名称「M1911」、のちに1926年に改良が加えられたものは「M1911A1」を与えられた。その後1985年、後継となるベレッタM92Fが制式採用されるまで、実に70年以上にわたってアメリカ軍の制式拳銃であった。今なお、一部の特殊部隊では改造されつつ使用され続けている。

.45ACP(.45Auto Colt Pistol)という大口径弾を使用するこのモデルは、ストッピング・パワーの高さによって信頼された。軍用のM1911およびM1911A1の口径は.45ACP、装弾数はシングル・カラム・マガジンによる7+1発であるが、その後の民間でのバリエーション展開によって9mmパラベラムや.40S&W弾など各種の弾薬に対応したバージョンが存在し、競技用にはパワフルかつフラットな弾道の.38スーパーの人気が高い。

現代の自動拳銃に広く用いられるティルトバレル式ショートリコイル機構の元祖であり、20世紀における世界各国の自動拳銃開発に対し、非常に大きな影響を与え「大型自動拳銃の形を決定付けた銃」と言える。

誕生以来大半のパーツの設計が変わっていないため、非常に豊富なカスタムパーツが存在し、使用者の好みに合わせてカスタムしやすい銃である。大きな特徴として、握ったときの親指と人差し指の間の部分に安全装置(グリップセーフティ)があり、それをしっかり握らないと撃てない仕組みになっている。

歴史

M1911の原型は、ジョン・ブローニングの手で1898年頃に開発された自動拳銃である。この銃はコルト社で生産化され、.38口径の「M1900」として市販化、いくつかの派生型が生産された。可動バレルと、バレル全長を覆う重いスライドで反動に対処するブローニング式のショートリコイル機構は、完成度の高いシステムであり、以後自動拳銃の決定的なシステムとして、枚挙に暇のない程の追従者を生んだ。

当時のアメリカ軍では.38口径の回転式拳銃を多く使用していた。ところが、1898年の米西戦争の際、フィリピンで起きた先住民モロ族との衝突で、興奮状態の先住民に対して.38ロングコルト弾が十分な殺傷力を持たないことが判明した。アメリカ軍はこの戦訓から、拳銃弾でも一発で相手を行動不能にできる「ストッピング・パワーの高い弾丸」として、より大型の.45口径弾を用いるようになった。そして従来のリボルバーに代わる軍用自動拳銃向け弾丸についても、リボルバー用.45口径弾を短縮・リムレス化した設計の.45ACP弾が開発されることになる。

M1900シリーズをベースに、この新型拳銃弾を用いる大型拳銃として1905年に「M1905」が開発された。しかしオープンな構造のためにほこり等の侵入に弱いという欠点が判明、これらの欠点を克服する改良を加えられた結果、1911年に「M1911」のモデル名でアメリカ軍に制式採用された。

M1911は第一次世界大戦では供給が間に合わず全軍配備には至らなかったが、大口径ゆえの威力の高さといかなる状況でも作動する信頼性から、その評判は上々であった。

第一次大戦での教訓を元に、1927年からは改良型のM1911A1に生産が移行した。従来型のM1911とはトリガーの前後幅、グリップフレームのトリガー後方の抉りとグリップ後端に位置するメインスプリングハウジングの形状(膨らみの有無)、ハンマー直下のグリップセーフティの形状で見分けられる。グリップセーフティの改良は、前線で戦っている兵士が使用した際、親指と人差し指の付け根の部分がハンマーとグリップセーフティの間に挟まり怪我をした為(ハンマーバイトという)、改良を進言した事に因るという。これらの改良が行われた後もまだ、全軍に行き渡るには至らなかった。

第二次世界大戦中は、コルト社、スプリングフィールド造兵廠の他、レミントンランド(銃器会社のレミントン・アームズではなく、タイプライターなどで知られる印刷機器会社)、シンガー、イサカ・ライフル、ユニオン・スイッチ&シグナルなど、様々な機械系メーカーで臨時生産されていた。なお、アメリカ軍はこれ以降新規に発注を行っておらず、戦後は全て部品の入れ替え等による旧品の維持で対応されたが、1985年にベレッタM92が新たに制式採用となるまでアメリカ軍の制式採用銃であり続けた。一部の部隊では現在もベレッタM92ではなく、M1911ベースの.45口径銃を使っている。

日本では戦後発足した自衛隊で11.4mm拳銃の名称で制式採用され、1982年に9mm拳銃 が採用されるまでの20~30年に亘って使用された。また、日本の警察でも採用され、1972年に起こった、あさま山荘事件において警視庁機動隊がM1911A1を使用していたことは有名。また、SPや皇宮警察でも使用された。

民間では「ガバメント・モデル」(官給品)という名称で発売され、ここから「コルト・ガバメント」、「ガバメント」、「GM」等の愛称がついた。日本のファンは「ガバ」という略称を使うことが多いが、この略称は英語圏では通じない。なお、.45ACP弾を使用するモデルは「.45オート」や「GI.45」「45(フォーティーファイブ)」などとも呼ばれる。

制式拳銃の座を降りた後のM1911

制式を外れた後も民間用の拳銃としての人気は高く、護身用銃・競技銃として広く用いられている。アメリカでは最も有名な拳銃であり、コルト社のパテントが失効した現在では各社からガバメントモデル、M1911ベースのカスタムガン等が発売されている。特に競技用の銃としては、カスタムパーツが多数出ているため細かいニーズに応じられる。金属フレームのため個人でカスタムしやすい(ポリマーフレームは切削加工などが困難)。大量に生産されたため、中古の個体が多く価格が安定している。銃自体に重量があるためリコイルがマイルドなどの理由からベースとされやすい。また.38スーパーモデルも、IPSCのように威力でクラス分けされるような大会の高威力クラス用にリロードすると、コンペンセイターを効かせやすいという理由から競技用ベースとして取り上げられる事も多い。ビル・ウィルソンが興した「ウィルソン社」で作られ、ロバート・レイサム、ブライアン・イーノスの二人のシューターに愛用された「ウィルソンLE」はよく知られる。

近年の小口径・多弾装化の波により一時人気が下がり、複列弾倉を採用したハイキャパシティ(ハイキャパ)と呼ばれるモデルも出現したが、アメリカが民間銃の装弾上限を10発に規制したため、再びシングルカラムモデルの人気が上がっている(しかし時限法律であったため既に現在は失効し、一部の州を除いて装弾数制限はなくなった)。

アメリカ以外では軍用として採用されることは少なかったが、長年アメリカ軍の顔であったM1911は、アメリカ人にとって最も馴染み深い拳銃であり、その主力弾薬である.45ACP弾は、9mm弾等が主流となっている多くの諸外国に比べても非常に普及している。そのためアメリカ市場を想定した拳銃の開発において「M1911に近い操作系統やグリップアングルにする」、「.45ACPを使用するバリエーションを作る」などの方針を重要視する銃器メーカーは多い。

ただし、海兵隊のMarine Expeditionary Unitなどのようにいまだに使用するユニットもあり、その名を冠した「MEU」モデルが納入されている。これはモスボールされていたM1911A1のフレームに、スプリングフィールド・アーモリーやキャスピアンのスライドを載せ新規のパーツで組み立てたものである。

性能

口径 .45
銃身長 106mm
使用弾薬 .45ACP弾
装弾数 7発
作動方式 シングルアクション
    ティルトバレル式ショートリコイル
全長 216mm
重量 1130g

さらに詳しく → M1911



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