ロシア連邦軍の兵器たち(Russian Army )

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2010/08/02(月)
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ロシア連邦軍ロシアれんぽうぐん、ロシア語:Вооруженные силы Российской Федерации;略称:ВС РФ)とは、ロシア連邦の軍隊である。旧ソ連の核兵器を含むソビエト連邦軍の主力を継承した。将兵の数は2008年現在で約113.4万人である。ロシアは過去3世紀に渡り徴兵制度を採用していて、2009年現在では、18-27歳の男性が2年間の兵役に就くことが求められており、徴募に応じる義務がある。

機構

3軍・3兵科

ロシア連邦軍は、陸軍、海軍、空軍の3つの軍種と、戦略ロケット軍、宇宙軍、空挺軍の3つの独立兵科から成る。

* ロシア陸軍(Сухопутные войска)
* ロシア空軍(Военно-воздушные силы;ВВС)
* ロシア海軍(Военно-Морской Флот;ВМФ)
* ロシア戦略ロケット軍(Ракетные войска стратегического назначения;РВСН)
* ロシア宇宙軍(Космические войска)
* ロシア空挺軍(Воздушно-десантные войска;ВДВ)

軍事行政単位

ロシア連邦軍は、6個軍管区(Военный округ)に分かれる。

* モスクワ軍管区(Московский военный округ;МВО)
* レニングラード軍管区(Ленинградский военный округ;ЛенВО)
* 沿ヴォルガ・ウラル軍管区(Приволжско-уральский военный округ;ПруВО)
* 北カフカーズ軍管区(Северо-кавказский военный округ;СКВО)
* シベリア軍管区(Сибирский военный округ;СибВО)
* 極東軍管区(Дальневосточный военный округ;ДВО)
* カリーニングラード特別地区

2010年12月1日より軍管区制を廃止し、「西」「南」「中央」「東」の「戦略司令部」へ移行が予定されている。

軍改革・兵員削減

ロシア連邦軍の前身であるソ連軍は兵力530万人を持ちアメリカ合衆国軍と並ぶ世界最強の軍隊と言われてきたが、ソ連末期には装備の老朽化と軍規の乱れなどで脆弱となった。それらの問題はソ連軍から発足時に約288万人の兵力を引き継いだロシア連邦軍にも持ち越され、1994年のチェチェン紛争においてその弱体振りが国内外に露呈することになった。その後も、主に予算難から大幅な減員を余儀なくされ、兵器の調達も激減した。1997年にエリツィン政権は大統領令にて1999年までに兵力定数を 120万人にまで削減することを定めた。

2000 年に発足したプーチン政権はロシア軍の再建に乗り出し、軍需産業を振興する一方、カデットと呼ばれる軍の士官候補生養成の寄宿生の学校を各地に設立し「強固な愛国心によってロシアを守る人材」の育成に乗り出した。プーチン政権では現在100万の兵力をすべて「強固な愛国心のある志願兵」から構成することを目標に掲げている。 2008年10月、セルジュコフ国防相は「現在113万4千人いる兵力を 2012年に100万人まで削減し、特に将校は35万5千人から15万人まで20万人以上減らし、軍事物資調達を担う後方部隊は民営化して人員も3分の1 に縮小する」との方針を表明した。

その一方、「下級将校は増員し、軍人の給与も昇給させて指揮命令系統を効率化する」と軍の機構改革や装備の近代化方針を述べた。 ボリス・ネムツォフらの右派勢力はより早期に軍の変革を行なうべきだと圧力をかけているが、予算不足と将校達の抵抗などの問題があり、その実現は簡単ではない。実際に2001年にプーチン政権は「2005年までの軍建設計画」を承認し、2003年までに兵力を80万人にまで40万人削減することを予定したが、これは中止され実施されなかったと考えられる。今となっては人口が少なくその減少が著しいロシアが、中国に対抗して人海戦術型の戦闘形態を選ぶことや、欧州との対決が生じた場合に兵器の性能より数量に頼る戦略は過去の戦訓にしばられた誤った選択であるとする考えがあり、100万人の兵力でさえ維持する必要があるかロシア国内でも疑問の声がある。日本とロシアを比較すれば、日本の人口1億2,700万人より少しだけ多い1億4,190万人のロシアが、自衛隊の24万人弱の4倍以上の100万人の兵力を維持することになる。

