M36駆逐戦車 ジャクソン (M36 tank destroyer、90mm Gun Motor Carriage M36)

航空兵器・陸上兵器・海上兵器・銃器・戦争・紛争・歴史・革命・テロ・事件・軍事動画・ニュース(報道)・社会情勢・政治運動・評論・講演など、軍事関連の情報を公開しています。宗教・思想・経済・政治的なものも少しアリ

広告
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2010/05/14(金)
*



M36ジャクソン GMC(ガン・モーター・キャリッジ)は、第二次世界大戦中に生産・使用されたアメリカ駆逐戦車である。名前は南北戦争中にアメリカ連合国の将軍であったストーンウォール・ジャクソンに由来する。

概要

M7 3インチ砲を搭載したM10及びM1 76mm砲搭載のM18ヘルキャット駆逐戦車[1]はそれなりの活躍を見せたものの、パンター中戦車やティーガーといったドイツ軍重戦車を正面から撃破するには力不足であった。また、それ以前からより強力な対戦車向けの火砲の戦車への搭載が検討されており、90mm高射砲M1を原型としたT7戦車砲が開発された。

開発

T7(後にM3)はT1E1重戦車やM10の試作型に搭載する等の実験が行われた。90mm砲の威力は十分であったが、前方に向けて絞り込まれた形状のM10の砲塔ではスペースが足りないため、より大型の砲塔が必要であることがわかった。1942年12月、即応弾薬庫とカウンターウエイトを兼ねる鋳造製の後方張り出し部を付けた新型砲塔を、M10A1に載せた T71とM10に載せた71E1の二つの試作車が完成。前者が90mm砲搭載自走砲 M36ジャクソンとして採用された。本車はM10系からの改造や新規生産で、各型合計2324輌が生産された。

武装

M36の主砲である90mm T7戦車砲は、敵である8.8 cm FlaK 18/36/37高射砲やティーガー戦車の主砲に匹敵する威力を持っていた。この砲は後に、砲口にシングルバッフル型のマズルブレーキが追加された。

戦後、フランス軍の装備車輌のようにダブルバッフル型のマズルブレーキに変更したものや、土浦の陸上自衛隊の保有車輌のように主砲にエバキュレーターが増設されたM3A1に変更され、車体前方機銃が追加された物もある。これは朝鮮戦争にも現れているため、日本の赤羽にあったデポで改造された仕様ではないかと言われている。

バリエーション

M36
M10A1から改造された1944年10月からの量産型。90mm砲は榴弾の威力も大きかったため、歩兵の直接火力支援にも多用された。しかし M10同様に砲塔上部が開放されており、防御力が劣っていたため、現地改造で開放部前半をカバーする装甲を取り付けた例もある。これは後に正式な改修キットが作られたが、大戦中にはほとんど間に合っていない。

M36B1
M10A1からの改造だけでは需要を満たしきれないため、M4A3戦車の車体にM36の砲塔を載せたもの。シャーマンの車体そのままなので車高は上がったが、前方機銃もそのままで装甲は駆逐戦車用車体よりも厚い。フィッシャー社で187輌が生産された。

M36B2
T71E1の量産型。試作車に付いていた対空機銃のリングマウントは廃止され、他の量産型同様のシンプルな銃架に載せられている。1944年いっぱいで生産が終了していたM36であったが、バルジの戦いでの苦戦などから強力な90mm砲を持つ本車の需要が増大、アメリカン・ロコモーティブ社で 672輌が生産された他、モントリオール・ロコモーティブ社で52輌のM10からの改造が行われた。しかし大戦末期の登場であったため実戦には間に合わず、戦後多くが同盟国に供与されている。砲塔上部開放部分前半をカバーする装甲キットは、当初から標準的に導入されている。

第二次大戦後の実戦参加

M36系列は大戦後、西側同盟国やユーゴスラビア連邦に供与された。

朝鮮戦争では日本を経由して投入され、またフランス軍もM36B2を受領、インドシナでの戦争で使用した。

パキスタン軍にはM36B2が供与され、印パ戦争に用いられた。

ずっと後のユーゴの各共和国による連邦離脱を巡る内戦では、連邦とクロアチア双方でM36B1とB2が、T-55やM-84に混じって実戦で使用された。これらはエンジンをT-55用のディーゼルエンジンに換装していたという。

性能諸元

全長 7.46 m(砲身含む)
車体長 5.97 m
全幅 3.04 m
全高 2.71 m
重量 28.1 t
懸架方式 垂直渦巻きスプリング・ボギー式(VVSS)
速度 48 km/h
行動距離 320 km
主砲 90 mm M3(47発)
副武装 12.7mm M2機関銃×1(1000発)
装甲 砲塔
    防盾76 mm、側面32 mm、後面44.5 mm
    車体
    前面38 mm、側面25.4 mm 後面19 mm
エンジン フォードGAA
      水冷V型8気筒ガソリンエンジン
      500 馬力
乗員 5 名

さらに詳しく → M36ジャクソン



戦車VS戦車 (イカロス・ムック Jグランド特選ムック)戦車VS戦車 (イカロス・ムック Jグランド特選ムック)
(2009/12/17)
不明

商品詳細を見る
関連記事

タグ : アメリカ 駆逐戦車 M36 ジャクソン Jackson

この記事へのコメント
URL:
Comment:
Pass:   
この記事のトラックバックURL
http://gunjimania.blog108.fc2.com/tb.php/1362-3aeca723
 この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

 | Copyright © 軍事マニアクス - Military Maniacs All rights reserved. | 

 / Template by 家族 ペット 自分史 ブログ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。