MAS 36 (Manufacture d'Armes de Saint-Etienne Modèle 36)

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2010/10/08(金)
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MAS 36(Manufacture d'Armes de Saint-Etienne Modèle 36)はベルティエ小銃やルベルM1886ライフルの後継小銃として、1932年に試作されたMAS 32を改良し、完成した。1936年にフランス軍に制式採用され、その製造はMAS(サン=テティエンヌ造兵廠)で行われた。

概要

MAS 36は当時の一般歩兵用小銃としてはイタリアのカルカノM1938と並んで最も全長が短い部類に属する銃であり、木製銃床がマガジンの存在する部分で前後に二分割されている。弾薬は、軽機関銃と小銃の弾薬の共通化の為に、先に採用されていたFM mle1924/29軽機関銃と同じリムレスの、7.5mm×54弾を使用する。これはそれまで使用されてきた時代遅れのリムドの、8mm×50R レベル弾を更新することが主目的であった。

MAS 36のもう一つの特徴は銃剣にあり、一般的な銃剣が剣型をしているのに対してこの銃の銃剣はスパイク(刺)型であり、銃身下部の筒に収納されている。使用するときは引き出してから回転させて固定し、収納する時は逆方向に回転させてから引き込む。また、この銃には安全装置がないので、携帯時には薬室に弾丸を装填しない状態で携行する必要があった。

運用

MAS 36は前任のベルティエ小銃やレベル小銃を更新するために設計されたものの、前任の銃と弾薬の互換性がない(ベルティエ小銃やルベル小銃は、8mmレベル弾を使用)ことと、フランス軍自体が規模が大きく多数の植民地軍を維持していたため、1940年5月に始まったナチス・ドイツのフランス侵攻までに小銃を更新できたのは本国の前線歩兵部隊のみに止まり、その他の兵科の兵や予備役兵、植民地兵はまだ旧式のベルティエ小銃やルベル小銃を使用していた。

第二次大戦後はフランス軍と植民地軍がインドシナ戦争やアルジェリア戦争における対ゲリラ戦、そしてスエズ動乱に新型のMAS 49半自動小銃やMAT 49(短機関銃)、AA-52汎用機関銃などと共に投入された。特に第二次中東戦争においては、第2植民地落下傘連隊(2er RPC:Regiment Parachutiste Colonial)の狙撃手が望遠照準器を装備したMAS 36を使用してエジプト軍狙撃手の“排除”任務に従事した。

MAS 36小銃は1960年代初めごろには歩兵用ライフルとしての役目をセミオート式のMAS 49に譲って退役したが、同銃の機関部を利用して製造したFR F1(Fusil Modele F1) 狙撃銃が開発・採用された。現在でも、FR F1を7.62mm NATO弾仕様に改修したFR F2が現役の フランス軍用狙撃銃として使用されている。

派生型

MAS 36 CR39
空挺部隊向けにアルミニウム製折り畳み式銃床を採用した型。折り畳み時に本体との干渉を極力少なくするために銃床の下面が大きく窪んだ形状をしていたため、展開時に構え辛いと不評で、また強度面に不安があるとしても現場の将兵には不評であった。

FR F1/FR F2

FR F1(Fusil modèle F1)は高精度に製造されたMAS 36の機関部に肉厚銃身と望遠照準器を装備した狙撃銃。7.5mm×54弾を使用。現用のフランス軍狙撃銃にはFR F1の改良型であるFR F2が使われており、これはFR F1を7.62mm NATO弾仕様に改修すると共に、銃身と二脚に改良を加えたものである。

MAS 36 仕様

種類 軍用小銃
製造国 フランス
設計・製造 サン=テティエンヌ造兵廠
種別 ボルトアクション
口径 7.5mm
銃身長 575mm
使用弾薬 7.5mm×54
装弾数 5発(内蔵式マガジン、クリップ装填式)
作動方式 ボルトアクション方式
全長 1020mm
重量 3700g
銃口初速 868m/秒


FR F1/FR F2 仕様

種類 軍用狙撃銃
製造国 フランス
設計・製造 GIAT
種別 ボルトアクション
口径 7.5mm(FR F1)
    7.62mm(FR F2)
銃身長 600mm
ライフリング 4条右回り
使用弾薬 7.5mm×54(FR F1)
       7.62mm NATO弾(FR F2)
装弾数 10発(着脱式弾倉)
作動方式 ボルトアクション方式
全長 1138mm
重量 5125g(FR F1)
    5100g(FR F2)

さらに詳しく → MAS 36小銃



銃の基礎知識―銃の見方から歴史、構造、弾道学まで銃の基礎知識―銃の見方から歴史、構造、弾道学まで
(2008/09)
小林 宏明

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タグ : MAS36 MAS-36 ライフル サン=テティエンヌ造兵廠 フランス

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