ライフル(小銃)の歴史

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2010/04/06(火)
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小銃(しょうじゅう)とは、長めの身を持った個人用の火器を指す。本来の意味は、原始的な火器である“手”(ハンドキャノン)の小さいサイズのものに対しての呼称であり、後に狩猟用に特化して進化した“鳥”とほぼ同形態の火器を指す語となった。日本では、明治時代から各種の軍用小銃と別称して猟銃と区別し、民間人の所持を規制していた経緯から、現代においても軍用銃とほぼ同意で使われている。

構造

銃身

現代の小銃ライフルと呼ばれることが多く、旋条を有するライフル銃とほぼ同義となっている。人類が13世紀頃から利用し始めた火縄銃やマスケットなどは旋条が存在しない滑腔銃身だったため、15世紀中頃に発明された旋条(ライフリング)された銃を“ライフル”と呼んで区別していた。

旋条銃身から撃ち出される弾丸は、ライフリングに浅く食い込みながら進む事で回転運動を与えられ、ジャイロ効果により滑腔銃よりはるかに高い直進性を得るため、精密な射撃が可能となる。滑腔銃身と旋条銃身はそれぞれ一長一短があり各々の用途で並存していたが、19世紀中頃にミニエー弾が発明されてから旋条銃身が急速にシェアを拡大し、現在では散弾銃を除いて滑腔銃身を持つ銃器はほぼ絶滅してしまっている。

ただし例外的な存在として、ライフル銃身を滑腔式銃身に置き換えて、APFSDS様のサボット付き弾頭(フレシェット弾)を使用する事によって弾速を高速化する試みが、1980年代のSteyr社(オーストリア)で行われた。 この小銃はACR(Advanced Combat Rifle)と呼ばれ、貫通力や飛距離で現在の小銃を凌ぐ性能を実現したが、ライフル銃身の持つ命中精度を実現する事はできなかった。

閉鎖機構

1836 年に最初の実用的なボルトアクション式であるドライゼ銃が発明されるまで、ほとんど全ての小銃は銃口もしくは銃身の途中から弾丸と発射薬を詰めて使用される前装式だった。現代の小銃に使用されているのは、各種薬莢で弾丸・発射薬・着火薬を一体化させた実包を用いる後装式であり、薬莢を銃身後端(薬室)部に差し込んで発火させた際に、発射時の圧力で薬莢が飛び出さないよう遊底で閉鎖するためのボルトアクション式をはじめとする各種の方式が考案された。

給弾・装填機構

後装式閉鎖機構を発展させ、遊底の動作に合わせて実包を薬室に送り込む仕組みを持たせたものを連発銃と呼ぶ。現代の小銃では固定式または着脱式の弾倉に実包を保持する形式のものが大部分となっている。自動化の普及とともに弾倉の装弾数は年々増加する傾向にあり、ひとつの弾倉で50~100発もの実包を保持できるものも存在する。

自動化機構

19世紀中頃から、連発銃の操作を機械的に自動化したガトリング砲や各種の機関銃が発明され、20世紀に入ると小銃も自動化が進み、各種の自動小銃が開発された。現代の自動小銃では、主にガス圧作動方式もしくは遅動ブローバック方式の自動化機構が採用されている。

種類

ボルトアクション小銃

ボルトアクションライフルは、手動で遊底(ボルト:薬室に弾を送り込み薬室後部を閉鎖する部品)を操作し、銃身後端(薬室)の閉鎖・開放を行う火器のことである。ボルトアクション機構はドライゼ銃を開発したフォン・ドライゼにより発明され、各種のボルトアクションライフルはドライゼ銃を改良した系譜に連なっている。第一次世界大戦~第二次世界大戦中に多く使用され、手動でボルトを操作して装填するため、後に登場する機関銃や短機関銃より連射速度が劣るが、堅牢単純な構造かつ製造コストの安さで高い信頼性と命中精度を有し、自動小銃や突撃銃が登場するまで代表的歩兵銃の地位を守った。現在では狙撃銃など発射速度より精度を重視する兵科に使用が限られているが、民生用途では狩猟用など現在でも幅広く使用されている。

