MQ-8 ファイアスカウト(Northrop Grumman MQ-8 Fire Scout)

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2010/04/28(水)
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ノースロップ・グラマン MQ-8 ファイアスカウト(Fire Scout,英語で火力偵察兵の意)は、ノースロップ・グラマン社がアメリカ海軍向けに開発した偵察、戦場認識、ターゲティングの支援を任務とする無人ロボットヘリコプターである。初期型のRQ-8Aはシュワイザー330、改良型のMQ-8Bはシュワイザー333を原型として開発された。

機体の性能

RQ-8A

アメリカ海軍はRQ-2 パイオニアの退役後、その後継となる第2世代の無人航空機を探し始めた。海軍がパイオニアの後継機に求めたスペックは垂直離着陸機であり、90kgのペイロード、200kmの航続距離、高度6kmで3時間の滞空能力、風速 46km/h (29mph)の条件下で艦艇に着艦する能力および整備間隔が190飛行時間であることだった。

このコンペディションにはベル・ヘリコプター社、シコルスキー・エアクラフト社そしてテレダイン・ライアン社(ライアン・エアロノーティカル社)とシュワイザー・エアクラフト社協力の3案が参加しておこなわれ、2000年夏にライアン・エアロノーティカル社の案が選定された。

選定後にRQ-8A ファイアスカウトと命名されたこの機体はシュワイザー社製の有人ヘリコプターを元に、艦船で安全に保管できるJP-5とJP-8を燃料とするロールスロイス・アリソン250-C20ガスタービンエンジンを搭載して無人化したもので、試作機は2000年1月に自立飛行を成功させていた。

ファイアスカウトには機首下部に電子光学および赤外線(EO/IR)カメラとレーザー距離測定装置を搭載したセンサーボールターレットが積まれており、これは海軍の艦艇やアメリカ海兵隊のハンヴィーに搭載された操縦システムから280km離れた見通し線外においてもRQ-4 グローバルホークとの戦術データ・リンクを通じて制御することが可能であった。

2006 年1月、RQ-8A ファイアスカウトは航行するクリーブランド級ドック型輸送揚陸艦「ナッシュビル」に着艦することに成功した。無人ヘリがパイロットの制御無しで移動中のアメリカ海軍の艦船に着艦するのはこれが史上初めてであった。

MQ-8B

ファイアスカウトの開発計画は問題なく進行していたが、海軍はファイアスカウトの性能に満足せず2001年に計画への資金提供を停止してしまった。だが、ファイアスカウトの開発はその後も継続され、ノースロップ・グラマンはさまざまな方面に売り込みを始めることとなる。その結果FCSで使用する無人機を探していたアメリカ陸軍が興味を持ち、2003年に7機のRQ-8B(2006年に名称をMQ-8Bに変更)を評価目的で購入することになった。

MQ-8Bは4枚ブレードのメインローターを採用しており、RQ-8Aの3枚ブレードよりも騒音が抑えられ同時に上昇性能も向上している。このメインローターの改良で最大離陸重量はRQ-8A から500ポンド(225kg)増加して3150ポンド(1,430kg)となっている。また、スタブウィングを装備しており、ヘルファイア対戦車ミサイル、ヴァイパーストライク誘導爆弾、APKWS70mmレーザー誘導ロケット弾を搭載して対地攻撃を行うことができる他、弾薬や医療品などの補給物資を前線に輸送するといった任務にも使用できる。

ファイアスカウトはセンサー類を交換することでさまざまな任務に対応できるように設計されており、昼夜(day/night)両用センサーおよびレーザー目標指示器、TSARおよび移動目標インジケーター (MTI)、SIGINTモジュール、地雷検出システム(ASTAMIDS)、戦術指令データリンク(TCDL)などを搭載できる。

この陸軍の計画が順調に推移したのを見たアメリカ海軍は、皮肉なことにかつて放棄したファイアスカウトに再び興味を示し、MQ-8Bの派生型である「シースカウト」を8機評価目的で購入した。海軍は将来的にシースカウトを沿海域戦闘艦(LCS)に搭載して運用する予定である。

派生型

RQ-8A
RQ-8B
MQ-8B

運用者

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国

* アメリカ陸軍
* アメリカ海軍

スペック

* 乗員: 無し
* 全長: 22.87 ft(7m)
* メインローター直径: 27ft 6in(8.4m)
* 全高: 9.42ft(2.9m)
* 総重量: 3,150lb(1,430kg)
* 巡航速度: 125+mph(201+km/h)
* 滞空時間: 8時間
* 実用上昇限度: 20,000ft(6,100m)

さらに詳しく → MQ-8 ファイアスカウト



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(2005/10)
坂本 明

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