UH-1 イロコイ (Bell UH-1 Iroquois)

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2010/03/19(金)
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UH-1UH-1 Iroquoisイロコイ、愛称:Huey・ヒューイ)は、アメリカのベル・エアクラフト社が開発した汎用ヘリコプターである。アメリカ陸軍に採用され、ベトナム戦争などで活躍し、大量生産された。また、アメリカ空軍も過去に使用している。現在は後継機種のシコルスキーUH-60 ブラックホークに置き換えがすすんでいるが、日本の陸上自衛隊を始めとする多くの国々では現役である。

概要

UH-1は西側諸国のヘリコプターとしては最大の1万機以上の生産数を誇る汎用ヘリコプターである。後方スライド式大型ドアをキャビン両側に持ち、その後に燃料タンク、その真上にタービンエンジンというタービンヘリの標準形を作り上げた機体。ローターはベル社伝統の安定棒付き2 枚ブレード。一般的によく使われる愛称の「ヒューイ」は部隊配備当初の型番HU-1の1を英文字のIと見做し「HUI=ヒューイ」と読んだことに由来する。但し、正式な愛称はイロコイIroquois)でアメリカ先住民のイロコイ族にちなむ。

1955 年に開発が始まり、1956年に原型機XH-40が初飛行した。米陸軍で採用されたが、全く新しい兵器である小型汎用ヘリコプターを活用する方法をなかなか生み出せず、活躍の機会は無かった。UH-1は開発費を回収できず、ベルは苦境に立たされてしまい倒産寸前となっていた。しかし、1960年代にベトナム戦争が拡大すると、陸軍は機動性の優れたUH-1を重用し、多くの兵士の輸送に使用した。そのため、ベルに大量の発注が行われ、経営を立て直すことができた。しかしベトナムでの損失数は数千機以上と計り知れない。

ヒューイ・シリーズはUH-1B、UH-1D、エンジンを強化、キャビンを15人乗りに拡大したUH-1Hと発展、戦後は民間機として204Bと205Aが造られ、現在に至る。民間の205を軍用救難ヘリとしたHH-1Hは1971年~1973年に 30機がデリバリーされ、HH-43に代わる基地救難機として配備された。また、UH-1の機関系を基にベルが製作した攻撃ヘリコプターがAH-1 コブラである。

2枚ローターの場合、ローターヘッド形式が半関節型のために、マイナスGによる機動制限がある。これは、強いマイナスGのかかる機動では、ローターヘッドが浮き上がりマストが破壊されるマストバンピングが発生するため。急激な頭下げ動作や、起伏の激しい山の稜線に沿って飛ぶ機動が制限されるという側面もある。(設計と採用者側の問題)

アメリカ海兵隊では、海上を飛行する際の安全性を考慮して双発が要求された。このため、ベル社はベル 212を提案、軍用としてUH-1N ツインヒューイが開発された。その後、このベル212を強化する形で、カナダ政府の協力を得てベル 412が開発された。エンジンが強化された他、ローターが2枚から4枚に変更となり、武装バージョンも製造された。

海外展開

イタリア

イタリアの航空機メーカー、アグスタ社では民間型205をAB205Bとして長年ライセンス生産を行い、イタリア国内と共に、ベル社との生産・販売協定によって分担された中近東やアフリカ諸国に輸出された。また、212型もAB212と名づけて生産した。AB212には本家の米国には存在しない対潜ヘリコプターバージョンも開発され、イタリア海軍・陸軍で使用された他、イランなどにも輸出された。双発・4ローターの412型もAB412 グリフォーネと命名し、生産している。

日本

日本では富士重工業が1962年(昭和37)から陸上自衛隊向けにUH-1Bのライセンス生産を行い、1972年(昭和47)までに90機を納入した。同年からは大型化したUH-1Hに切り替え、1991年(平成3)までに133機を納入、民間型のB204も販売した。UH-1Hの最終生産8機は暗視ゴーグル(JAVN-V6)対応コックピットとなり、末期生産の少数はテレビ映像伝送装置または赤外線監視装置が搭載された。

1993 年(平成5)からは、AH-1Sのエンジンを搭載し、ワイヤーカッターなどを装備した富士独自の改良型 UH-1Jの調達に切り替わった。UH-1Jはベルとの共同開発をベースとしているが、80パーセントを国産技術としている。

防衛庁では1997年(平成9)からUH-1後継機として、三菱重工業ライセンス生産のUH-60JAの導入も開始したが、大変高価なためにUH-1Jと混用する計画に変更した。2006年(平成18)現在までに100機以上を納入、最終的に120機程度となる予定である。UH-1Jは当初より、一部の機体が暗視ゴーグル対応コックピットで生産され、また大半の機体は映像伝送装置か赤外線監視装置を搭載している。また、J型の民間版205B も開発し、販売している。