代表的なボルトアクションライフル

* ドライゼ銃(プロイセン王国・後にドイツ帝国へ発展)
* シャスポー銃(フランス)
* マウザー Kar98k(ドイツ)
* ルベルM1886ライフル(フランス)
* リー・エンフィールド小銃(イギリス)
* M1903スプリングフィールド(アメリカ)
* 十三年式村田銃(日本)
* 十八年式村田銃(日本)
* 二十二年式村田連発銃(日本)
* 三十年式歩兵銃(日本)
* 三十五年式海軍銃(日本)
* 三八式歩兵銃(日本)
* 九九式短小銃(日本)
* 四四式騎銃(日本)
* 三八式騎銃(日本)
* 二式小銃(日本)
* レミントンM700(アメリカ)
* M24対人狙撃銃(アメリカ)
* MAS 36小銃(フランス)
* デ・リーズル カービン(イギリス)
* モシン・ナガンM1891/30(旧ソ連/ロシア)
* SV-98(旧ソ連/ロシア)
* カルカノM1938(イタリア)
* シュミット・ルビンM1889(スイス)

レバーアクション小銃

レバーアクションとは、ライフル銃の機関部下側に突き出した用心鉄(引鉄のガード)部分をレバー化し、これを下に引き、それをまた戻すことで内部の尺取虫状の仕組み(トグル・ジョイント機構)が遊底を前後に動かし、薬室から薬莢を排除すると同時に次弾を装填して薬室を閉鎖する仕組みである。

レバーアクションはS&W社の創立メンバーが製造・販売した最初期の連発銃であるヴォルカニック銃として発明され、ヘンリー銃として普及し、ジョン・ブローニングによる改良で完成され、ウィンチェスター社によって大量販売された。伏射姿勢を取り難いため、レバーアクションは軍用銃の主流にはなれなかったが、民生用として広く普及した。また、この閉鎖方式を応用してショートリコイル方式の自動装填機構と組み合わせたのが、マキシム卿が発明した機関銃である。

* ウィンチェスターM1873(アメリカ)
* ウィンチェスターM1894(アメリカ)

自動小銃

自動小銃はボルトアクションを発展させ、ボルトの駆動を従来の手動からガス圧作動方式もしくは遅動ブローバック方式を利用して自動装填化した小銃をさし、第二次大戦から現代まで広く使用されている。軍用向けの製品にはフルオート射撃機能を持つものもあり、形態によってアサルトライフルに分類されている製品も多い。 また、全自動連射可能な物を“自動小銃”と呼び、単射のみのものは“半自動小銃”と呼び分けられる場合もある。多くの国ではフルオート射撃機能を持つ火器の民間人による所持を制限/禁止しているため、これを除いた製品が自動小銃として市販されている。

代表的な自動小銃

* M1ガーランド(アメリカ)
* ピダーセン自動小銃(アメリカ)
* M1A(M14からフルオート機構を除いた民間型)(アメリカ)
* トカレフM1940半自動小銃(旧ソ連)
* シモノフM1936(旧ソ連)
* ワルサーGew43半自動小銃(ドイツ)
* FG-42TYPE-I・II(ドイツ)
* モンドラゴンM1908(スイス)
* ZH-29半自動小銃(チェコスロバキア)
* 試製自動小銃・甲(日本/ピダーセン自動小銃を国産化)
* 四式自動小銃(日本)

アサルトライフル

アサルトライフルの原型は、ロシア帝国末期に採用されたフル・オート射撃の可能なフェドロフM1916とされる。採用直後に発生したロシア革命の混乱を受けて同銃の生産は少量に留まり、弱装な弾薬を使用する同銃のコンセプトが理解できなかった初期の赤軍は、強装弾を使用する自動小銃の採用へ方向転換したが、冬戦争の対ゲリラ戦に投入されたフェドロフM1916が鹵獲され、これに興味を抱いたドイツ国防軍が開発したのがMKb42(MP43/StG44)である。

MKb42は独ソ戦で使用され、これを鹵獲したソ連は1943年にアサルトライフル開発計画をスタートさせ、その成果としてAK(カラシニコフ銃)が生まれたが、米軍は自動小銃を使用し続けたためベトナム戦争中にAKを装備したベトコン勢力に苦戦し、これに対抗する火器としてM16を採用した。M16にはデザインに起因する作動不良の問題があり、姉妹製品のAR-18の影響を受けたアサルトライフルが各国で採用されるようになり、日本においても89式小銃が採用されている。

