E-2 ホークアイ (Northrop Grumman E-2 Hawkeye)

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2010/02/28(日)
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E-2はアメリカ合衆国のノースロップ・グラマン社が製造している早期警戒機。アメリカ海軍が艦載機として運用するために開発した。旧名称W2F-1(後にE-2A)1号機は1960年10 月21日に初飛行した。愛称はホークアイhawkeye:鋭い視力・鷹の目、の意味)。アメリカ海軍のほか、多くの国で採用されており、航空母艦だけでなく、陸上基地からも運用されている。

概要

非常に特徴的な形態を持った航空機である。背面に大型の円盤型レーダードームを搭載している。レーダードームの直径は7.31m、厚さは0.76m ある。E-2の格型は、その強力なレーダーを用いることにより、2,460万km3の空域と38万km2以上の地表面を同時に監視することができる。

主翼は高翼配置で折り畳むことができる、エンジンはターボプロップエンジン2基である。垂直尾翼は、艦載機としての大きさの制限から、4枚に分割され、全高が抑えられている。なお、方向舵はこのうちの3枚に付いているが、2重ヒンジとし利きを良くしてある。乗員は、パイロット2名のほか、3名のレーダー手が乗り込む。

搭載システム

E-2は、同時に、250個の目標を追尾し、30の要撃行動を管制することができる。前任者のE-1では、4~6個の目標を追尾し、2の要撃行動を管制することしかできなかったことと比べると、これは格段の進歩であった。

レーダー

レーダードームは、ロートドームと呼ばれ回転するレーダー・ディッシュに収納されている。ドームの直径は7.31m で、通常は1分間に6回転している。空母の格納庫への収納を考慮して、61cmほど下げることが可能なほか、飛行中に角度を調整して揚力を発生させ、重量と空気抵抗を相殺することもできる。レーダーの使用帯域はUHF帯であり、シークラッター除去に有利なことから選定された。

C型グループ2に搭載されたAN/APS-145レーダーは、探知距離が560kmに達し、2,000個以上の目標を同時に追跡可能であり、機上管制官は最大で40機の要撃機を一度に指揮することができる。E-2Dのドームは、外皮は複合素材で作られており、旧来のドームより軽量に仕上がっている。

C4Iシステム

本機の最大の特徴は、空中戦術情報システム(ATDS)への対応にある。これは当時、海軍が艦隊配備を進めていた海軍戦術情報システム(NTDS)の空母航空団版であり、本機はATDSの中核的ユニットとして計画された。

戦術情報処理装置

E-2C グループ0においては、リットン社製OL-77コンピュータ・システム(L-304コンピュータ×2基)を中核として、3名の電子システム士官それぞれに APA-172コンソールが配置されている。L-304コンピュータは、同時に600個の目標情報を処理することができる。また、グループ1においては、処理できる目標数が倍増したCP-1469/Aコンピュータによって更新された。

戦術データ・リンク

当時、空母航空団においては、水上艦および航空機との要撃管制用2-wayデータ・リンクとしてリンク 4が運用されており、本機においても、作戦機に対する要撃管制用として運用されている。

またこれに加えて、本機はリンク 11にも対応しており、NTDS対応の水上艦艇との間で共通戦術状況図を生成することができる。これによって本機は、搭載するレーダーのほか、艦隊の各艦が搭載する対空レーダーの情報を利用して要撃管制を行えるようになった。

開発

アメリカ艦隊の早期警戒用の空中レーダー母機として、1959年に開発が開始された。すでに、E-1 トレーサーの開発・製造経験があったグラマン社(当時)が開発メーカーに選定された。要求としては、大型の円盤型レーダーを搭載すること、艦隊の情報システムであるNTDS(Naval Tactical Data System)にリンクできることであった。E- 2Aの初飛行は1960年10月21日に行われた。E-2Aは1964年1 月より部隊配備が行われ、1965年には空母に搭載されベトナム戦争で実戦に参加した。

1967 年からは、アナログコンピューターの処理機能が低かったため、搭載コンピューターをアナログ型からデジタル型へ改修し、改修されたものはB型と呼称した。その後、1971年からはレーダーを換装し、胴体の冷却気取入れ口を改修したC型が生産されている。C型も順次改修が行われ、グループ0からグループ1、グループ2と分類されている。

1973 年11月にはE-2A/BのAPS-96レーダーに代えて、陸上低空目標捜索能力の優れたAPS-120を搭載し、ALR-59PDS(パッシブ探知装置)を持つE-2Cの部隊配備が始められた。E-2Cのレーダーはその後APS-125,138(グループO)へとアップグレードされ、1989年からはさらに高能力でECMにも強いAPS-139レーダーとALR-73PDSを搭載し、エンジンも強化されたグループI(163535 以降)が18機引き渡された。アメリカ海軍の機体においては1997年よりNP2000と呼ばれる、全複合材製の八翅の新型プロペラの研究が行われ 2006年からプロペラの換装が行われている。なお、開発当初の名称はW2F-1であったが、1962年のアメリカ軍の名称整理により、E-2と変更されている。

要目

E-2C

* 全長:17.56 m
* 全高:5.58 m
* 全幅:24.56 m
* 空虚重量:17,265 kg
* 最大離陸重量:24,721 kg
* エンジン:アリソンT56-A-427 ターボプロップ (5,100馬力)×2基
* 最大速度:338 kt
* 巡航速度:273 kt
* 実用上昇限度:11,280 m
* 航続距離:1,541 nm
* 無給油最大滞空時間:6.25 h
* 乗員:5名(操縦士2名(パイロット、コパイロット)、電子システム士官3名(右前から、レーダーオペレーター(RO)兼ウエポンシステム士官(WSO)、CIC士官(CICO、ミッションコマンダー)、航空管制士官(ACO)))

さらに詳しく → E-2 ホークアイ 早期警戒機



世界の空軍 (ミリタリー選書)世界の空軍 (ミリタリー選書)
(2009/07/03)
石川 潤一

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タグ : 早期警戒機 AEW E-2 ホークアイ hawkeye

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