富士ではUH-1J後継機UH-1J改の研究を行っており、UH-1Jのエンジンをプラット&ホイットニー製に転換した上で双発化、メインローターも4枚に変更して信頼性を向上させ、UH-1J以下の価格、ライフサイクルコストの低減を実現するとしている。また、分担生産する川崎重工業OH-1の多用途化や、ベル 412のライセンス生産も検討している。

性能・主要諸元 (UH-1)

* 主回転翼直径:14.69m
* 胴体長:12.69m
* 全高:4.53m
* 自重:2,787kg
* 最大重量:5.08t
* 発動機:T53-K-703 (1,800軸馬力(shp))一基(UH-1J)
* 使用燃料 JP-4
* 超過禁止速度:230km/h
* 武装:標準搭載はなし。キャビンに機関銃等を搭載することが可能。

性能・主要諸元 (UH-1D)

主要諸元

* 乗員: 1-4名
* 積載量: 1,759.94kg(3,880ポンド)(14名兵員または6人分の担架、または相当分の貨物を含む)
* 全長: 17.4 m(57フィート1インチ)(ローター含む)
* 胴体幅: 2.6m(8フィート7インチ)
* 主回転翼直径: 14.6m(48フィート)
* 全高:4.4m(14フィート5インチ)
* 空虚重量: 2.365t(5,215ポンド)
* 最大全備重量: 4.1t(9,040ポンド)
* 最大離陸重量: 4.31t(9,500ポンド)
* 燃料積載量: 840kg(1,400ポンド)
* 発動機: 1× ライカミング T53-L-13B ターボシャフト 1,400shp (1,045kW)

性能

* 超過禁止速度: 220km/h(135マイル/時)
* 巡航速度: 205km/h(125マイル/時)
* 航続距離: 510km(315マイル)
* 上昇限界: 5,910m(19,390フィート)
* 上昇率: 8.9m/sec(1,755フィート/分)
* 出力重量比: 0.25kW/kg(0.15馬力/ポンド)

武装

武装は変化するが一般的には

* 2x 7.62mm M60機関銃 又は 2x 7.62mm GAU-17機関銃
* 2x 7発入 又は 19発入 70mm(2.75インチ)ロケット・ポッド

派生型

* XH-40 - 社内モデル ベル204 原型機。3機製造。
* YH-40 - 前量産型、6機製造。
* HU-1A - 社内モデル ベル204量産型。1962年にUH-1Aに名称変更。
* HU-1B - HU-1Aのローターなどの改良型。1962年にUH-1Bに名称変更。
* UH-1C - UH-1Bの武装ヘリ型としてエンジンを強化した型。
* YUH-1D - UH-1Dの前量産型。7機製造。
* UH-1D - 社内モデル ベル205量産型。ベル204より機内容積を拡大。
* HH-1D - UH-1DのSAR型。
* UH-1E - UH-1B/Cのアメリカ海兵隊向け。
* TH-1E - UH-1Eの訓練型。
* UH-1F - UH-1B/Cのアメリカ空軍向け。
* TH-1F - UH-1Fの訓練型。
* UH-1G - AH-1Gとの混同防止のために未使用。しかし、一部ではUH-1D/Hのガンシップ型を非公式にUH-1Gと呼称。
* UH-1H - UH-1Dのエンジン強化型。
* CUH-1H - UH-1Hのカナダ軍向け。
* EH-1H - ELINT任務機。
* HH-1H - UH-1HのSAR・救急任務機。アメリカ空軍向け。
* JUH-1H - 戦場監視任務機。4機改造。
* TH-1H - UH-1Hのアメリカ空軍・訓練型。
* UH-1J - 日本の富士重工業におけるUH-1Hの改良型。陸上自衛隊向け。
* UH-1Y - アメリカ海兵隊(UH-1Nアップグレード型)
* HH-1K - SAR型。アメリカ海軍向け。
* UH-1L - アメリカ海軍向け。
* TH-1L - UH-1Lの訓練型。
* UH-1M - UH-1Cガンシップ型の改良型。
* UH-1N - 社内モデル ベル212。エンジンを2基に増備(ツインパック)。
* VH-1N - VIP輸送用。
* HH-1N - SAR型。
* CUH-1N - UN-1Nのカナダ軍向け。
* UH-1P - UH-1Fのアメリカ空軍、特殊作戦向け。
* UH-1V - アメリカ陸軍の救出作戦向け。
* UH-1X - 1機のみ製造。
* RH-2 - 調査・研究機。
* ベル204およびベル205 - 民間向け。
* ベル 212 - 民間向け。海上保安庁も採用。エンジンを2基に増備(ツインパック)。

さらに詳しく → UH-1 イロコイ  ヘリコプター



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