1135型警備艦 ブレヴェースニク (Krivak class frigate、СКР проекта 1135 "Буревестник")

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2010/04/20(火)
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クリヴァーク級フリゲート(クリヴァク級フリゲート;英語:Krivak class frigate)とは、ソ連で開発された1135号計画「ブレヴェースニク」型警備艦(ロシア語:СКР проекта 1135 «Буревестник»エースカーエール・プライェークタ1135ブリヴィェースニク)とその発展型に対して北大西洋条約機構(NATO)が付けたNATOコードネームである。1135型警備艦は、その役割から対潜警備艦、あるいは対潜ミサイル駆逐艦と言われることもある。なお、計画秘匿名の「ブレヴェースニク」(буревестник)はロシア語で「みずなぎどり」のことであるが、特に「буревестник революции」といった場合には「革命の告知者」という雅語になる。

概要

1135型は、1番艦となるブジーテリヌイが1970年に就役したソ連海軍の対潜警備艦である。1番艦の名称からブジーテリヌイ級とも呼ばれる。艦体の規模から、フリゲートあるいは駆逐艦と表されることもある。同時期に建造された1134A(クレスタII型)、1134B(カーラ型)といった大型対潜艦(ミサイル巡洋艦)と「ハイローミックス」で運用する事を前提にした航洋対潜艦である。この時期のソ連艦艇にしてはすっきりした外見から、西側では「ハンサム・クラス」とも呼ばれた。

本型は基本的に、URPK-4「メテーリ」/UPK-5「ラストループ」(SS-N-14)対潜ミサイル4連装発射機1基を艦前部に配置し、艦の前後に4K33M「オサーM」個艦防空用ミサイル連装発射機を1基ずつダブルエンダー配置し、艦橋前にRBU-6000「スメールチ2」対潜ロケット12連装発射機を2基並べて配置し、艦中央部両舷に533mm4連装魚雷発射管を1基ずつ配置し、艦後部に中口径砲2基 (I型は76mm連装砲、II型は100mm単装砲)を背負い式に配置し、艦尾には可変ソナーを搭載する、というスタイルになっている。ただし、海上国境警備隊用のIII型及びインド向けの改III型タルワール級は、兵装配置が異なる。

本シリーズは、ソ連海軍向けに1135型(クリヴァクI型)21隻、1135M型(クリヴァクII型)11隻の合計32隻、 1980年代にはソ連国家保安委員会(KGB)海上国境警備隊向けに改良型の11351型(クリヴァクIII型)7隻が建造された。なお、クリヴァクIII型の8番艦は、ウクライナに譲渡された。9番艦は譲渡後に建造中止となった。この他、ソ連崩壊後、III型をベースにした発展型のタルワー級フリゲートがインド向けに3隻建造された。

本型を建造した造船所は数ヶ所に渡り、リードヤードはカリーニングラード市のヤンターリ造船所(第820海軍工廠)であるが、この他、レニングラード市(現サンクトペテルブルク)のジュダーノフ造船所(現セーヴェルナヤ・ヴェルフィ、第190海軍工廠)、ウクライナ共和国ケルチ市のカミシュ・ブルン造船所(ボリス・ブートマ記念ザリフ工廠、第 532海軍工廠)でも建造された。ただし、海上国境警備隊向けのIII型は全艦カミシュ・ブルン造船所、ロシア連邦になってからインドに輸出された改III型ことタルワール級は、サンクトペテルブルク市のバルチースキイ・ザヴォート(旧オルジョニキーゼ工廠、第189海軍工廠)で建造された。

クリヴァーク改

Krivak Mod Project1135.2。ソ連邦崩壊後、クリヴァクI型に属するリョーフキイ、プィールキイが、艦後部可変対潜ソナーを換装、更には艦前部のメチェーリ対潜ミサイル発射機の両脇に、3M24「ウラン」(SS-N-25)対艦ミサイル発射筒を搭載するはずであったが、実際には対艦ミサイルは搭載されておらず、搭載スペースが設けられているだけとなっている。

クリヴァークII

Krivak-II Project1135M 1975年に登場した改良型。主に砲がAK-726 76 mm連装砲2基からAK-100 100 mm単装砲2基に変更されている。

クリヴァークIII

Krivak-III Project1135.1 /1135P / 1135.5 「ネレイ(Nerey)」 国境警備艦。海軍用ではなく、旧KGBの海上国境警備隊向けに建造。艦後部にヘリコプター搭載・発着スペースを設け、艦前部の対潜ミサイルを廃止し、AK-100 100 mm単装砲を移設、AK-630 30 mmガトリング砲を搭載するなど、それまでのクリヴァクI型及びII型とは艦容が一新している。一説には「世界最強の沿岸警備艦」。有事の際には海軍を補完する戦力として運用されるものと見られている。ソ連時代に竣工した7隻は極東方面に配備された。8番艦と9番艦はウクライナ海軍に転属された。極東の7隻はソ連崩壊後も海上国境警備隊に在籍しているが、西側の資料では、ロシア海軍太平洋艦隊の艦艇としてカウントされるのが一般的となっており、見解の相違が見られる。

タルワー級(改クリヴァクIII)、クリヴァークIV

Krivak-IV Project1135.6 [#1135.2?] インド海軍向けの輸出仕様。基本的にはクリヴァクIII型がベースとなっているが、上部構造物がステルスデザインになり、兵装も、クラブ(SS-N- 27)対艦ミサイル垂直発射機(VLS)やシュチーリ艦対空ミサイル単装発射機、カシュターンCIWSに改められるなど、それまでの「クリヴァク」シリーズとはまったく違う艦になっている。既にロシア国内で建造された3隻が引き渡されているが、この他、インド国内で3隻がライセンス建造される予定。

性能要目

排水量 基準 3,300 t
満載 3,575 t
全長 123.5 m
全幅 14.1 m
喫水 4.6 m
機関 COGAG方式, 2軸推進
    M-62 ガスタービン×2基(計14,950 shp)
    M-8K ガスタービン×2基(40,000 shp)
速力 最大 32 kt
航続距離 4,995海里(9,251 km) / 14 kt(26 km/h)
乗員 200名
武装 76mm連装両用砲 2基
    4K33 PDMS 1基
    RPK-3 SUM4連装発射機 1基
    RBU-6000対潜迫撃砲 2基
    533mm 4連装魚雷発射管 2基
レーダー ドン-2
    スピン・スルー
    アイ・ボウル
    カイト・スクリーチ
    ポップ・グループ
ソナー ブル・ノーズ 船底装備式
    可変深度ソナー

さらに詳しく → クリヴァーク級フリゲート



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(2007/06)
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