NRA Show 2010 - Bushmaster ACR

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2010/05/30(日)
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ブッシュマスター ACR(英: Bushmaster Adaptive Combat Rifle、略称:ACR)は、アメリカ合衆国メイン州のブッシュマスター社(Bushmaster)が製造、販売するアサルトライフル。元々はアメリカ合衆国コロラド州のマグプル社が2007年のフロリダ・ショットショーで発表したMASADA(Masada Adaptive Combat Weapon System。また、MASADAはイスラエルのマサダ要塞に由来する)であった。後にAR-15系のコピーモデルの製造で知られるブッシュマスター社がプロトタイプの製造、販売、今後の開発を行う権利を取得し、ACRとして販売することが決定していたが、更にレミントン・アームズ社も参入し、ACRの軍用モデルを開発、販売する権利を取得した。

概要

元々、マグプルとはマガジン下部に装着するアクセサリーの一種で、マガジンポーチから少しだけ突き出たこのパーツを引っ張ることで、瞬時にマガジンを取り出すことが出来るというものだった。これを発明したのがマグプル社であり、そこから更に民生版AR-15用のストックやハンドガードなどの外装パーツ製造に着手し、資本を増やしていった。そのような中で開発されたMASADAは、これまで器そのものの開発を手掛けた経験のないマグプル社が初めて設計、開発したとなった。

デザインは非常に平凡だが、その特徴は既存の様々なの良いところ、即ち充分にタイムプルーフされた「枯れた技術」を効果的に組み合わせたつつ、これをモジュール化して多様な用途や口径の変更を容易にした点にある。

一見しただけでも、AR-18の作動方式(ガスピストン)、 FN SCARのアッパーレシーバー、ストック、チャージングハンドル位置、H&K G36またはXM8と同様のポリマーフレーム構造、 H&K G3のトリガーパック、更にM16のファイアコントロールユニットとバレル(ガスバイパスパイプとバレルの配置)が流用されている。また、セレクターレバーやマガジンキャッチなどは全てアンビデクストラス(左右兼用)とし、チャージングハンドルもMASADAでは片側に突き出たハンドルをパーツの組み換えで交換する方式だったが、ACRでは両用にハンドルが付き、パーツ組み換えを必要とせず、完全に左右どちらの手でも操作することが可能となった。

また、アッパーレシーバー、ロアレシーバーとトリガーグループ、ボルトやストライカーを含むガスブロック、バレルとガスバイパスパイプ、ハンドガード、そしてストックといった各パーツをモジュール化する事で、長身に固定ストックを付けた中距離狙撃仕様や、短身にフォールディングストックとレールシステム付きハンドガードによる近代アサルトカービン仕様、更には5.56×45mm NATO弾仕様(マガジンはM16と同じ規格)から7.62×39mm 弾仕様(AK-47のマガジンと互換性を持つ)への変更など、様々な用途、口径に対応する事が可能となっている。特に身交換の容易性は殆どワンタッチといって良いほどである。

他のアメリカ軍次期主力小銃候補の多くがそうであるように、MASADAもM16の問題点の一つでもあった作動信頼性にも重点を置いており、「強い衝撃」「泥につける」「塩につける」「凍らせる」「砂塵に埋める」などの過酷な環境に置いた上で射撃を行うというテストを行い、基準値をクリアしている。

口径はもっとも標準的な5.56×45mm NATO弾、新型弾薬として注目を浴びていた6.8mm×43SPC、 AK-47で使われている7.62mm×39弾にも対応している。基本的にはマグプル社標準のプラスチック製マガジンが用意されているが、M16並びにAK-47で使われているマガジンもそのまま使えるようになっている。また、ブッシュマスター並びにレミントンにライセンスが移ったACR以降、かつてスプリングフィールドM14やFN FALで使われ、現在でも需要がある7.62×51mm NATO弾、5.56mm NATO弾が高騰して手に入り難いため、逆に需要を見込まれているAK-74の 5.45×39mm弾、更に6.8mmSPCの対抗馬とも目される6.5×39mmグレンデル弾に対応するようになった。これらはバレルとロアレシーバーユニットの交換で対応する事が可能であり、特に5.56mmNATO弾と6.8mmSPC、6.5mmグレンデルなどはマガジンも共有可能であるため、バレルのみの交換で変更出来る。

