センチュリオン (Centurion)

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2010/02/27(土)
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センチュリオンCenturion)とはイギリスで開発された戦車であり、戦後第一世代の主力戦車である。各国に輸出され使用された。名称はローマ軍団の百人隊長(ケントゥリオ)に由来する。

概要

第二次世界大戦までのイギリス陸軍では戦車を、機動戦に使用する高速力の巡航戦車と、重装甲で歩兵を援護する歩兵戦車に分けて開発、運用していたが、北アフリカ戦線や西部戦線でのドイツ軍との戦闘で、巡航戦車は装甲の貧弱さ、歩兵戦車は機動力の無さが明らかになった。またドイツ軍の重戦車を撃破可能な17ポンド砲は砲塔が狭すぎ搭載できなかったため、巡航戦車と歩兵戦車、それぞれの長所を兼ね備えた強力な戦車の開発が進められた。

その開発はA41巡航戦車として始まった。イギリス国内での鉄道による輸送を考慮した車幅制限が撤廃された。これにより大直径の砲塔リングが使用可能となったことで17ポンド砲を搭載し、ドイツ軍の重戦車ティーガーと正面から撃ち合える火力と装甲を持った。装甲を備える事を最優先にサスペンション等は保守的な部分を残していた。

原型20輌はミドルセックスのAEC社に1944年に発注され、1945年に最初の6輌が完成したが、最初の戦場になる筈だったベルギーへの輸送中にドイツが降伏したため本格的な戦闘は経験しなかった。

* 1 - 10号:呼称A41、17ポンド砲、20mm ポールステン機関砲
* 11 - 15号:呼称A41、17ポンド砲、7.92mm Besa機関銃
* 16 - 18号:呼称A41S、77mm砲、7.92mm Besa機関銃(砲塔後部)
* 19、20号:呼称A41S、77mm砲、7.92mm Besa機関銃

センチュリオンMk.3からは攻撃力の高い20ポンド砲に換装し射撃を安定させるスタビライザーを搭載した。朝鮮戦争で初めて実戦を経験したMk.3はその高い能力を証明し、同戦争で用いられた戦車の中で最高の評価を得た。

設計は堅実で発展の余地があったため、その後もセンチュリオンの改良は休み無く続けられ、やがて20ポンド砲に代わる火力として後に西側第二世代戦車の標準装備となるL7 105mmライフル砲を搭載した。イギリスではチーフテンが配備されるまでの20年間、Mk.13まで改修を重ねて主力戦車の重責を果たした。さらに各国で独自の改修型、派生型が開発され、南アフリカのオリファントのように外見上はもはや別物化したものまで存在する。

各国での活躍

インド軍は印パ戦争でセンチュリオンを投入、パキスタン軍のM47及びM48パットンと交戦、待ち伏せ攻撃により圧勝した。また、オーストラリアはベトナム戦争の派遣軍に参加する際にセンチュリオンを投入したが、戦車戦は発生しなかった。また、南アフリカ共和国もナミビア経由でのアンゴラへの侵攻(South African Border War)にセンチュリオンを投入し、アンゴラ軍のT-54/55やT-62と交戦している。

イスラエルでの活躍

センチュリオンは朝鮮戦争での活躍から世界各国で主力戦車として導入されたが、中でもイスラエルに導入されたセンチュリオンは改良を加えられ幾度かの戦役に参加し活躍した。

イスラエルはイギリスとチーフテン改良型の共同開発の契約を結び(後にアラブに歩み寄ったイギリスに一方的に破棄されたが)、その契約の一部として同国製のセンチュリオンMk.3を導入、その後もイギリスやオランダの車両更新に伴う余剰センチュリオンを大量に購入した。

期待を受けイスラエルに導入されたセンチュリオンではあったが、元来ヨーロッパでの運用を前提として設計されていたために熱波と細かな砂塵にさらされる中東で各種のトラブルが頻発し、当初の搭乗員の評価は散々なものであった。しかし、その後の主砲やエンジン、トランスミッションなどの換装により第三次中東戦争(六日間戦争)や第四次中東戦争(ヨム・キプール戦争)でアメリカ製のM48/M60(マガフ)と共に激戦を戦い抜いた。アラブ連合側のソ連製T-55戦車やT-62戦車と激戦を繰り広げ、文字通り戦車の墓場となった涙の谷と言う戦場も残した。

その後、主力戦車の座はメルカバに譲ったものの、対戦車ミサイル対策としてリアクティブアーマーを装着してレバノン内戦等にも投入された。現在は戦車としては退役したものの、その地雷などへの対抗性を買われて、ナグマショットやプーマ等の装甲兵員輸送車や工兵車輌に改造され使用されている。

センチュリオンの改良により得られたノウハウはメルカバの開発に大いに生かされており(最初のプロトタイプはセンチュリオンを改造して製作されている)、特に旧式ではあるが交換が簡単で車内容積を広くできるホルストマン・サスペンションなど、走行装置の構成はセンチュリオンに酷似している。

性能諸元

全長 7.60 m
全幅 3.39 m
全高 3.01 m
重量 52 t
懸架方式 ホルストマン方式
速度 34 km/h
行動距離 450 km
主砲 17ポンド対戦車砲
    20ポンド戦車砲
    L7 105 mm 戦車砲
副武装 #派生型を参照。
装甲 152 mm
エンジン ロールス・ロイス
     ミーティア・ガソリンエンジン
     650 HP
乗員 4 名

さらに詳しく → センチュリオン (Centurion)



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