ラインメタル/マウザー・ヴェルケ MG34機関銃(Maschinengewehr 34、MG34)

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2010/03/02(火)
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ラインメタル/マウザー・ヴェルケMG34機関銃 (Maschinengewehr 34, MG34またはMG-34) は、1934年に制式化され製造されたドイツの機関銃であり、1935年に量産に移行した。空冷式で7.92mm×57弾を使用しており、初の本格的 GPMG=汎用機関銃架により軽機・重機など多用途に使える)だった。

経緯

MG34は歩兵用の主要機関銃として1930年代から使われ、戦車用の機や、連装銃架に載せた対空用にも使われ続けた。歩兵用の主力としては後に登場したMG42に取って代わられたが、結局古い機関銃を置き換えながら、双方とも第二次世界大戦の終戦まで使われ続けた。これは戦車用の機銃架がそれまでのMG34用に作られており、角ばった放熱カバーのMG42は装備できなかったことも一因で、規模こそ縮小されたもののMG34も終戦まで量産され続けた。 設計の基礎となったのは、ラインメタル社(Rheinmetall)のルイス・シュタンゲ(Louis Stange)がスイスの会社で設計した空冷式機関銃であるヴァッフェンファブリック・ゾロターンM1929、後にオーストリア軍とハンガリー軍が採用するMG30である。1932年からマウザー・ヴェルケ社(Mauser Werke)のハインリッヒ・フォルマー(Heinrich Vollmer)が改良設計を行い、1934年に完成した。

最も主要な設計変更は、25連発のバナナ型弾倉専用だったものをベルト式・ドラム弾倉式に変更し、軽機関銃的傾向が強かったものに汎用性をもたせたことである。銃口に追加されたラッパ型マズルブースターにより、発射速度は毎分800~900発を実現した。またオープンブリーチ機構となり、射撃終了後の空冷効果を高めた。過熱した銃身は磨耗を防ぐために250発ごとに交換する必要があり、機関銃チームは常に予備の銃身を持ち歩いていた。交換作業は尾筒部を回転させ、後ろから引き抜くことで簡単に行うことができた。

この新しい銃はほとんど直ちにMG34として制式化され、スペイン内戦におけるファシストを支援する際、その威力を発揮した。その後もドイツ陸軍の汎用機関銃として愛用され、その概念は他国の機関銃に大きな影響を与えた。しかし部品の多くが職人による精密な削り出し(空冷用の銃身ジャケットですら、単なる孔の空いた鉄パイプではなく前後で肉厚が変化した凝り過ぎた作り)であったため、1挺を製造するために必要な原料が多く(鉄鋼49kg)、高価であり、常に拡大し続けていたドイツ軍の需要に応えることができなかった。さらに、歩兵用としては汚れに過敏な傾向にあり、前線の過酷な環境では排莢不良(ジャム)を起こすことが多かった。

特徴

MG34は、ドラムマガジン給弾とベルト給弾の両方に対応している。ベルトはメタルリンク式で一連50発か、これを内蔵するドラムマガジン(弾倉に特別な機構は無く、円筒形の空箱)や、250発収納の箱で供給された。この他、空軍用としてMG15などに使われていたのと同じサドル式(バラ弾をゼンマイで送り出す75発入りダブルドラムマガジン)があり、これを使用するためには一部の部品を交換しなければならなかった。

軽機関銃として使用するための標準装備の二脚を使用した場合、重量は12.1kgである。これは先端だけでなく、銃身の付け根にも装着可能であった。さらに重機関銃として用いるための大型の三脚 Lafette 34 (20.0kg)がある。これは遠距離射撃のためのプリズムスコープを装着し、これにより3km先の敵を制圧できた。また三脚は姿勢を変更し34型高射具を装着することで、対空銃架にもできた。

また塹壕内に隠れたまま、潜望鏡式の反射板を使用した直接照準射撃も可能な二脚式の特殊型・セソMG34もあった。しかし、この特殊型は凝りすぎた作りの割に効果は今ひとつで、ほとんど製造も使用もされなかった。

運用

重機関銃として運用する場合
一個大隊に一個機関銃中隊が編成された、一個中隊は三個の機関銃小隊と一個の迫撃砲小隊から編成された。
機関銃小隊の編成は5人で一挺を扱う班として一個分隊に二挺、一個小隊で四挺を装備した。弾薬は定数として一挺あたり3450発を常備していた。これは機関銃班の弾薬手が1人500発を持ち、一班で1000発を携帯していた、他は小隊の行李(荷物運び用分隊)が馬車やトラックなどで運んでいた。

軽機関銃として運用する場合
歩兵分隊に一挺ずつが配備された。

派生型

1. 1930年代の後期から、プレス部品の多用による生産性の向上と低価格化のための努力が開始され、MG34/41Sとして完成した。また高い発射速度が殺傷能力を高めることが実戦で証明されたため、フルオート作動専用の簡易型となり、発射速度は毎分1,200発に向上、重量は 14.0kgとなった。これは限定生産され、うち300丁は東部戦線に送られた。

2. 戦車の搭載機銃としてのMG34は、車内での取り回しのいいように銃床を取り外した(車外での運用や対空用にまた取り付けることも可能)他に、いくつかの改造が加えられた。これはMG34Tと呼ばれ、銃身はより太く、それを覆う厚さ6mmの防弾ジャケットは、歩兵用の放熱ジャケットに比べ開口部が減らされていた。また、銃の左右どちら側からも給弾できるように改修されている。車体前方機銃として運用した場合、バランスの関係で銃身が上がり気味となるため、カップ型の装置をつなげ射撃手の頭に被せることで、腕にかかる負担を軽減している。また主砲同軸機銃は戦車長ハッチに取り付けられた銃架に移設し、対空用としても用いられた。なお同じ車載用でも装甲兵員輸送車に搭載されるものは、普通の歩兵用を用いている。

3. MG81は空軍の航空用旋回機銃として、MG15の後継として採用された。マウザー社の設計ではあるが、構造的にはMG34とは全くの別物で、その後継でもなく無関係である。MG15とMG81は後に航空部隊の改編により生じた余剰分が地上用の機関銃として転用された。しかし、MG81は毎分 1600発/分という高い発射速度によりギースカンネ(Gießkanne、如雨露)と呼ばれ好まれなかった。

仕様

種別 汎用機関銃
口径 7.92mm
銃身長 627mm
使用弾薬 7.92mm×57
装弾数 ドラム給弾(50発、75発)
     メタルリンクベルト給弾式
作動方式 ショートリコイル 回転ボルト式
全長 1219mm
重量 12100g
発射速度 800~900発/分
銃口初速 755m/秒

さらに詳しく → ラインメタル/マウザー・ヴェルケMG34機関銃  汎用機関銃
外部リンク → Rheinmetall AG  Mauser



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