バレルはプロトタイプのMASADA(5.56mm仕様)において、10.5インチ、12.5インチ、14.5インチ、16インチ、18インチの五種類が存在していた。ハンドガードは当初ピカティニーレールを側面と下部に直接取り付けるH&K G36と同じ方式だったが、後のACRでは最初からレールと一体化した剛性の高いハンドガードが採用された(ちなみに、上部レールはアッパーレシーバーの延長である)。ストックは三種類存在し、FN SCARのようにチークピースの高低と全長の長短を調節可能なフォールディング・ストック、チークピース調節のみで折り畳むことの出来ない三角形の肉抜き穴の空いたAフレーム・ストック、更にH&K PSG-1に似た形状をした狙撃用ストックが用意されている。

マグプルからブッシュマスター、レミントンへ

2007年のショットショーにおける最初の発表から暫く、MASADAのアナウンスは殆ど聞かれなかった。他のメーカーであれば、事実上完成品と呼んでも差し支えない、実射可能なプロトタイプを完成させている状態ともなれば、大口の契約を取り付けるために軍や警察へ熱烈なアピールをするのが常であるが、その後もアメリカ各地で行われたショットショーにおいて、MASADAは先述したプロトタイプをブースに飾るだけであった。

これは性能が不足していたというより、FN SCARやH&K HK416といった似たようなコンセプトを持ちながら、より実績のあるメーカーが製造したライフルが既に存在していたこと、これらと同じくアメリカ軍の次期主力小銃候補として設計されたため、軍が購買の意欲を見せなかったことなどが原因といわれる。しかし、実際は軍に納入するほどの大量生産が可能な製造ラインを確保出来なかった(マグプル社は元々銃器を量産してきたメーカーではない)というのが大きかったようだ。

こうした理由により、2009年1月下旬、マグプル社はブッシュマスター社に各種ライセンスを売却する。更に同じサーベラス・キャピタル・マネジメント傘下であるレミントン社が加った。これ以降、フルオートマチック射撃の可能な軍用のセレクティブ・ファイア・モデルをレミントンが、民生用でセミオートマチックのみのモデルをブッシュマスターが担当することが決まり、マグプル社は共同開発という形で関わっていくことになる。

2010年1月、ブッシュマスター社は2010年ショットショーに向け、自社サイトにて公式発表を行った。それによると、まず最初に販売される仕様はベーシック・モデルとエンハンスド・モデルの二種で、ベーシック・モデルはM16A2タイプのバードケイジ・フラッシュハイダーとMASADAタイプのプレーンなハンドガード、Aフレーム・ストック。エンハンスド・モデルはAAC社製ブラックアウト・フラッシュハイダーに三面レール付きハンドガード、MASADAタイプのフォールディング・ストックを備えているという。使用弾薬は暫定的に5.56mm弾と 6.8mmSPC弾とし、マグプル社製MBUSフリップアップ・アイアンサイトと16.5インチのバレルを共通としている。

仕様

種別 アサルトライフル
口径 5.56mm
     6.5mm
     6.8mm
     7.62mm
銃身長 266mm (10.5インチ)
     292mm (11.5インチ)
     368mm (14.5インチ)
     457mm (18インチ)
     508mm (20インチ) 、他
ライフリング 6条右転
使用弾薬 7.62×51mm NATO弾
     5.56×45mm NATO弾
     7.62×39mm 弾
     6.8mm×43SPC
     5.45x39mm弾
     6.5×39mmグレンデル弾
装弾数 30発(箱形弾倉)、20発(箱形弾倉)[7.62mm NATO弾のみ]
作動方式 ガス圧利用(ショートストロークピストン式)、ターンロックボルト
全長 743mm
重量 3000g(16インチ銃身)
銃口初速 792~990m/秒 (2600-3250 ft/秒)

さらに詳しく → ブッシュマスターACR
外部リンク → Bushmaster



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(2001/04/17)
広瀬 隆

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タグ : アサルトライフル Magpul MASADA ブッシュマスター ACR Remington

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