イロクォイ級ミサイル駆逐艦 DDH-282 アサバスカン(Iroquois-class destroyers HMCS Athabaskan DDH 282)

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2010/03/20(土)
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イロクォイ級駆逐艦 (Iroquois-class destroyers) はカナダ海軍の駆逐艦。トライバル級(Tribal-class)とも通称される。当初計画ではターター艦対空ミサイルを搭載する防空艦8隻を整備するとされたが予算の都合により断念、代わって本級が整備されることとなり1972年から1973 年にかけて4隻が就役した。建造当初はヘリコプター搭載の対潜艦だったが、1980年代後半より大規模な改修を受けて、防空艦となった。

概要

本級は、カナダ海軍として初めてヘリコプターを2機搭載しているほか、世界で初めてCOGOG方式の機関を搭載しており、卓越した対潜戦プラットフォームとして完成した。当時、5,000トン級の艦艇でシーキング級の大型哨戒ヘリコプターを2機搭載した例はほかになく、カナダが開発したベア・トラップ着艦拘束装置導入に拠るものである。同装置は海上自衛隊にも導入され、はるな型護衛艦を始めとするヘリコプター搭載艦に装備された。また、カナダ海軍として初めてオート・メラーラ 127 mm 砲とシースパロー個艦防空ミサイルを装備し、より幅広い任務への対応が期待された。シースパロー艦対空ミサイル発射機は、アメリカやNATO諸国などで運用されている8連装の箱型発射機Mk25やMk29ではなく、カナダ独自に開発された4連装発射機2基で、レール式の発射機は普段構造物に格納され、発射時に外部に露出されるようになっていた。

1980年代後半より、本級はTRUMP改修により、防空艦として生まれ変わった。これは主機・武装・電子機器の換装・強化を含む、極めて大規模な改修であった。艦首に搭載されていたオート・メラーラ 127 mm 砲は撤去され、ここにスタンダードSM-2MR用として、29セルのMk 41 Mod T VLSが収容された。一方、艦橋前方に設置されていたシースパロー個艦防空ミサイルの発射機も撤去され、跡にはオート・メラーラ 76 mm 砲が設置された。また、レーダーもより新型で強力なものに変更されたが、防空艦が通常搭載する3次元レーダーについては、コストの問題から搭載されなかった。この際、ソナーも新型に換装され、リンボー対潜臼砲は艦前部の装備換装に伴うスペース捻出の為撤去されたが、航空設備と対潜魚雷発射管は維持され、本級の対潜戦闘能力は保持されたと言える。機関に関しても、巡航用ガスタービンが換装され、併せて新造時3本あった煙突も大型の1本煙突に換装された。

イロクォイ級は、2010年代初頭には全艦が退役する計画となっている。2005年には、海軍の縮小によって運用人員を確保できなくなったことから、2番艦「ヒューロン」(HMCS Huron)が退役した。現在、本級と、あるいはハリファックス級フリゲートの一部艦を代替するため、カナダ単一艦級水上戦闘艦計画(Canadian Single Class Surface Combatant)の策定が進められている。

同型艦

DDH-280 イロクォイ(HMCS Iroquois)
DDH-281 ヒューロン(HMCS Huron)
DDH-282 アサバスカン(HMCS Athabaskan)
DDH-283 アルゴンキン(HMCS Algonquin)

さらに詳しく → イロクォイ級ミサイル駆逐艦  ミサイル駆逐艦



カナダはなぜイラク戦争に参戦しなかったのかカナダはなぜイラク戦争に参戦しなかったのか
(2005/07)
吉田 健正

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