AIM-9 サイドワインダー(AIM-9 Sidewinder)

航空兵器・陸上兵器・海上兵器・銃器・戦争・紛争・歴史・革命・テロ・事件・軍事動画・ニュース(報道)・社会情勢・政治運動・評論・講演など、軍事関連の情報を公開しています。宗教・思想・経済・政治的なものも少しアリ

広告
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2010/02/12(金)
*



サイドワインダーSidewinder)は、アメリカが開発した短距離空対空ミサイル。正式名称はAIM-9。発射すると独特の蛇行した軌跡を描きながら飛行する様子と、赤外線を探知して攻撃することからヨコバイガラガラヘビにちなんで名づけられた。

概要

開発開始は1940年代末で、Philco、GE、レイセオンによって行われた。後に生産はレイセオンが一括して行っており、開発以来50年近くたった現在でもアメリカ軍や西側諸国で多く使用されている。誘導方式は赤外線誘導であるがAIM-9Cなどの一部の型ではセミアクティブレーダーホーミングを使用している。地対空、艦対空バージョンなどもある。

AIM-9L型以前はエンジンの排気熱を捕らえ誘導する方式であったため、エンジン排気を捕らえられる敵後方からのロックオンしかできなかった。また、単純に高温の目標に対して誘導されるため、フレアを撒いたり太陽に向って飛行することによって回避される可能性が高かった。しかしL型以降は空気摩擦による熱を捉えられるようになったため、全方位からのロックオンが可能となり、フレアなどによって回避される可能性も下がった。

日本の航空自衛隊では、創設当初にF-86と同時に導入したが、当時はミサイル万能論が根強く、「撃てば必ず当たる」などとNHKが報道していた。(自衛隊では、AIM-9Lを採用しているが後継ミサイルとしてAAM-3やAAM-5が採用されている)

現在では大きく改良を加えたAIM-9X(サイドワインダー2000)が配備されてきている。 AIM-9Xを開発するにあたっての変更点としては

* 誘導方式を赤外線画像方式としフレアをほぼ無効としている
* 発射後のロックオン (LOAL:Lock-On After Launch) も可能となった
* 射程がAIM-9Mの倍以上となっている(一説には40km以上とも)
* 推力偏向ノズルを装備するとともに、操舵翼を前翼から後翼に変更し機動性も向上している
* ヘルメットを使用しロックオンするシステム (JHMCS:Joint Helmet Mounted Cueing System) を使用することによって真横を飛行する敵をロックオンすることが可能となった

などが挙げられる。

初撃墜

空対空ミサイルが初めて実戦で発射され、撃墜を記録したのは1958年9 月24日金門馬祖周辺の台湾海峡において、中華人民共和国の人民解放軍と台湾(中華民国)空軍との交戦(金門砲戦)とされている。この戦闘において、台湾空軍はアメリカから供与されたAIM-9 サイドワインダーを装備したF-86F戦闘機をもって人民解放軍のMiG-17F(またはJ-5)と交戦、11機を撃墜した。

派生型

* MIM-72/M48 チャパラル (Chaparral): AIM-9Dをベースにした地対空ミサイルシステム
* RIM-92 シーチャパラル (Sea Chaparral): MIM-72Cをベースにした艦対空ミサイルシステム
* AGM-122 サイドアーム (Sidearm): AIM-9Cの誘導部を改造した対レーダー空対地ミサイル
* RIM-116 RAM: AIM-9の弾体をベースに開発された艦艇用の近接対空防御ミサイル


各型

AIM-9B

* 全長: 2.83 m (111.5 in)
* 直径: 12.7 cm (5 in)
* 翼幅: 0.56 m (22 in)
* 重量: 70 kg (155 lb)
* 射程: 4.8 km (2.6 nm)
* 速度: マッハ 1.7
* 弾頭: 4.5 kg (10 lb)