AK-47およびAKM/AK-74

АК-47 (Автомат Калашников-47) は、ソビエト技術者で、元戦車兵のミハイル・カラシニコフが開発したアサルトライフルである。そのため、AK-47系列の小銃はカラシニコフ銃とも呼ばれる。第二次世界大戦に従軍し負傷して入院したカラシニコフは、戦闘中に見聞したドイツの短機関銃が持つアドバンテージに大きな影響を受けて、銃器デザインに没頭するようになり、いくつかの試作品を製作した事でフェドロフ(フェドロフM1916の開発者)が指揮する、新型小銃の開発プロジェクトに参加を許された。

カラシニコフの設計は、ドイツのMP43の基本構成から強い影響を受けていたが、内部構成は米国の援助物資として送られたM1ガーランドやM1カービンを参考としており、結果として優れた銃が完成しAK-47(1947 年型カラシニコフ突撃銃)としてソ連軍に採用された。AK-47は採用後もプレス加工部品を増やして生産性が高めた改良型のAKMとなり、RPKなど、アサルトライフルの範囲に留まらない多くの派生型を生み出した。1974年には弾薬を小口径高速弾に変更したAK-74に発展している。

AK系統の銃は内部に意図的に隙間を取ってあるため、北極圏の低温や砂漠の高温で起きる金属の伸縮にも耐え、製造時に部品の寸法に多少の誤差があっても許容できるため、製造技術の低い国でも量産が可能で信頼性も非常に高い。そのため東欧諸国や共産圏を中心に世界中で生産されるようになり、密造銃を含め全世界で約5億丁程度が流通していると見られる。

ただ、安価で性能の良い銃であることが裏目に出て、発展途上国の地域紛争に用いられるようになり、近年ではその被害が国際問題化している。中央アジアでは、ソビエト連邦のアフガニスタン侵攻の際、ムジャーヒディーンに大量供与され、その一人で、後にアメリカ同時多発テロ事件の首謀者として知られることになったオサマ・ビンラディンも愛用していることで知られる。AK- 47がテロや紛争、犯罪行為などに使われる事について設計者のミハイル・カラシニコフ氏は遺憾の意を表明している。

M16/M16A1/M16A2

M16は、ベトナム戦争中に採用されたアサルトライフルである。原型は著名な銃器設計技師であるユージン・ストーナーが開発したAR-10およびAR-15で、M16はこれを発展改良したものである。

1960年代に米国がベトナム戦争に本格介入するようになると、M14のフルオート射撃時の反動制御が困難さと携行弾数の少なさが、敵方のベトコン勢力が使用するAKやSKSに比して劣っている点が問題視されるようになり、空軍が基地警備用に採用していたM16を試験的に使用したところ、軽量さと携行弾数の多さから兵士に好評を得たため、陸軍・海兵隊でも制式採用された。これによりM14は退役することになったが、海兵隊にはM16への更新を拒否してM14を使い続けた部隊もあった。

アルミ合金のレシーバーを採用することからくる脆弱さ、デザインに起因する作動不良と、これを防ぐためのメンテナンスサイクルの短さといった欠点があるものの、リュングマン式と軽量のボルト・グループを採用したため命中精度に優れ、部品の多くにアルミニウム合金や繊維強化樹脂を用いて徹底した軽量化が図られており、弾薬30 発を装填しても重量は4kgを切る (M16A2) という、現代アサルトライフルのトレンドを作ったモデルである(実際に各国で採用されたアサルトライフルの多くは姉妹製品のAR-18を基にしたものが多い)。

ベトナム戦争中に実戦投入されて以来、この銃は改良が繰り返され、M16A1、A2、 A3、A4とバリエーションが発展し、カービン型のM4/M4A1と共にアメリカ軍で長く使用されている。日本では人気漫画のゴルゴ13で、主人公が愛用していることから一般人の間でも比較的知られた存在である。

他の代表的なアサルトライフル

* 64式7.62mm小銃、89式5.56mm小銃(日本)
* G3、G36(ドイツ)
* FAL(ベルギー)
* FA-MAS(フランス)
* AUG(オーストリア)
* Rk62(フィンランド)

カービン銃

カービン銃は騎兵銃(きへいじゅう)とも呼ばれるもので、本来は騎兵が用いるための小銃である。通常の歩兵銃に比べ、馬上で取扱いやすいように銃身が短くなっていた。 小銃の歴史は短縮化の歴史であり、現代の視点では長大に見えるKar98kですら、もともと騎兵銃としてデザインされたものである。

