韓国哨戒艦爆沈事件の背景と朝鮮半島情勢

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2010/05/29(土)
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「韓国哨戒艦沈没事件」経過

2010 年3月26日、午後9時45分頃、天安は朝鮮半島西方黄海上の北方限界線 (NLL) 付近(白翎島西南方)で、船体後方が爆発し、船体が2つに切断され沈没、乗組員104名のうち46名が行方不明になった。これを受け韓国政府はただちに緊急安全保障関係閣僚会議を招集、原因究明と対応協議に乗り出した。この海域では朝鮮人民軍との小競り合いが頻発しており、韓国国内では北朝鮮による攻撃を疑う声が上がったが、韓国政府は「すべての可能性を念頭に置いている」と慎重な姿勢を示していた。

3月30日、沈没した艦内で作業中のダイバーが意識不明となり、病院に搬送されたが死亡。水深約40メートルでの作業であり、原因は調査中である。また4月2日、遺留品の捜索に協力していた底引き網漁船(99 トン級)がカンボジア船籍の貨物船と衝突し沈没。9名が行方不明となった。

4月15日、切断された船体の後半部分が引き揚げられ、行方不明となっていた44名のうち36名の遺体が収容された。船体には外部から爆発による衝撃を受けた痕跡が残されており、魚雷や機雷と接触したという見方が強まった。韓国政府は慎重を期するために国外の専門家を交えて爆発原因の本格的な調査を開始した。4 月24日には船体の残り前半部分が引き揚げられ、これを調べた軍と民間の合同調査団は、内部爆発の可能性はなく、艦から近い水中での爆発により艦体が切断し、沈没した可能性が高いという見解を示した。

5月20日、軍と民間の合同調査団(韓・英・米・豪・スウェーデン)は、天安北朝鮮による魚雷の攻撃を受けて沈没したと断定する調査結果を発表した。結論の根拠としては、沈没現場の周辺で北朝鮮製の特徴を示す大型魚雷の残骸が発見されたこと、また、天安の沈没に前後して北朝鮮の潜水艦と母艦の活動が確認されたことが挙げられている。攻撃に使用された潜水艦艇としてヨノ型潜水艇の可能性があるとも発表されている。なお北朝鮮の祖国平和統一委員会は関与を否定し「謀略」であるとして韓国を批判している。

5月24日、大韓民国の李明博大統領は、2010年5月24日「大国民談話」を発表し、大韓民国海軍所属の哨戒艦「天安」が北朝鮮の魚雷によって沈没した事件を「大韓民国を攻撃した北朝鮮の軍事挑発」としたうえで、「北朝鮮は自らの行為に相応した対価を支払うことになる」とした。また、北朝鮮の責任を追及するため、北朝鮮の船舶が大韓民国の海域および海上交通路を利用することを禁じ、南北間交易を中止する措置をとるとした。また、大韓民国の領海と領空、そして領土を武力で侵略する場合、即時に自衛権を発動するほか、国連安全保障理事会への提起、および国際社会とともに北朝鮮の責任を追及するとしたうえで、大韓民国軍の戦力および米韓防衛体制を一層強化するとした。

さらに詳しく → 大韓民国海軍  天安 (コルベット)



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