問題点

徴兵における問題

ロシアは男性に対する徴兵制度を採用しているが、兵役以外にも代替奉仕のような多様な選択肢が与えられていて、これらを勘案すれば対象年齢約35万人の内の13-25%が兵役に採られているはずである。しかし現実には、地方の経済的に貧しく教育程度の低い若者が徴兵される傾向が強く、都会の高学歴者は健康上の理由や大学内での軍事教練を選ぶこと、代替勤務の選択、賄賂(800-5,000米ドル)によって兵役から逃れ、実際に徴兵されるのは2005年6月時点では対象者の9%だけとなっている。2004年には徴兵忌避率が90%以上に達したとイワノフ国防相が発言した。

良心的兵役拒否権
2002 年6月28日、ロシア下院は、代替奉仕に関する法案(代替文民勤務法)を採択し、良心的兵役拒否が実質的・制度的に明文化された。ロシア政府は、男性に2年間の兵役を義務付けているが、ソ連崩壊後の1993年に制定された新憲法は、宗教や他の信条を理由に兵役拒否する人に対し、代替奉仕の可能性を保障している。しかし、代替奉仕に関する具体的取り決めを定めた法律は、それまで存在しておらず、軍隊からの脱走の多発や、兵役拒否するための賄賂等、汚職原因となっていた。2002年に可決された法案によると、兵役の替わりに、民間施設で3年半、又は軍事施設で3年間の代替奉仕を選択することができる。また、大卒の場合、奉仕期間は半分ですむ。ただし、徴兵委員会が代替奉仕者の任地を決めるため、自宅や家族の近くで働ける可能性は低い。この法律は2004年1 月1日から発効した。ロシアでは現在、18歳からの兵役が義務付けられているが、大学生は兵役を遅らせることが許可されている。こういった合法的な抜け道によって実質的な兵役逃れとなっている。

予算不足

ロシア軍の予算は西側の軍隊に比べて著しく少ないとされる。2007年の軍事予算は354億米ドルであり、世界の7位で米国の20分の1であった。このため、軍事予算の70%も占める人件費ですら絶対額は少なく、将軍クラスですら500米ドル/月、一般の徴兵された兵士は3-5米ドル/月となっている。このような待遇では高い職業意識を維持することは困難となっている。また、徴兵制度を志願兵による契約制度にするには、給与と住宅の改善だけでも、どれだけ少なく見積もっても2倍の国防予算が必要になり、このことが契約制度への移行を大きく制限している。

いじめ

隊内で新兵に対するいじめ(ДеДoвщина)が激しく、脱走の大きな原因となっている。公式には2002年前半期だけで2,265名の脱走者が出たとされるが、ロシア兵士の母の会ではその10倍としている。2005年の公式な数字ではいじめによる死者は16人とされ、自殺者が276人、事故死者が同じく276人とされた。ロシアではこの数字に疑問の声が出た。2004年前半期のロシア兵の死者数は500人以上に達していた。

犯罪

ロシア軍の高級幹部から末端の兵に至るまで、あまりの低収入を補うには犯罪、又は犯罪と同等の事を行なうしか道はなくなる。兵士を労働力として民間に貸し出して将校らが利益を得る例はましな方で、兵器や食料の横流し、新兵から脅し取るなどが日常的に行なわれている。1993年に起きたロシア太平洋艦隊で栄養失調で新兵4人が死亡した事件から久しいが、根本的な改善は行なわれていない。 2004年前半期だけで5億ルーブルが国防費から犯罪によって不正使用されているといわれる。

ソ連崩壊後のエリツィン大統領時代には、国家予算が破綻寸前もしくは破綻していたため、議会が承認した国防費は支出など行なえる状況には無かったが、公式の数値上は米国に次ぐ世界第2位の軍事大国であった。この時期には、国防費の名目上の支出と実際の支払いに大きな差異があって当然となり、予算を管理・執行する立場の軍人や官僚にとっては、不正に関与する土壌となり、いまでもその「習慣」が続いていると2008年9月の大統領府による調査報告書は指摘している

さらに詳しく → ロシア連邦軍



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