通常の小銃より銃身長が短い特徴から、砲兵や戦車兵の個人自衛用の銃として、あるいは空挺部隊等で使われるようになり、また第一次大戦を境に騎兵の存在価値が消滅したことから、単に銃身の短いライフル銃がカービン銃と呼ばれるようになった。

現代では、アサルトライフルの銃身を短縮して扱いやすくしたものがアサルトカービンまたは、カービン・モデルと呼ばれている。 また、アサルトライフルを更に短銃身化したものや、拳銃弾を撃てるようにしたものは、サブマシンガンに分類される。

代表的なカービン銃

* U.S.M1カービン(米国)
* XM177・M4A1(米国)
* デ・リーズル カービン(イギリス)
* 四四式騎銃(日本)
* 三八式騎銃(日本)
* SKSカービン(旧ソ連)
* G36K(ドイツ)
* H&K HK416(ドイツ)
* H&K XM8(ドイツ)

狙撃銃

狙撃銃は、スナイパーライフルとも呼ばれる狙撃用の小銃である。銃身を長くとり、部品の精度を上げることで長距離での精密な射撃に対応している。

代表的な狙撃銃

* アキュラシー・インターナショナル・AWS
* PSG-1(ドイツ)
* WA2000(ドイツ)
* M21(米国)
* M24(米国)
* 九九式狙撃銃(日本)
* 九七式狙撃銃(日本)
* 豊和M1500ヘビーバレル(日本/バーミンター銃身を装備したモデル。日本警察では「特殊銃I型」と呼称しており、銃器対策部隊やSATに配備されている。)
* ドラグノフ(旧ソ連→ロシア)

対戦車ライフル(対物ライフル)

対戦車ライフルは、第一次大戦に登場した戦車に対抗する目的で作られた銃。いわば貫通力に特化した大型小銃である。しかし、人間が受け止められる反動には限界がある事から大型化には限度があり、その為に戦車の装甲強化についていく事ができず、結果として対戦車火器としては陳腐化してしまっている。現在においては、名前と目標を変えて対物ライフルとして使用されている。

代表的な対戦車・対物ライフル

対戦車ライフル

* Mauser M1918(ドイツ)
* PTRS1941(ソ連)
* ボーイズ対戦車ライフル(イギリス)
* Lahti L-39(フィンランド)
* 九七式自動砲(日本)

対物ライフル

* Barrett M82(アメリカ)
* PGM Hecate II(フランス)

日本での法律上の規定

銃刀法により、小銃とは自衛隊、警察、海上保安庁などに配備される小型武器としてのライフル銃と規定され、狩猟や競技目的のライフル銃は猟銃に区分され、小銃とは呼ばれない。日本国内での小銃の所持は自衛官、警察官(機動隊員)、海上保安官などに限られ、一般人の所持は猟銃(狩猟用・競技用ライフル、散弾銃)と空気銃に限られている。

狩猟用ライフル(所持目的が狩猟用であるライフル銃)を所持する場合は猟銃(法的な区分による猟銃であり狩猟目的とは限らない散弾銃や競技用ライフル銃)を10年以上継続して所持しているという実績が必要である。また狩猟用ライフルは狩猟法の規定により口径が5.9ミリ以下の物は認められない。

競技用ライフルの場合は日本体育協会の推薦が必要となり、射撃大会などの成績により認定される段級位に応じて、エアライフル、小口径ライフル(口径5.6ミリ)、大口径ライフル(口径8ミリ以下に限られ、口径5.6ミリであってもセンターファイヤーの物は大口径として扱われる)が所持できる。この場合必ずエアライフルからはじめなければならず、小口径を経て大口径ライフルへと段位を積み重ねる必要がある。また推薦要件は手動単発式ライフルのみであるため、小口径・大口径の競技銃はボルトアクションに限られ、狩猟用のような半自動式ライフルは競技用として所持できない(ライフル協会などの推薦が出ないため)。また、狩猟用、競技用共構造として5発を超える装弾が装填できる弾倉を持つ物は許可されない(薬室内1発+弾倉内5発の物は可)。

