日本の防衛 - 榴弾砲・誘導弾・ロケット編

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2010/08/10(火)
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榴弾砲(りゅうだんほう)は、主に陸軍が使う兵器で大砲の一種である。 この大砲は砲兵の主要火器であり、榴弾と呼ばれる炸裂する砲弾を比較的遠距離の地上目標に向けて発射・攻撃することを主な目的としている。

名称

15世紀にフス派に使われた大砲を意味する、チェコ語のhoufniceを語源とする。各言語での名称は、英語:Howitzer、ドイツ語:Haubitze、フランス語:Obusier、イタリア語:Obice、ポーランド語:Haubica、ロシア語:Гаубица(ラテン文字表記:Gaubitza)である。防衛省・自衛隊では榴弾砲を「りゅう弾砲」と表記し、「りゅうだんぽう」と読んでいる。

兵器分類

大砲の中でも随時移動して使用する野戦砲の一種である。砲弾を弧を描いて落下させるため、曲射砲の一種といえる。

特徴

間接射撃

榴弾砲は戦車と異なり、目標を直接見えない場所からでも前方観測員の着弾観測と弾道計算に基づいた砲術士官からの指示に従い、砲弾をやまなりに発射することで目的の場所にかなりの高精度で命中させることが可能である。これを「曲射弾道射撃」や「間接射撃」と呼ぶ。また、それほど得意ではないが戦車同様に目標を見て照準する「直射弾道射撃」や「直射」と呼ばれる射撃法も行なえる。

口径と射程

榴弾砲は一般的に砲身長30口径以下で、射撃角度は45度以下と45度以上のどちらにも取ることができ、また装薬も3種以上の数種を使い分ける。

21世紀初頭現在で使用されている榴弾砲は、米国を中心とする旧西側陣営で105mm、155mm、203mm(8インチ)。ロシアを中心とする旧東側陣営で122mm、152mm、203mm。最大28cmの砲口を持ち、1分間に10発程度の最大発射速度を持つ。これら現用の榴弾砲の射程は、ほぼ 20-30km程度、最大で40km超程度である。今日一般的な155mm / 152mm榴弾砲は、Gun howitzerという別名を持ち、39、45、あるいは52口径である。これは第二次大戦当時の分類に従えばカノン砲ということになるが、それだけ砲が強力になったといえる。対空戦闘用途では使用されないが、対地攻撃で見ればカノン砲であるか長射程の榴弾砲であるかの違いは砲自身に差は余り無くなっている。

牽引式と自走式

近代的な榴弾砲は、軽量な牽引式と自走式のいずれかとなっている。

牽引式はトラックなどで牽引されることを前提にヘリコプターや輸送機による空輸の利便性も考慮して、発射に関わる機能以外は極力省かれており、砲身、駐退機、砲架、照準装置の他には駐鍬と牽引用のタイヤ程度で構成されている。いくつかの牽引式のものには、小型のエンジンが付けられていて低速度での自力移動が可能となっている。牽引式では弾薬と砲兵は牽引するトラック等で運ぶ必要がある。陣地展開時にはこれらの準備に手間がかかるため、発射までに時間を必要とし、撤収移動時も同様となる。風雨に曝されるために戦闘効率は気象状態や時間帯によって左右される。

自走式のものは牽引式と全く異なり、戦闘車両と呼べるほどの外観を備え、戦車に近いか同等程度、またはそれを上回るほどの重量の装軌車両となっているものが多い。これらは特に「自走砲」と呼ばれ、エンジンや操縦系統が最低限備わっており、小銃弾や砲弾の小破片程度を防ぐ軽装甲と弾庫、自動給弾装置や通信装置や航法装置が備わっているものが多い。搭載する砲弾を打ち尽さない限りは1両で発射に必要なすべての機能が完結して備わっており、基本的には停止した場所ですぐに発射が行なえ、発射後も迅速に移動出来る。単に榴弾砲とだけ呼ぶ場合には、牽引式と自走式の両方を含む場合もあるが、多くの場合には牽引式の榴弾砲だけを指している。

歴史

第一次世界大戦では榴弾砲は主に大口径の野戦重砲兵や重砲兵向けのものが多く使われたが、戦間期には105mmクラスの軽榴弾砲の高性能化が進み、第二次世界大戦では、ドイツやアメリカなど榴弾砲のみを野砲に代わるものとして師団砲兵に配備する国もあった。

第二次世界大戦までは各国がそれぞれ独自の運用思想に基づいて口径を定めていたが、冷戦時代にはアメリカやソ連が戦後復興中の自陣営の国に積極的に自国製火砲を供与売却したうえに、北大西洋条約機構およびワルシャワ条約機構において加盟国間の銃砲弾の規格統一が行われたため、口径の整理が一気に進んだ。

先進国の陸軍では牽引式の榴弾砲に代わって自走砲の普及が進んでいる。これは対砲兵レーダーの進歩により、敵の反撃から逃れるための迅速な陣地転換が必要になったことや、軽装甲を施すことで人命の損耗を防ぎながら砲兵の戦闘力を比較的維持出来ると期待されている為である。一方、米国海兵隊のような海外展開時の迅速性を求める場合や取得価格に制約がある場合、空挺部隊やヘリボーン部隊、山岳部隊などのように大重量装備の運搬に関する制約が強い部隊に配備する場合には、牽引式が適している。

今後

榴弾砲は無誘導な榴弾を発射することが目的であるが、XM982のような誘導砲弾の開発が進めば、榴弾だけでなくピンポイント攻撃型の運動エネルギー砲弾や子爆弾の運搬用砲弾が現われると考えられている。

用語

口径○○mmとxx口径
「口径○○mm」という表記方法では砲身内径の直径をミリやインチで表わす。施条があれば山同士の内側の径で計る。「xx口径」という表記方法では、その砲の(砲身直径の意味の)口径を分母に、砲身内で装薬が収まり砲弾が加速される長さ(砲身長)を分子とした数値を表わす。砲身長は薬室の最後部から砲口までである。例えば、100mmの口径をもつ砲の砲身長が2.2mである場合、口径100mmの22口径である、という。

さらに詳しく → 榴弾砲  M110 203mm自走榴弾砲  75式自走155mmりゅう弾砲  FH70  M40 106mm無反動砲  ホーク (ミサイル)  88式地対艦誘導弾  92式地雷原処理車



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