C1 アリエテ(C1 Ariete)

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2010/03/10(水)
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アリエテAriete)はイタリア陸軍の第三世代主力戦車イタリア国内で独自開発製造し1995年より配備を開始した。

開発の経緯

第二次世界大戦以前から国産戦車を製造・運用してきたイタリアであるが、敗戦後はNATOに所属して90mm砲搭載の米国製M47戦車や独レオパルド1戦車を使用してきた。1970年代初めに独レオパルド1戦車のライセンス生産を行い、1970年後半からはレオパルト1をベースに初の国産主力戦車OF-40を独自開発して、1980年代~1990年代にはアラブ首長国連邦を中心に輸出まで行なってきたが、自国軍隊には採用されなかった。

1980年代前半、イタリア陸軍は1950年代以来使い続けて旧式化した米M47戦車の更新が迫られた。主力戦車の技術開発力の向上も合わせて図るため、1982年に国内企業へ国産戦車の開発・生産を依頼した。OTOメララ社を中心とした国内兵器メーカーのコンソーシアムはこの開発契約を請け、新型主力戦車C1 アリエテ」の研究・開発を開始した。

コンソーシアムではOTOメララ社が主導して1986年に最初の試作車両が完成し、1987年2月に陸軍に引き渡された。その後6台の試作車両が製作され、1987年に「C-1アリエテ主力戦車」の名称が与えられた後、1990年には陸軍に正式採用が決まった。同コンソーシアムはその後、B1チェンタウロ戦闘偵察車の開発も行なっている。

戦後初めて本格的に開発した国産戦車でありながら、120mm滑腔砲や複合装甲を採用するなど戦後世界兵器レベルで見ると第3世代戦車に匹敵する性能を有する同車は、1994年までに合計300輌の調達が予定されていたが、イタリアの国家財政危機や冷戦終結に伴う軍予算削減により同車の調達計画は先送りと削減行なわれ、結局、 1995年~2002年にかけて合計200輌の配備へと大きく減らされた。現在は性能向上した発展型である「アリエテMk2」の開発が進められ、将来500輌の配備が見積もられている。

設計仕様(開発初期段階)

1982年に開発契約として示された設計仕様を示す。

* 120mm滑腔砲と最新FCSを装備
* 複合装甲を車体と砲塔の要部に備える
* 走行装置を含む車体の各コンポーネントの性能を西側先進諸国の主力戦車のものと同等とする

開発コンソーシアム

* OTOメララ社 (開発プロジェクトの主統括、主砲)
* フィアット社 (車体)
* イヴェコ社 (駆動系)
* ガリレオ社 (射撃統制装置(FCS))
* その他(車両、鉄鋼、機械 等の国内企業)

構成

レオパルド2の獰猛さ、チャレンジャー1の重厚さなどに近いデザインでありながら、イタリアらしいスポーティーなシルエットが特徴的な戦車である。圧延鋼板の溶接構造による全体に四角いシルエットを持ったデザインであり、全周旋回式砲塔の前部の避弾経始の傾斜が強く、これが外観上の特徴となっている。砲塔は多少前後に長い。車体と砲塔の前面部に複合装甲が使用されている。

車内配置

車体前部中央右に操縦手席と左に27発分の弾庫を有し、さらに砲塔後部バスルにブロウオフ・パネル付きの15発分の弾庫がある。砲塔内右に車長と砲手、左に装填手が搭乗する。車体後部にエンジンのパワーパックが収まる標準的なレイアウトである。

武装

* OTOメララ社製120mm滑腔砲(2軸安定、-9~+20度、サーマル・スリーブ、排煙器、ボアサイト)
* 7.62mmMG42/59機銃 主砲同軸
* 7.62mmMG42/59機銃 車長用キューポラ又は装填手用キューポラ
* スモーク・ディスチャージャ 砲塔左右側面に各4基

120mm砲の薬室規格がNATO戦車の実質標準であるラインメタル 120 mm L44滑腔砲と同寸であるため、他国のNATO軍の 120mm弾薬を相互に使用できる。2軸安定であり走行間射撃が可能。本車ではAPFSDS-TとHEAT-MPが主に使用される。

* ガリレオ社製TURMS(Tank Universal Reconfigurable Modular System)FCS
    o 車長用昼夜間自動スタビライズド・パノラミック・サイト
    o 砲手用自動スタビライズド・サイト
    o 弾道コンピュータ
    o センサー類
    o ボアサイト
    o コントロール・パネル

駆動系

下記のエンジン部がパワーパックとして搭載されている。

* エンジン:IVECO製V-12MTCA 4ストローク直噴水冷12気筒ターボチャージャ・デーィーゼル・エンジン 1,300馬力 (出力重量比:24馬力/トン、路上最大速度:65km/h)
* 変速機:IVECO製(独のライセンス生産)LSG3000自動変速機 リターダ付き
* 燃料タンク:グラスファイバ製 戦闘室後方左右(航続距離:路上で550km)
* 車輪機構:片側7軸転輪、トーションバー独立懸架、前部3軸と後部2軸に油気圧ショック・アブソーバー、片側4輪リターン・ローラー 履帯幅618mm、ダブルピン式、ゴム製サイドスカート付き
* 渡渉水位:1.2m、簡易装備で2.1m、シュノーケルで4m

車体装備

* NBC防御システム SP-180 2モード動作(通常:遠心塵芥フィルター、NBC防護:カーボンフィルタ)
* マルコーニ社製RALM レーザー警報装置

性能諸元

全長 9.67 m
車体長 7.59 m
全幅 3.61 m
全高 2.50 m
重量 54.0 t
懸架方式 トーションバー
速度 65 km/h(平面路上)
行動距離 550 km
主砲 44口径120 mm 滑腔砲(42発搭載)
副武装 7.62 mm 機関銃×2
装甲 複合装甲(車体および砲塔前面部)
エンジン IVECO MTCA
      V型12気筒スーパーチャージド・ディーゼル
      1250 hp (937 kW)
乗員 4 名

さらに詳しく → アリエテ(Ariete)



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