競技用ライフル

競技用ライフルは、標的射撃専用の小銃で、命中精度を最大限に重視している。またルールの範囲内でパームレストやスリング、バランスウェイトなど特別な装置や調整機能を持つため特異な形態を持つ物が多い。一部種目を除き連射の必要が無いためボルトアクション方式で装弾数は一発の物が主流である。メーカーはアンシュッツ、グリュンネル、ターナー等が有名である。

オリンピックの射撃競技では射程の長さよりも集弾に重きが置かれている。規定の射距離は10m(エアライフル)、50m(スモールボアライフル)と短めながら40~120発ほどの射撃のほぼ100%が中心に当たる。百発百中は当然で、的の中心を何回外したかと言う高度なレベルでの争いになっている。ちなみにライフル射撃では種目によって伏射、膝射、立射、三種の複合がある。また、移動標的をライフルで撃つランニングターゲットや、点数ではなく純粋に集弾性のみを競うベンチレスト競技なども行われている。

狩猟用ライフル

狩猟用ライフルは、主に狩猟射撃に用いる小銃で、狩猟対象に応じて様々な種類の銃や口径、実包(弾薬)がある。実包はウサギなどの小型動物を必要以上に傷つけない小口径で殺傷力が低いものから(.22LRなど)、シカやクマなどの大型獣を仕留める大口径で殺傷力が高いもの(.30Car、.308Winなど)、ゾウなど超大型獣用の極めて大きな破壊力と遠射性を備えた特殊なもの(.300WinMag、.338LapuaMagなど)まで多彩である。

国内では鳥獣保護法により口径5.9mm以下のライフル銃を狩猟に使用する事は禁じられているため、オリジナルが.223レミントン(5.6ミリ)であるライフルは狩猟用途の場合は口径を6mm以上に改造して所持されている(競技用としては5.6ミリの物まで所持可能。当然.22LR実包を使用するライフルも競技用としてのみ所持可能)。

銃はボルトアクション式や半自動式のものが数多く商品化されている。また鳥や小動物猟用に圧縮空気やガスにより弾丸を発射する空気銃(エアライフル、ガスライフル)という銃もある。これらの狩猟用ライフルは一般人の所持を前提としているため、治安上の問題から多くの国では全自動式の所持は規制されており、装填弾数も制限されている場合がほとんどである。

狩猟用といっても一般人がスポーツとして楽しむ場合がほとんどであるため、標的射撃と兼用で使えるものや趣味性の高い銃も少なくなく、アサルトライフルから全自動機能を取り除いた「スポーター」と呼ばれる民間版(M16→AR15、G3→HK91、AUG→SPPなど)の小銃もある。

日本の銃刀法では狩猟射撃用、標的射撃用ライフルを双方とも猟銃と定めている。ただし前述したようにそれぞれ所持に必要な要件は異なる。

代表的な狩猟用ライフル

* レミントンM700(アメリカ)
* ウインチェスターM70(アメリカ)
* ブローニングBAR(アメリカ/M1918とは別に開発された狩猟用自動ライフル)
* ウェザビー MkV(アメリカ/54度の開閉角度による素早いボルト操作が身上のボルトアクションライフル)
* マウザー M98オリジナル(ドイツ/第2次大戦のKar98kのアクションを現代に復活させた狩猟モデル)
* マンリッヒャー クラシック(オーストリア/マンリッヒャーM1895の伝統を今に伝える狩猟モデル)
* サコーM75フィンライト (フィンランド/狩猟用ボルトアクションライフルのベストセラー)
* 豊和ゴールデンベア(日本/サコーライフルをベースに開発された、戦後初の民生向け国産大口径ライフル)
* 豊和M300(日本/自衛隊に納入していたM1カービンを民生向けに改良した国産自動ライフル)
* 豊和M1500(日本/国産唯一の大口径ボルトアクションライフル。S&W M1500、モスバーグ M1500、ウェザビー・バンガードとして各国にOEM供給されている)
* ブローニング A-BOLT(アメリカ/日本のミロク製作所もOEM生産を行っているボルトアクションライフル)
* メルケル M160ダブルライフル(ドイツ/ 水平二連式のライフル。獰猛な肉食獣を狩るサファリハンティングに於いては「確実に二発発射出来る」この形式の銃が用いられる)

さらに詳しく → 小銃



銃の基礎知識―銃の見方から歴史、構造、弾道学まで銃の基礎知識―銃の見方から歴史、構造、弾道学まで
(2008/09)
小林 宏明

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