スターリング・サブマシンガン (Sterling submachine gun)

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2010/09/29(水)
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スターリング・サブマシンガン (Sterling submachine gun) とは、第二次世界大戦中に原型が完成し、戦後に量産されたイギリス製のサブマシンガンであり、1990年頃にL85に取って代わられるまでL1A1 (FAL)と共にイギリス軍で使用されていた。

開発

1941年、イギリスでは安価で簡易なステンガンが採用され、大量生産に入った。それまでドイツのMP28の設計をコピーしたランチェスター・サブマシンガンを生産していたスターリング社も、後継としてより安価なを開発することにした。翌年、J・W・パチェットにより設計されたランチェスターの簡易型に続き、発展型のパチェット・サブマシンガンが軍に提出された。そして1944年の新型トライアルにおいて採用が有力視され、空挺部隊向けの折りたたみ床型も発注された。このパチェットMk1 No.Exp1は折りたたみ式剣も固定装備されていたが、戦時中はより簡易なステンの大量生産で急場を凌ぐこととなり、パチェットの完成型であるスターリング・サブマシンガンは、1953年にようやくイギリス陸軍に採用されL2A1の制式番号を与えられた。

概要

スターリング・サブマシンガンは9mmパラベラム弾を使用し、構造の単純なシンプル・ブローバック方式とオープン・ボルト撃発を採用した典型的な軍用サブマシンガンで、同じ軍用型のUZIと同様、剣を取り付ける着剣装置が存在する。円筒形の本体や銃口から見て右側に突き出たマガジンなど、ステンガンとの類似点も多い。事実、この銃は可能な限りステンの生産施設、治具類を流用可能なように設計されており、鉄パイプ製のフレームはステンと同寸である。

しかし、引き金の直後に存在する独立したグリップ、前方に回転させて銃身下へ折りたためる金属製銃床、引き金近くに装着し本体との固定を強固にしたバナナ型マガジン(ステン用マガジンも流用可能)、ボルト(遊底)の一部に螺旋状の溝を掘って、砂などの異物を自動排除する設計など、ステンより遥かに洗練された設計になっている。

使用国

イギリス、カナダ(C1)、インド(1A1)、ガーナ、リビア、マレーシア、ナイジェリア、チュニジア、アルゼンチン、その他中東諸国など。世界で40万挺以上が生産され約90ヶ国が採用した他、インドとカナダではライセンス生産が行われた。このため、スエズ危機や第二次及び第三次印パ戦争、フォークランド戦争などで実戦投入された他、今でも一部は地域紛争など使用されていると思われる。

派生型

* パチェット・マシンカービンMk.2(L2A1) - 初期型。1953年製造開始
* スターリングMk.3(L2A2) - 中期型。1955年製造開始。
* スターリングMk.4(L2A3) - 後期型。1956年製造開始。おそらく全シリーズ中最も製造数が多い。
* スターリング・パチェットMk.5(L34A1) - サプレッサーを組み込んだ特殊型。英軍で使用。 またオーストラリアSASによってベトナム戦争でも使用されている。
* スターリングMk.6 - 警察及び民間向けのセミオート専用型。
* スターリングMk.7 "Para" - 銃床の無い短銃身型。

性能

口径 9mm
銃身長 198mm
使用弾薬 9mmパラベラム弾
装弾数 34/20/10発(スターリングSMG専用弾倉)
    32発(ステンガン用弾倉)
作動方式 シンプル・ブローバック方式
    オープン・ボルト撃発
全長 483/690mm
重量 2.72kg
発射速度 550発/分
銃口初速 390m/s
有効射程 150~200m

さらに詳しく → スターリング・サブマシンガン



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