AIM-9D

* 全長: 2.87 m (113 in)
* 直径: 12.7 cm (5 in)
* 翼幅: 0.63 m (24.8 in)
* 重量: 88 kg (195 lb)
* 射程: 18 km (9.7 nm)
* 速度: マッハ 2.5+
* 弾頭: 11 kg (25 lb) MK 48

AIM-9E

* 全長: 3.00 m (118 in)
* 直径: 12.7 cm (5 in)
* 翼幅: 0.56 m (22 in)
* 重量: 74 kg (164 lb)
* 射程: 4.2 km (2.3 nm)
* 速度: マッハ 2.5+
* 弾頭: 4.5 kg (10 lb)

AIM-9J

* 全長: 3.05 m (120 in)
* 直径: 12.7 cm (5 in)
* 翼幅: 0.58 m (22.8 in)
* 重量: 77 kg (170 lb)
* 射程: 18 km (9.7 nm)
* 速度: マッハ 2.5+
* 弾頭: 4.5 kg (10 lb)

AIM-9L

* 従来のサイドワインダーの赤外線検知部を高性能化し、ヘッドオン(正面対向状態)での攻撃を可能としたもの。フォークランド戦争でイギリス軍により使用され、戦果を挙げている。

AIM-9M

* 全長: 287 cm
* 直径: 12.7 cm
* 翼幅(後部固定翼):63.5 cm (25 in)
* 翼幅(前部動翼):56.64 cm (22.3 in)
* 重量: 86.2 kg (190 lb)
* 射程: 18 km (9.7 nm)
* 速度: マッハ 2.5+
* 弾頭: 9.4 kg (20.8 lb) WDU-17/B

ロケット・モーター(AIM-9L/M)

* 型式: Mk.36 (オール・ブースト・スラスト・プロファイル)
* 製造者: ATKランチ・システムズ(チオコール)
* 全長: 1.80 m (71.0 in)
* 直径: 0.127 m (5.0 in)
* 重量: 44.91 kg (99 lb)
* 推進剤: 低煙HTPB
* ケース材質: 4130スチール
* 絶縁器: R-184
* ノズル: グラス・フェノール
* 点火装置: 発熱原
* 運用温度: -65°F ~ 160°F
* 保管温度: -65°F ~ 160°F

AIM-9X

* 全長: 302 cm (119 in)
* 直径: 12.7 cm (5 in)
* 翼幅(後部動翼):44.45cm (17.5 in)
* 翼幅(前部固定翼):35.31cm (13.9 in)
* 重量: 85.3 kg (188 lb)
* 射程: 40+ km (22+ nm)
* 弾頭: 9.4 kg (20.8 lb) WDU-17/B

ロケット・モーター

* 型式: Mk.36
* 製造者: ATKランチ・システムズ(チオコール)
* 全長: 1.80 m (71.0 in)
* 直径: 0.127 m (5.0 in)
* 重量: 44.91 kg (99 lb)
* 推進剤: 低煙HTPB
* ケース材質: 4130スチール
* 絶縁器: シリカ充填ゴム
* ノズル: 17-4 PH SST/シリカ・フェノール
* 点火装置: BKNO3
* 運用温度: -65°F ~ 160°F
* 保管温度: -65°F ~ 160°F
* 寿命: 10年

さらに詳しく → サイドワインダー (ミサイル)



軍用機ウエポン・ハンドブック―航空機搭載型ミサイル・爆弾450種解説 (ミリタリー選書)軍用機ウエポン・ハンドブック―航空機搭載型ミサイル・爆弾450種解説 (ミリタリー選書)
(2005/11)
青木 謙知

商品詳細を見る
関連記事

タグ : 空対空ミサイル サイドワインダー Sidewinder ミサイル AIM-9

この記事へのコメント
URL:
Comment:
Pass:   
この記事のトラックバックURL
http://gunjimania.blog108.fc2.com/tb.php/1107-e21479f6
 この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

 | Copyright © 軍事マニアクス - Military Maniacs All rights reserved. | 

 / Template by 家族 ペット 自分史 ブログ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。